2007年08月26日

ハリアーハイブリッド 日本とアメリカの中古車価格ってどのくらい違うの?

ハリアーハイブリッドの中古車買い取り価格を調べてみた。2年3ヶ月乗って走行距離は1万6千キロだ。

320万円から350万円が相場のようだ。1年前は360万円から400万円だった。

”L”パッケージで440万円が定価なので、2年3ヶ月乗って、定価からの価格下落率が20%から27%という見積もり結果だ。

新車は手に入れた段階で3割目減りすると言われることから考えると、非常に良いリセールバリューだと思う。


アメリカでの中古車価格

ハイブリッド車が人気のアメリカは、もっとリセールバリューが高く、2年間乗ったハリアーハイブリッドの中古車価格相場は新車価格から7%しか下がらない。

アメリカではKelley Blue Bookが、新車から中古車まで自動車の標準価格を記載しており、これが車取引のスタンダードになっている。

Kelleyでは、簡単に価格比較ができるので、ハリアーハイブリッド、普通のハリアーそれぞれで、新車と2年乗った中古車価格を比較してみた。

アメリカではハリアーはLexusブランドで販売されており、ガソリン車がRX330又はRX350、ハイブリッドがRX400hだ。

ちなみにアメリカの燃費は市内走行とハイウェイ走行の2つの基準で調査されている。ハリアーハイブリッドの場合、市内走行だと31MPG(13KM/L)、ハイウェイで27MPG(11.4KM/L)となっている。

日本のカタログ燃費の17.8KM/Lは到底実現は難しいと思うが、13KM/Lであれば平坦な市街地でエコ運転に努めれば、十分達成可能だと思う。さらにハイウェイ燃費の11.4KM/Lなら、容易に上回ることができると思う。

市街地走行の方がハイウェイ走行より燃費が良いというのも、ハイブリッド車特有のものだ。

Toyota Comparison







新車ではハリアーハイブリッドが43,300ドル(500万円)、ガソリン車が39,600ドル(455万円)、ハイブリッドが4千ドル(46万円)高い。

中古車相場はハイブリッドが40,500ドル(466万円)、6%落ちに対して、ガソリン車は33,900ドル(390万円)、15%落ちだ。

ガソリン車の15%落ちも良いが、ハイブリッドの6%落ちは2年間乗ってもほとんど価格が落ちないことを意味する。


ハリアーと競合車の比較

Kelleyでハリアーハイブリッド、メルセデスML350,ポルシェCayenne、BMW X5 3.0iの新車価格と、2年乗った中古車価格を比較してみた。

新車価格比較では、ほぼ横一線だ。

Kelley New Car Prices







2年後の中古車価格比較だと、ハリアーハイブリッドが優位に立っている。

Kelley Used Car Prices








日本でもこのような比較ができるKelley Blue Bookのサイトがあれば便利だと思う。


参考になれば次クリックと右のアンケートお願いします。


人気ブログバナー



  
Posted by yaori at 22:41Comments(0)TrackBack(0)

2007年08月25日

ゴーマニズム宣言 パトリなきナショナリズム 切れ味が今ひとつ?

