2005年05月31日

体系 ダイレクトマーケティング DMの教科書

ページ数約500ページのダイレクトマーケティングの基本理論と実践技術の教科書。用語の解説から、各プロセスについてのステップバイステップの説明、具体的なLTVの計算法やキャンペーンプラニングシートなども例もあげて詳しく説明している。

翻訳書でもないのに横書きなのが若干読みにくい感じがあるが、『体系』と銘打つだけあって、網羅的に説明している。

たぶん大学とかの教科書として使われるものなのだろう。実際にダイレクトマーケティングをやっている人向けにはたぶん経験に基づく実用書が他にたくさんあるのだと思う。

図書館で借りて読んだが、自分で買うのは躊躇する本だった。



体系 ダイレクトマーケティング  
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2005年05月28日

ネット業界儲けのしくみ 思わず読み直したネット業界概観

ヤフー、楽天、アマゾン、ソフトバンク、ライブドアなど代表的なネット企業の特徴を簡潔に説明した業界ハンドブック的な好著。

普通の本は読後感があり、なにか印象深いことがあるのだが、この本については不思議なことに、一度読んだだけでは内容を思い出せなかった。読んだときは良く理解できたのだが、本当にあたまにスッと入ってしまい、右から左に抜けてしまった。

野球オーナーになりたがるのはなぜ?―――知名度を上げ、集客力を上げるのがねらい。

無料サービスを提供しているのはなぜ?―――客寄せのエサ。

ネット企業は、なぜM&Aが好き?―――先行メリットを生かし、後続企業を引き離す。等々明快な切り口でよくわかる。

1999年のインターネットバブル再来の様なネット企業の株価だが、この本でネット業界を俯瞰してみると、ソフトバンクが仕掛けた急速なブロードバンド普及がネット業界を花開かせたことに大きく貢献したのだなと、納得できる。

楽天の特徴は利用者のこころをとらえるしかけが満載(楽天スーパーポイントと会員のランクわけ)、楽天広場(アフィリエイトとブログ)、RMS(Rakuten Merchant Server)システム、出店者教育の楽天大学など。

アマゾンの特徴は驚異の顧客管理法、リピーターを増やすリコメンド、マーケットプレース(ユーズド市場)、アマゾンアソシエイトなど。

Yahoo!は集客力を生かした広告収入(粗利益率54%!)、オークション会費と出品料収入(粗利益率74%!Yahoo!オークションは金のなる木)、ショッピングモールのテナント料などが主な収入で、オークションが半分、広告が1/3、残りが出店料等のビジネスサービスだ。

ライブドアの収入の半分以上はライブドア証券などのイーファイナンス事業で、他の部門は収益は大きく見劣りするが、今後の強化のカギはブログ。

検索エンジンで有名なグーグルの収益はほとんどが広告収入で、54%はアドワーズ、43%はアドセンスだと。

ネット代理店のサイバーエージェントは自社媒体としてギャザリングのネットプライスやメルマガ配信のメルマなど新しいサイトを開発しながら、その媒体の広告収入を得るというビジネスモデル。セプテーニもワラウジェーピー(旧笑う懸賞生活)を持ち、オプトはネット広告の効果判定のアドプランで有名。

その他、ソフトバンク、ネットレイティングス、2ちゃんねる、ネット証券、ネットバンク、出会い系、オンラインゲーム等々幅広い分野を簡潔に説明していてわかりやすい。



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図解ネット業界「儲け」のしくみ  
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2005年05月20日

人物をつくる ソフトバンクインベストメントの北尾社長の講話集

ライブドアのニッポン放送株の敵対的買収で『ホワイトナイト』として登場し、一躍有名になったソフトバンクインベストメントの北尾社長が2003年4月に出版した本。

北尾社長は、『講話』と称して、全社員対象に自己研鑽の場を設けており、社長自身が講話している。

ソフトバンクファイナンスグループが転職者ばかりの集団なので、強い企業文化を創造するために行っているものだと言う。直接講話を聞けば印象深いものなのだろうが、本にまとめると平凡なものとなっているのは残念である。

