2005年04月27日

ダーリンは外国人 やっと読めたベストセラー

ダーリンは外国人―外国人の彼と結婚したら、どーなるの?ルポ。

ベストセラーのマンガ。読んでからしか本を買わない主義の私は昨年図書館に予約して、9ヶ月程度待ってやっと読めた。

マンガも軽いノリで、内容も面白い。

最近週刊誌ネタにもなっている映画の字幕の誤訳を「あー今のところ誤訳。しかも反対の意味。」、「大御所なのにね。」という会話が既に2年以上前に行われていた。

ダーリンのトニーは語学オタクで、日本語をはじめ数カ国語が堪能。感受性が強く、ガラスの心を持つ愛すべきキャラクター。

ネタをばらすのは本意ではないが、感心したのは道を聞くとき、標準語だと聞かれた日本人が外人に聞かれたとパニックって、要領を得ないので、関西弁で道を聞くことにしたというところ。

関西弁で聞くと、方言まで知っているということは日本語は完璧にできると相手が感じて、うまく答えが得られると。

このカップルのけんかの原因はトニーが仕事に集中しているとき、話しかけても答えないので、無視されたとさおりさんが感じることだと。

「これをされるとものすごくイヤ」なんだそうだ。なんかウチと同じ話。

それとトニーの鋭い質問にたじろぐ。「やれああしろこうしろ」の「やれ」って何?「ぶん殴る」ってなんで「ぶん」なのかな?

「シニー・プアティ」が「シドニー・ポワチエすか?」とか。そう聞こえるのかな?

さおりさんは英語ができないそうだが、日本人が英語を話せるようになるには入試を「英語」から「英会話」に変えるすることだと提言している。

面白くて為になる本で、長期間ベストセラーになったのもわかる。
  
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2005年04月26日

君の思いは必ず実現する 子供にすすめられる稲盛和夫の子供達への本

最近文庫版が出たので、追加する (2010年5月24日)

君の思いは必ず実現する―二十一世紀の子供たちへ君の思いは必ず実現する―二十一世紀の子供たちへ
著者:稲盛 和夫
販売元:財界研究所
発売日:2004-04
おすすめ度:5.0
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君の思いは必ず実現する君の思いは必ず実現する
著者:稲盛 和夫
販売元:財界研究所
発売日:2010-05
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一度は仏門に入ろうと決心した京セラ稲盛名誉会長の子供達への本。平易な内容で、ふりがな付き。ところどころマンガもある。

人生に明るい希望を持ち、努力を続ければ、必ず道は開けることを、いろいろな切り口から説いている。

稲盛さんの人生を通じて仏教の影響は強い。

また中学の恩師や大学の友人、京都での独立資金を家屋敷を担保に出して調達して支援してくれた恩人。人のおかげでいまの稲盛さんがある。

中学受験に2度失敗した話とか、中学で結核となったこと、鹿児島の実家(印刷の町工場)が空襲により焼失し、戦後手作業で作った紙袋を自転車で行商した話とか、苦労した話が続く。

阪大入試も失敗し、やっと入った鹿児島大学の卒業は近づいたが、就職先が見つからない。

なんとか京都のつぶれる寸前の松風工業という碍子メーカーに就職できたが、入社した早々給料も遅配となる。

しかし自らのセラミック技術を利用して、高周波絶縁材料を開発し、ブラウン管向けとして松下電子工業に採用された。

会社でストライキが起きたときも、スト破りをして生産は続け、製品は塀を越えて投げ、向こうで待っている女子社員に届けて貰うということで、なんとか納入を続けた。ちなみにその女子社員が稲盛さんの奥さんであると。

その後独立して京都セラミックスを創立。誰にも負けない努力を続けること。

仕事を好きになること。

日々、創意工夫を重ねること。

素直に喜ぶこと。

会社を好きになること。

創造性を大事にすること。

「人生の結果=能力X熱意X考え方」。

人生の目的は美しい心の人間になること等々。

寓話として心に残るのは地獄と極楽の話。

地獄も極楽も見た目は変わらない。釜ゆでのうどんを1メートルのはしとつけ汁で食べるのだと。

地獄では誰もが1メートルのはしを使って自分で食べようと争奪戦が起こる。

極楽では1メートルのはしを使って向かいに座っている人に食べさせる。向かいの人はお礼に自分に食べさせてくれる。誰もが穏やかに食べることができる。

みんなが思いやりを持って、利他の心でものごとをとらえることができれば、すばらしい社会が開けるはずなのだと。

平易ながらも、心に残る。感受性の強い子供にすすめても良い本だと思う。
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2005年04月23日