ゴーマニズム宣言EXTRA パトリなきナショナリズム
ゴーマニズム宣言EXTRA パトリなきナショナリズム


好きなタイプではないが、主張に一理はあるので漫画家小林よしのりの本は時々読んでいる。

この本は小林よりのりの最新作だ。パラオでの日本統治、沖縄戦などいくつかのテーマの作品を集めたものだ。

小林よしのりの本は印象に残る発見があるものだが、この作品には今ひとつ切れ味がない様な気がする。

パラオについては、現地取材でナカムラ前大統領や、大酋長との面談記を載せている。

パラオは戦前は日本の信託統治領で、戦前はパラオ人の3倍の日本人が居住し、教育や路面電車も走る立派な町並みを建設し、道路も舗装され、文化的にも繁栄していた。

しかし戦後アメリカは日本的なものをすべて破壊したのだという。

パラオ諸島の一つベリリュー島は日本軍守備隊が玉砕した島としても有名だ。

旧日本軍の高射砲や、戦車、ゼロ戦の残骸などが今も残されている。パラオの対日感情は良い。戦前の日本に良い印象がある様だ。


この本の半分は「沖縄論」の続きだ。

新ゴーマニズム宣言SPECIAL 沖縄論
新ゴーマニズム宣言SPECIAL 沖縄論


小林よしのりの「沖縄論」が沖縄でよく売れていると。

小林よしのりを呼ぶ会の招きで、沖縄で講演しており、そのときの講演内容が掲載されていて面白い。講演は大盛況だったそうだ。

ひめゆり平和祈念資料館、対馬丸記念館、命どぅ宝(ぬちどぅたから)などについて取り上げられている。

「命どぅ宝」というのは、戦争に反対し、平和=命こそ大事だという意味だ。

小林よしのりは、沖縄は同調圧力の島、少数意見をはじく島なのだと言う。たとえば、小林よしのりを呼ぶ会のメンバーは、知人にそっぽを向かれたという。

小林よしのりの意見はヤマトンチュー(本土人)の、しかも少数意見なのだ。

沖縄は日本の安全保障のリスクを過去も、現在も一身に背負っている。しかし沖縄は親米・反日なのだとまで小林よしのりは言う。今ひとつ理解ができないところだ。


筆者は世界45ヶ国に行ったことがあるが、実は沖縄は行ったことがない。

以前アルゼンチンに駐在していた時に、日本からの移民は沖縄の人が多かったので、上原さんとか金城さんとかの名字が多かった。

沖縄の人だからといって、全く違和感も感じなかったし、差別意識もない。

しかし沖縄の人にとってみれば、同じ移民で行くにしても、日本本土から多数の移民が行っているブラジル、ペルーよりは、まだ移民の少ないアルゼンチンを選んだというのは被差別意識の裏返しなのかもしれない。

沖縄について興味を持った。

次は小林よりのしの「沖縄論」なども読んでみようと思う。



参考になれば次クリックお願いします。


人気ブログバナー



  
Posted by yaori at 03:02Comments(0)TrackBack(0)

2007年08月20日

ハリアーハイブリッド 軽井沢往復の燃費は11.4KM

今年の夏休みの北軽井沢旅行で、ハリアーハイブリッドの実燃費を計ってみた。エンジンは3.3Lで、4WDだ。

旅行に行く前の2,400Km(大体4ヶ月)市街地走行での燃費は9.1Km/Lだった。

前回冬場のスキー場往復も含めた6,400Kmの燃費は8.8Kmだったので、やはり夏場の方が燃費が良い。

燃費2,400KM







北軽井沢往復で高速走行(行きも帰りも10〜20キロ程度の途中渋滞あり)と山道のアップ・ダウンで470キロの実測燃費は11.4Kmだった。カタログ値の17.8Kmには及ばないが、3.3L 4WD車としては非常に良い数字だ。

燃費軽井沢







これだけ燃費が向上すると、航続距離も違う。燃料タンクの容量はカタログだと65Lなので、理論上は700Km.現実的には600キロは走れる。

以前も2.2L 2WDのハリアーを持っていたが、燃費が7キロ弱だったので、満タンでも軽井沢往復では必ず一旦は給油しなければならなかった。

その意味では3.3L 4WDで600Kmを無給油で走れるというのは、他のSUVに比べて大きな差だと思う。

燃費メーター








先日のNHKのテレビではカーエアコンの使い方で燃費は2〜3割は違うと言っていた。またJAFのホームページでもエコドライブのヒントを紹介している。

平均燃費が1割上がれば、10Kmを超える。10Kmオーバーを目指してエコドライブを心がけてみる。



参考になれば次クリックと右のアンケートお願いします。


人気ブログバナー




  
Posted by yaori at 23:15Comments(0)TrackBack(0)

2007年08月17日

東京5つ星の鰻と天麩羅 やはり「きくかわ」のうなぎがおすすめ!

東京五つ星の鰻と天麩羅
東京五つ星の鰻と天麩羅


アマゾンだとなぜか表紙のうまそうなうなぎの写真が載っていないが、本の表紙には東京神田「きくかわ」の鰻重の写真が載っている。本には表紙の写真はどこの店とも書いていないが、写真を見ればすぐわかる。

表紙写真








うなぎ大好き、といううなぎ屋情報サイトにも「きくかわ」が取り上げられている。

きくかわ







(出典:うなぎ大好き)


このサイトは首都圏を中心としたうなぎ屋の情報を満載したサイトで、「きくかわ」については、店に広告が出ている専用養鰻場の存在も電話でたしかめているほどで、管理人ご夫妻は相当なうなぎマニアと思われる。