それでも仏教、漢籍、松下幸之助翁の講話・著書、80歳で無くなった実父、聖徳太子、中村天風など北尾社長の博識ぶりが披露されている。

北尾社長はニッポン放送TOBで一躍有名になったので、書店にもこの本が平置きにされていたが、やはりビジネス書は2年も経つと賞味期限が切れてしまうのは残念なところ。

最も印象に残ったのは成功の指導者に求められる条件の7番目として『強運』を挙げていること。

昔から成功の条件として運鈍根(鈍とは軽々しく動かないこと、根は根気)が言われているという話から始まって、松下幸之助も『九割は運だ』と語っていたことが紹介されている。同感である。


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人物をつくる―真の経営者に求められるもの




  
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2005年05月18日

最驚! ガッツ伝説2 インパクト少ない続編

あまりにインパクトが強かった『最驚!ガッツ伝説』の続編。表紙はヨン様の格好をしたガッツ。

ヨン様コスプレの真相は『ぺだかぺ様だか知らねえが、パクリはダメだ。ガッツはガッツなんだから!』と拒むガッツに、それではマフラーとセーターだけでもと、渋々『OK牧場』。そのうちガッツもノッてきて最後にはかつらまで『OK牧場』というストーリーらしい。

『ゴキブリは殺さず、右足で踏んで気絶させ、外に逃がす』とか、『やっぱり車はトヨタのホンダだなぁ』とか。

娘の彼氏に、『娘とつきあうと運気が上がるぞ。俺もそうだったんだ。』『???』『ワタシは娘が生まれるまで勝ったり負けたりの3流ボクサーでしたから。この娘が生まれて奮起してチャンピオンになれたんですよ。ワタシにとっては天使ですね。』ほのぼのとした人柄を思わせる。

最後の部分はガッツの戦記、監督主演映画のシーンとCM集。うーん評価不能。


最驚!ガッツ伝説2  
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2005年05月14日

商売の原点 基本をができていることそれがすべてだ

セブンイレブンの鈴木さんの商売のバイブル2部作。

2003年の発刊直後に読み、今度が2回目。こちらがいわば基本編。

『スポーツの世界であろうと商売の世界であろうと、基礎体力や基本のできていないところに応用技はありえません。経営は変化への対応がすべてです。たからこそ、これを支えるベースとしての基本が不可欠となるのです。』品揃え、鮮度管理、クリンリネス、フレンドリーサービス、これがセブンイレブンの商売における基本原則であると。

消費者相手のビジネスをやっている人はこの2部作を時折読み直すことをお勧めする。

この本は毎週のFC会議速記録をまとめたものだが、FC会議にはOFC(Operation Field Counselor、一人で7〜8店舗を担当する店舗経営指導員)、その上司のディストリクトマネージャー、そのまた上司のゾーンマネージャーを全員、東京の本部に集めて、30年にわたって毎週行われている。なんと1,300回も開催されていると。

しかしながら、『なにか問題が起こったとき、会議をすればそれが解決すると考えるのはとんでもない錯覚である』と。『セブンイレブンのFC会議は参加者一人一人に意見を聞くためのものではなく、あくまでコミュニケーションを図り、会社としての考え方を徹底するためにやっているものだ』と。

この毎週の会議を通じ、鈴木氏は様々な観点から基本の大事さを訴えかけている。商売にも経営にも奇策はない。基本を常に見直すこと、それができる人が成功をつかむ。


商売の原点  
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商売の創造 セブンイレブンの鈴木敏文さんの創造的破壊

『我々にとって最大の競争相手は、同業の他社・他店ではありません。世の中の変化、お客様のニーズの変化こそが最大の競争相手なのです。

この変化への対応力を失ったとき、いかなる過去の強者、覇者といえども破綻は免れません。』『なんとか今日までやってこられたのは、つねに過去の経験を捨て、他人のまねをいっさいせず、仮説・検証にもとづいた自己革新、イノベーションを図りながら、創造的破壊に取り組み続けてきたからだ。』

自分を否定し、自分で変える。

マーチャンダイジング、配送方法、すべてに常識を打ち破る。元々コンビニエンスストアは米国でできた業種だが、米国の3大コンビニエンスストアはすべて倒産し、日本のコンビニは独自に研鑽を続け、発達したものだ。

