100億稼ぐ超メール術 1日5000通メールを処理する私のデジタル仕事術
昨年のプロ野球参入表明で、一躍有名になったライブドアのほりえもんこと堀江社長の新刊。
稼ぐが勝ち ゼロから100億、ボクのやり方
この本の前に堀江社長の100億稼ぐ仕事術(2003年刊)と稼ぐが勝ち(2004年刊)の2冊を読んだが、プロ野球参入を表明した前と後ではだいぶトーンが異なる。
100億稼ぐ仕事術
正直この人にはあまり良い印象を持っていなかったが、100億稼ぐ仕事術では、実にオーソドックスかつまともな仕事へのアプローチを紹介しており、参考になった。
稼ぐが勝ちでは『金で買えないものはない』発言等、あきらかにマスコミ受けを狙った内容に変質してきた。
この100億稼ぐメール術は、フラットな組織を持ちワンマン経営のライブドアには有効かもしれない。それぞれのメールに場当たり的回答及び指示をしていては、結局経営として成功するのか?まだその判断は下せない。
まずキックオフミーティングを行い、後はメールを使った会議で煮詰め、必要に応じてミーティングを開くなど、スピード経営には役立つやりかたかもしれない。
しかしライブドア堀江社長はスティーブン・コビーのIMPORTANT-NOT IMPORTANT-URGENT-NOT URGENTの4象限でつくるクアドラントを考えて仕事をする必要がある。
メールは電話と同じく、URGENTであるかもしれないが、IMPORTANTとは限らないからだ。
戦略がなければ大きな仕事はできない。同窓なので頑張って欲しいが、三木谷氏の戦略性に比べやや見劣りする感がある。単に『人気者』で終わらないで欲しいと思う。