乱気流 小説・巨大経済新聞 ほんとなの?ストーリー

経済小説家高杉良の作品。副題は『小説・巨大経済新聞』。

実際におこった某経済新聞がからむ事件を題材に、いかにも、さもありなんというストーリーに仕立てている。

リクルート事件、イトマン事件、総会屋との不公正な付き合い、子会社をつかっての乱脈経営、愛人にクラブ経営をさせて会社の費用で部下に入り浸らせる経営トップ、『下半身運命共同体』と揶揄される上層部。

新聞社が権力者と追従者ばかりだとは思わないが、非公開会社でもあり、某新聞社が腐敗したらこうなるというストーリー。

様々な人物像が描かれている。たとえば一匹狼で実業界からモテモテの記者、バブルをあおった道義的責任を感じて新聞社をやめてベーカリー経営を始めた熱血居士、腐敗した経営陣を糾弾するエリート部長等々。

新聞社で自浄機能が働かないと、マスコミの倫理もなにもない。もちろんフィクションだが、某経済新聞だけでなく、日本のマスコミ全部にありそうな話である。


乱気流―小説・巨大経済新聞 (上)
乱気流―小説・巨大経済新聞 (下)  
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2005年04月17日

キャッシュカードがあぶない 自己防衛のための必読書

ノンフィクション作家柳田邦男の最新作。

この人の『零戦燃ゆ』を昔読んだが、最近の『犠牲』や『犠牲への手紙』は自らの息子の自死を題材にするもので、とても読む気にならなかった。

この本は誰が書いてもベストセラーになるだけの影響力あるタイトルではあるが、きっかけとなったスキミング被害者となった知人への取材や、被害者10名ほどの取材、銀行、銀行協会等の様々な取材も加え問題の本質がよくわかる。

通帳もカードもあるんだよ。なぜなの?』

2004年2月に定年退職した知人が退職金を預けていた銀行で2004年3月に3,200万円(!)を盗まれたというショッキングな出来事から始まる。

これを読むとゴルフ場でも、サウナでもどこでも貴重品を預けたくなくなる。
(4月27日追記:4月26日にこの被害者鈴木氏と2銀行が和解し、銀行は全額の補償に応じた。この本のおかげでこれが社会問題化したから銀行が態度を軟化させたのだろう)

キャッシュカードと暗証番号の管理は自己責任と主張して、一切補償に応じない銀行の対応に憤りを感じる。

警察も、金を取られたのは銀行であるとの変な理屈で、『あなたはお金を盗られていない』と被害届も銀行に出させろという指導をしている由。

また女性などが警察に行くと、配偶者や親族など身内をまず疑えという態度でまともに相手をしてもらえなかったという事実に驚く。

1988年に諸外国にあわせて消費者保護の法律案が検討されたが、銀行の反対でつぶされたあとは、日本の消費者は全く保護されていない状態だった。

アメリカでは50ドル・ルールというのがあり、消費者は重大な過失や故意がない限り最大50ドルの自己負担で、損失は全額補償される。

またクレジッドカードでは保険があり、保険に入っている限り補償を受けられる。

ところが、銀行のキャッシュカードはどんな場合でも口座番号と暗証番号さえ合致すれば、銀行は免責であるという理由で、たとえ深夜に何十回も100〜200万円ずつ引き出すという不審な出金があってもすべて顧客の責任として一切補償には応じない。


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ヒロシです。 最近のお笑い芸人の本としては出色

初めてヒロシを知ったのはSo-Netの動画メール広告。

ヒロシが小さなラジカセを持って登場、いくつかの代表作ネタを恨めしそうに披露。博多弁の『落ち』も新鮮だった。

そのヒロシのネタ本が24万部!も売れたというこの本。

いじけキャラで、TVに出ているだけで面白い。

ギター侍の本は、全然面白くなかったので、実演でないと面白くないのかなと思ったが、ヒロシの本は楽しめた。

ショートトークそれぞれが面白く、『あっオレもそうだ』と思うものばかりだが、『ヒロシです。ズボンをパンツって言うのに抵抗があります。』をひとつ挙げておこう。

30分で読めるので、自分で買うのはもったいないので、図書館でリクエストして気長に待つことをお勧めします。

ヒロシもいきなりメジャーとなったので、多少印税が入ってこなくてもかまわないだろう。


ヒロシです。
ギター侍の書  
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2005年04月10日

人は仕事で磨かれる 読後感さわやかな伊藤忠丹羽さんの人づくり

人は仕事で磨かれる (文春文庫)人は仕事で磨かれる (文春文庫)
著者:丹羽 宇一郎
販売元:文藝春秋
発売日:2008-02-08
おすすめ度:4.5
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バブル時代の膿を出し切り、1999年の約4、000億円の特損処理をはじめ大胆な外科手術をして伊藤忠を甦らせた丹羽宇一郎会長の自伝。

