2005年03月02日

スイカ一人勝ちの秘密 岩田氏の目から鱗の電子マネー概説

電子マネーといえばソニーフェリカOSを使うエディとスイカが2大勢力となった感がある。

空ではANAがエディ、JALがスイカ、コンビニもエディとスイカでぶつかり合っているが、しろうとにはどちらが勝ち組となるのかわからないところがある。

そんな電子マネーをスイカという切り口から整理して、スイカの開発秘話から戦略まで詳しく説明したのが本書だ。

著者の岩田昭男氏は消費生活評論家として知られ、クレジットカード業界のバイブル『クレジット&ローン業界ハンドブック』始め著作も多い。

この本ではスイカを中心に、イコカ、ピタパなど関東・関西、JR,私鉄のいろいろな交通カードも含めてわかりやすく解説している。

スイカの強みは乗車券として首都圏の人は一人一枚は持つ可能性があり、それが単に乗車券のみならず、定期、電子マネー、クレジットカード、ポイント/マイレージカードといった様々な用途に使えるというもの。

財布に必ず入れるオンリーワンカードとしてもさることながら、究極は携帯に入ったモバイルスイカとして勝ち残る可能性は電子マネーの中で最も高いと言えるだろう。

岩田昭男氏の綿密な取材に基づいた最新作で、ビジネスマンにおすすめの名著である。
図解 クレジット&ローン業界ハンドブック
電子マネー戦争Suica一人勝ちの秘密―魔法のカードの開発秘話と成功の軌跡
スイカがなぜ一人勝ちしそうなのか、面白い指摘がある。

ビザインターナショナルの山本正行氏の指摘としてスイカは

1.現金がいらない(オレンジカード)

2.切符売り場に並ばない(イオカード)

3.財布に入れたままタッチアンドゴー。いつでもチャージできる(スイカIC
カード)

4.クレジットカードが付帯。チャージにクレジット利用できる(ビュースイカカード)

という緩やかな進化の過程が利用者にとってわかりやすく、受け入れやすい。このステップの1、2つが抜け落ちてしまうと先進的すぎてメリットがわかりにくいことにもなりかねないと。

まさにエディは先進的すぎてわかりにくく、これがスイカとエディの差なのだと思う。

Posted by yaori at 23:51│Comments(0)TrackBack(0) インターネット | 岩田昭男

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