この本はセブンイレブンで毎週行われるFC会議の速記録をまとめたものだが、30年間常に自己変革を続ける姿には頭が下がる。

イトーヨーカドーでもそうだが、最重要課題は機会損失の撲滅と語り、攻めの商売を提唱する。

コンビニは当初は営業時間が長いだけで、商品には特徴はなかったが、おにぎり、弁当、おでん、アイスクリーム等の商品をどんどん導入し、コンビニならではの業態をつくった。

これからはスーパーも24時間営業や、作りたての総菜・弁当で浸食してくる。

セブンイレブンが他のコンビニより常に平均売り上げが高い状態がいつまで続けられるのか?鈴木さんが毎週この本の様に檄を飛ばしていることがいつまで続けられるのか?いずれ強いリーダーはいなくなる。現場力の勝負だ。


商売の創造  
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現場力を鍛える 強い企業の違いがわかる好著

コンサル経験豊かなローランド・ベルガーCOOの遠藤氏の好著。

現場力を鍛える 「強い現場」をつくる7つの条件


早稲田大学ビジネススクールの人気講座『現場学』の授業内容を元に体系化しただけあって、わかりやすい。

謝辞に『数々の真剣勝負の機会を与えてくれたトヨタ自動車』とあるが、トヨタの現場や花王、ゴーン日産、ヤマト運輸、ドンキホーテ、セブンイレブン、山の上ホテルなどの例が紹介されており、興味深い。

『戦略を軌道修正しながら遂行する組織能力、現場で起こる様々な問題点を能動的に発見し、解決する力』を現場力と呼んでいる。

逆ピラミッド的に現場が引っ張る企業が強い企業であると。

トヨタでは年間61万件の改善提案が出され、その91%が実行されていると聞くと、なるほどと思う。

組織の壁をまたがる一気通貫の仕事の流れ、すなわち業務連鎖が現場力の鍵だと。日産のクロスファンクショなるチームが良い例である。

米国ではノードストローム・ウェイ、マリオット・ウェイ、HPウェイなどが有名だが、ノードストロームのルールとは『どんな状況においても自分で考え、最前の判断を下すこと。これ以外のルールはない』と。

ノードストロームでは『顧客を幸せにするためにはどんなことでもやるという心構えがないのであれば、当社には合っていないので、入社しない方が良い。』とまで言い切っている。

現場力と業務連鎖、この二つのキーワードが良い経営の鍵である。
  
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2005年05月12日

歩く人はなぜ脳年齢が若いか? 京都大学名誉教授の納得できる説明

毎日30分程度かけて駅まで歩いて行っている私としては、まさに我が意を得たりという内容の本。

普通だとバス停まで3分のところに住んでいるのに、駅まで30分も歩くことなど信じられないことだろうが、習慣になるとたとえ雨の日でも歩くことが楽しいのだ。

特に駅までの道は川沿いの遊歩道で、大中小の魚や、野鴨、白鷺、川鵜、かわせみなどの野鳥、四季の花々など、本当に毎日の散歩兼通勤が楽しい。

いつもiPodで音楽や英語のオーディオブックを聞きながら駅まで歩くのだが、爽快な気分になる。

この本はなにせ京都大学名誉教授で脳科学者の大島教授(78歳)が力説するので、説得力がある。

脳はまんじゅうの様なもので、小さいあんこが脳幹(生命維持に必要なことを司っている)、厚い皮が大脳辺縁系という本能を司る部分、一番外のわずか2.5mmの薄皮が大脳新皮質で、これこそが人間と動物との境目。

歩くことによってわき上がる動物としての快感は、脳幹を通り、大脳辺縁系から大脳新皮質へ到達する。単なる衝動を複雑な感情や創造性に高めるのが大脳新皮質なのだ。

元々2足歩行は人間のみができる複雑な筋肉やバランスのコントロールがなせる技で、一歩歩くごとに膨大な情報が足の筋肉から大脳新皮質の感覚野に届く。

そのほかに手の振り、五感が同様に脳に届き、無意識のうちに脳のネットワークは複雑で活発な動きをする。この刺激が脳を若々しく保つのだと。もちろん歩きながら自然を愛でたり、同伴者と散歩を楽しんだり、音楽を聴いたりの『ながら』歩きも脳に良い。

むしゃくしゃしたらとりあえず歩くことを著者は薦めている。


歩く人はなぜ「脳年齢」が若いか?  
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