『読んだ本しか買わない』私が久しぶりに買った本。

表紙写真は地下鉄の青山一丁目の出口から上がってくる丹羽会長の写真。日本の企業トップにはほとんど他に例がない地下鉄通勤を続けている。

ビジネスマンの書く自伝はかたくて素人っぽいものが多いが、この一冊は読み物としても面白い。

前作の『まずは社長がやめなさい』は一橋大学の伊丹敬之教授との共著とはいえ、実質伊丹教授の本であり、まったく丹羽さんの色が出ていなかった。

まずは社長がやめなさい (文春文庫)まずは社長がやめなさい (文春文庫)
著者:丹羽 宇一郎
販売元:文藝春秋
発売日:2005-09-02
おすすめ度:3.5
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前作が誇大タイトル本としか思えなかったので、あまり期待していなかったのだが、新鮮な驚きを持って読んだ。

骨のあるいわゆる胆力のある、日本を代表する経営者である。

大企業の社長でありながら、そのうち普通の小父さんとなるんだという意識で郊外から地下鉄通勤を続け、週3冊は本を読み、資産管理や家計は奥さん任せ、愛車は昔からカローラ、私生活も全く気取らない。大学時代は学生運動の闘士だったというのも驚き。

伊藤忠に入社。食料畑が長く、アメリカ駐在の時に大豆相場が急落し、一時は巨額の含み損を抱えたが、結局その年は不作とわかると一転して大豆相場が急騰し、結局は相当な利益を出した。

業務部長に転身してから大型投資にふみきりファミリーマートへの1,350億円の投資も(4,717円が取得コスト)商社が今までのように口銭ベースで仕事をする時代は終わり、利益の源泉に迫るために実施したのだと。商社は従来原料と物流しか携わっていなかったが、食品なら食品製造と販売にも進出し、これを『縦の総合化』と呼んで伊藤忠では推進してきたと。

仕事の報酬は見える報酬と見えざる報酬とある。

見える報酬は金とか待遇で、見えざる報酬は自分の成長であると。人は仕事で磨かれる。これがタイトルとなっている。気取らない普段着の尊敬できる経営者である。

私も通勤時間を利用して、新聞、雑誌に目を通し、週3冊以上の本を読んでいる。

同じような考え方の人の本を読んでいると本当に頭にスッと入ってきて、読後感もさわやか。

著名経営者の本で、読後感がさわやかな本も珍しいのではないか?  
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2005年04月09日

ラッキーマン マイケル J.フォックスの闘病と自伝

朝起きたら左手の小指がぴくぴくと動きだし、止まらなくなった。そんな出だしで始まるパーキンソン病と闘うマイケル J.フォックスの自伝。

ユニバーサルスタジオのアトラクションにもなった映画『バックトゥーザフューチャー』のマーティ・マクフライといえば誰でもわかるだろう。

『チキン』(弱虫)と呼ばれ、むきになってカーレースで勝負する彼の演技を思い出す。

カナダ軍の通信兵を父に持ち、各基地を渡り歩いた貧しい一家に生まれ、音楽から演技へと進み、家族の反対を押し切って高校を中退。父親にカナダから車で送ってもらってハリウッドに来る。

18歳だから深夜労働の制限がないとして子役でTVドラマ『レオアンドミー』でデビュー。一躍有名になるが、そのうち仕事がなくなるとカナダ人なので、労働許可の関係でアルバイトもできず2年ほど赤貧の生活を送る。

これがだめならカナダに戻るしかないというぎりぎりのところでTV番組『ファミリータイズ』のオーディションに応募。

身長が低い(165センチ)ので、背の高い両親の子供としてはおかしいとしてNBC編成局長の強い反対があったが、敏腕プロデューサーのゲーリー・ゴールドバーグの強い引きで合格。これが大ヒットし、一躍ブレイクする。

『バックトゥーザフューチャー』は一旦は別の俳優で映画撮影がスタートしたにも関わらず、スピルバーグの要望でマイケルが主役となり、彼は映画とTVドラマを同時並行的に撮ることになった。

バックトゥーザフューチャーはスピルバーグプロデュースし、ボブ・ゼメキス監督というコンビの作品。

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最驚 ! ガッツ伝説

ガッツ石松の当初のリングネームは『鈴木石松』だったが、勝てないとわかると試合を放棄して、倒れると起きあがってこない彼に、ねばり強いガッツをつけるという意味を込めてガッツ石松に改名されたそうだ。

世界チャンピオンでありながら51戦31勝14敗6分けと負けが多いのも、なるほどと納得。

電車の中では読まない様に、と知人が言っていたが、家で読んでいても、笑いをかみこらえていると家人に不審に思われてしまう。

ネタをばらすのは本意ではないので差し控えるが、『相模女子大学』を長い間、女相撲の養成所と思っていたとか、パスポートの性別(SEX)の欄の話とか、バナナの話、土木作業員の話など、はなわのベース漫談より面白い。

最驚!ガッツ伝説  
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