2005年03月24日

マイライフ英語版CD 10時間も政治家の独演会聞くの?

マイライフ英語版CD 6枚のCDにわたりビル・クリントン前アメリカ大統領がみずから語る自伝。

まず生い立ちに驚く。実の父はビルが生まれる3ヶ月前に自動車事故で死亡。26歳の若さで未亡人となったビルの母は麻酔看護婦として働き、やがて故郷アーカンソー州ホープで自動車ディーラーを経営するクリントン氏と結婚。

ビル自身は祖父母に一時期育てられていた。義父は夫婦げんかで逆上し、銃をビルと母に向けぶっぱなしたこともある。

後に麻薬密売問題を起こしたロジャー・クリントンは異母弟。それでも勉強に励み、ジョージタウン大学に進学、アーカンソー出身のフルブライト上院議員の元でアルバイトで働き、ローズ奨学生で英国オックスフォードへ。

ちょうどベトナム戦争激しい時で友人の戦死が戦死公報で報道されるなか、英国での留学をしている自分が従軍すべきかどうかで悩んだ。

若くしてアーカンソー州の法務長官になり、知事に当選、落選、再選、それから中央政界へ。

ヒラリーとの出会い。

大統領2期めのスター特別検査官が報告したモニカ・ルィンスキー他とのアフェア。汚職と疑われたホワイトウォーター疑惑。

後半はこのスキャンダル問題が長々と語られ、彼自身にとってダメージが大きかったことがわかる。

自らパラレルライフ(二重人格)と回顧して、自分の弱さをさらけ出している。

通常政治家の独演会を10時間にもわたって聞くなんて、とうてい考えられないし、ビルの英語は決してわかりやすい英語ではないが、それでも最初のストーリーが上記の様なものなので、自然と引きつけられる。

全部聞くには忍耐もいるが、アメリカ人との話題つくりには良い教材。

ビルの英語は相当レベルの高い人でないと理解難しいのでご注意。

My Life
My Life [CD]  
Posted by yaori at 23:28Comments(0)TrackBack(1)

2005年03月19日

考える技術 大前研一の「考えさせられる」本

多作の大前研一の最新作。

この本の肝は「人の2倍考える人は10倍の収入を得ることができる」ということ。

前作の『質問する力』で何故と思う習慣を付けることを説き、これがその続編として思考回路をつけることを説く。

新しい経済は方程式のように簡単に答えのでるものではなく、複雑系であらゆるものに正解のない時代だから、日頃から思考力を鍛錬し、論理的思考という武器を手にする必要があるのだと。

リンゴが木から落ちたら軌道は計算できるが、葉っぱが木から落ちてもどこに落ちるか予想できない。正解のない問題に答えは幾通りもある。

前提をおき、論理的思考から答えを導き出すのだ。

MITの博士試験に「月の上に架空の原子炉をつくり、地球上と同じ仕掛けのカドミウムの制御棒を突っ込むと、停止までに炉心の温度は何度上がるか。これは安全か」という問題が出て、大前一人が正解の2.8度と回答したのだが、不合格にされたという。

教授の回答は「数字は合っているだけで思考のプロセスがはっきりしていない。これはエンジニアとして最も危険だ」というものだったと。

これで一から勉強をやり直さなければならないと痛感したのだと。

新しい複雑系の経済には4つの空間がある。実態経済、ボーダーレス経済、サイバー経済そしてマルチプル経済なりと。

この新しい世界では旧世界におけるマクロ経済学は全く役に立たないし、これまでのビジネスの手法はもはや通用しないのだ。

ライブドアの動きを見ているとまさにこの指摘が現実化していると感じる。

考える技術
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Posted by yaori at 09:53Comments(0)TrackBack(3)

2005年03月02日

スイカ一人勝ちの秘密 岩田氏の目から鱗の電子マネー概説

電子マネーといえばソニーフェリカOSを使うエディとスイカが2大勢力となった感がある。

空ではANAがエディ、JALがスイカ、コンビニもエディとスイカでぶつかり合っているが、しろうとにはどちらが勝ち組となるのかわからないところがある。

そんな電子マネーをスイカという切り口から整理して、スイカの開発秘話から戦略まで詳しく説明したのが本書だ。

著者の岩田昭男氏は消費生活評論家として知られ、クレジットカード業界のバイブル『クレジット&ローン業界ハンドブック』始め著作も多い。

この本ではスイカを中心に、イコカ、ピタパなど関東・関西、JR,私鉄のいろいろな交通カードも含めてわかりやすく解説している。

スイカの強みは乗車券として首都圏の人は一人一枚は持つ可能性があり、それが単に乗車券のみならず、定期、電子マネー、クレジットカード、ポイント/マイレージカードといった様々な用途に使えるというもの。

財布に必ず入れるオンリーワンカードとしてもさることながら、究極は携帯に入ったモバイルスイカとして勝ち残る可能性は電子マネーの中で最も高いと言えるだろう。

岩田昭男氏の綿密な取材に基づいた最新作で、ビジネスマンにおすすめの名著である。
図解 クレジット&ローン業界ハンドブック
電子マネー戦争Suica一人勝ちの秘密―魔法のカードの開発秘話と成功の軌跡  続きを読む
Posted by yaori at 23:51Comments(0)TrackBack(0)