ちなみに「きくかわ」のうなぎには、にんにくパウダーをえさに混ぜて食べさせていると、店に貼ってあった。

この本ではうなぎ屋約40軒、天麩羅屋約50軒、どじょう5軒、東京近郊で5軒のうなぎ屋を紹介している。

ただこれだけの数のうなぎ屋が紹介されていても、やはりうなぎは「きくかわ」だなという気がする。

表紙の写真の折れ曲がったうなぎの大きいこと。しかもそれが2匹載っている。

店も神田、帝劇地下サブモール、上野毛店と3店あり、それぞれが特色ある立地だ。

神田は本当にうなぎを楽しむため。個室もないし、たしか予約もできなかったと思う。

帝劇は場所も広く個室もあり予約ができるので、もっぱらビジネス用。上野毛は家族で楽しむためといった使い分けだ。

天麩羅については、50軒の店が紹介されていて、値段もまちまちだし、迷ってしまう。

行ったことのある店がすくないこともあるが、ここがピカイチという店はどこかよくわからない。

有名な茅場町の「みかわ」も良さそうだし、三ノ輪の「土手の伊勢屋」も安くてうまそうだ。

写真で見ると浅草の「まさる」のそそり立つ天丼が食べたいと思うが、ここは小さな店で昼だけ営業している知る人ぞ知る店の様だ。

見ているだけで楽しくなる。

一度手にとって目の保養をされることをおすすめする。


参考になれば次クリックと右のアンケートお願いします。


人気ブログバナー




  
Posted by yaori at 22:42Comments(0)TrackBack(0)

2007年08月14日

孤将 韓国の英雄李舜臣将軍の孤独な戦い 蓮池薫さんの翻訳大作

孤将 (新潮文庫 キ 13-1)
孤将 (新潮文庫 キ 13-1)


蓮池薫さんの初の本格的翻訳小説。

この作品は2001年に韓国最高の文学賞と言われる東仁文学賞を受賞した。

韓国で50万部を超えるベストセラーとなり、廬武鉉(ノムヒョン)大統領が愛読したことでも有名になる。

ストーリーは16世紀末豊臣秀吉の朝鮮出兵の時に、日本軍と戦った韓国の国民的英雄李舜臣(イ・スンシン)将軍の戦記だ。

李将軍像













(写真出典:Wikipedia)

李舜臣将軍は「乱中日記」という戦記を残しており、翻訳本が日本でも発売されている。

乱中日記〈1〉壬辰倭乱の記録 (東洋文庫)
乱中日記〈1〉壬辰倭乱の記録 (東洋文庫)


著者の金薫(キム・フン)さんは、学生の時に「乱中日記」を読み、その感動が30年後に自分でこの作品を書いたきっかけだと語っている。

秀吉の朝鮮出兵を打ち破る韓国の英雄の話なので、蓮池薫さんは、日本で受け入れられるか心配だったと。


文禄・慶長の役

文禄・慶長の役と呼ばれる朝鮮出兵の時代的背景は次の通りだ。

16世紀末に天下を統一した秀吉は、戦功のあった部下に対して十分報いる土地が足りなかったという背景もあり、朝鮮出兵を決断する。

対馬の大名宋氏は貿易を通じて朝鮮とも関係が深く、秀吉出兵計画の情報は1591年に朝鮮に伝えられる。

秀吉は1592年にキリシタン大名小西行長、加藤清正などに命じて、15万人強の軍隊を組織して、朝鮮に攻め入り、わずか19日で朝鮮の首都漢城を陥落させる。

日本軍は圧倒的な勢いで、平壌まで攻め入るが、明が朝鮮支援を決定、李舜臣の率いる朝鮮水軍の活躍で、補給路を断たれた小西行長の日本軍は次第に劣勢となり、結局釜山付近まで撤退する。これが1593年まで続いた文禄の役だ。

和平交渉が開始されるが、仲介役の明が秀吉を日本国王に任命するという書状を出してきたことから、秀吉が激怒し、再び朝鮮へ増派を決断する。

1597年の慶長の役だ。緒戦は勝利を収めるが、またしても李舜臣の水軍に敗北し、勢いはそがれる。

1597年には五島水軍の働きで、包囲されていた加藤清正軍が明軍を打ち破った。戦闘はもっぱら朝鮮南部で行われていた。1598年に豊臣秀吉が死んで、日本軍は目的を失い、撤退に移る。

そして1598年11月に撤退中の日本軍への攻撃で、李舜臣将軍は戦死する。54歳の生涯だった。


「孤将」のあらすじ

小説のあらすじは詳しく紹介しない主義なので、簡単にとどめておくが、この小説で、李舜臣将軍は、朝鮮王朝から一時は官位を剥奪されるなど、確かな支援も得られず、農民などをうまく使いながら、山の木を切り戦船をつくり、捕獲した武器をリサイクルして鉄砲などの武器を製造した。

朝鮮は硝石の産地であり、それを使って火薬も製造した。

李舜臣将軍の就任以前に一度は壊滅的打撃を受けた朝鮮水軍だが、李将軍の増強作戦が功を奏し、朝鮮の大きな干満の差を利用した戦術で敵の混乱を招いて成功して、日本水軍に対して連戦連勝を飾る。

この小説では文禄・慶長の役に於ける朝鮮各地での戦いの実話をベースに、キム・フンさんがフィクションをとりまぜて様々なストーリーを展開している。

蓮池薫さんが言う様に、日本人にとって、負け戦続きのストーリーは愉快なものではないが、反面、朝鮮出兵について知識がほとんどないことに気づかされる。

第二次世界大戦や満州国の関係もあり、中国の地理なら筆者も含めて日本人の頭にはかなり入っていると思うが、文禄・慶長の役の戦場となった朝鮮全土、特に韓国南部のリアス式海岸地帯の地理は全くと言って良いほど頭に入っていない。


韓国地図










(地図出典:Wikipedia)


筆者は韓国に仕事で何回も行ったことがあるが、一部の大都市がどのあたりにあるかはわかっているが、その程度しか韓国の地理を知らないので、自分ながら愕然としてしまった。

この本では各地での日本軍との戦闘が詳細に描かれている。巨済島(コジェ島)、閑山(ハンサン)、陜川(ヒョブチョン)、珍島(チンド)、鳴梁(ミョンリャン)、光陽(カンヤン)湾など、挙げればきりがない。

韓国の地理を勉強するには良い教材なので、当時の地図を本に掲載するようにすればもっと良かったと思う。(これは蓮池さんというより、編集者の気づきの問題と思う)

ともあれ、蓮池さんの力作であることは間違いない。この本を読むことで、蓮池さんのハングル翻訳の実力もわかる。是非これからも翻訳家として成功して欲しいものだ。


参考になれば次クリックと右のアンケートお願いします。


人気ブログバナー





  
Posted by yaori at 11:41Comments(0)TrackBack(0)

2007年08月13日

ロボット ロボットという言葉をつくったSF作家カレル・チャペックの戯曲

ロボット (岩波文庫)
ロボット (岩波文庫)


以前紹介した「山椒魚戦争」に続き、SF作家カレル・チャペックの「ロボット」も読んでみた。

岩波文庫の一冊で、原作は1920年の作品だ。

ロボットという言葉もカレル・チャペックの造語だ。

ロッスム・ユニザーサル・ロボット工場で生み出される人間そっくりのロボットが、全世界に数百万台出荷され、人間を攻撃するように軍事用に改造される。

そして人間に対して反乱を起こし、人間を滅ぼし、やがて進化して人間同様になるというストーリーだ。

現代のSF映画も同様のストーリーのものが多い。

1時間程度で読める。古典的SF作品としておすすめの一冊である。


参考になれば次クリックと右のアンケートお願いします。


人気ブログバナー



  
Posted by yaori at 22:29Comments(0)TrackBack(0)

2007年08月12日

食い逃げされてもバイトは雇うな ホントに1時間で読めるベストセラー

食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉


キャッチーな本のネーミングと、わかりやすい説明でベストセラーを連発している会計士山田真哉氏の新作。山田真哉工房という公式サイトもある。

このブログでも「さおだけ屋はなぜつぶれないのか」「世界一やさしい会計の本です」を紹介してきたが、いずれもタイトルがキャッチーだ。

実は読むまでは、食い逃げする様な悪いバイトを雇うなという意味かと勘違いしていたが、思えばバイトが食い逃げするはずがない。

店主だけでやっている店で、店主が出前にでる時などに食い逃げが発生するからといって、食い逃げ防止のためにバイトを雇うなという意味だ。

食い逃げによる損失より、バイト代の方が高い。感覚でなく、数字で考えれば「食い逃げが多いからバイトを雇う」という発想に絶対ならないはずだと。


食い逃げって本当にあるの?

山田さんは食い逃げを見たことがないという。「食い逃げを見たことがありますか?」と、何人かに聞いたが、誰一人目撃者はいなかったという。

「それって昭和の話じゃないの?」

たしかに昭和の話かもしれないが、筆者は一度だけ食い逃げを目撃したことがある。

筆者の会社は、以前東京の学生街、古本屋街に近い場所にあった。30年くらい前に神保町のトンコロ(トンカツとコロッケ)で有名な、今はなき「とんちゃん」で同僚の故篠塚一太君と昼食を食べていたら、名物親父が急に「食い逃げ?!」と叫んだ。

そこは長っ尻の女性客には徹底的にイヤミを言う名物親父とおばさんの二人でやっているカウンターだけの店で、昼の繁盛時は外に客が並んでいて、食べ終わった客と入れ替わるシステムになっていた。

食べ終わったときに、何を食べたか言ってお金を払うのだ。

今も覚えているが一人のめがねを掛けた学生風の客が、食べ終わって何も言わずフッと席を立ち、次の客と入れ替わったのだ。

おじさんも客もみんなが気が付かなかったのだが、実は金を置いておかずに立ち去ったのだ。

「あれっ、お代をもらってない!」おじさんが気が付いたが、もう後の祭り。おばさんは、「お金を置いていくのを忘れたんでしょう。きっと後から払いに来るよ。」と言っていたが、あまりにも鮮やかな手口だったので、払いになど来なかったと思う。

これが筆者の食い逃げ目撃で、たしかに昭和だし、30年以上の筆者の社会生活で目撃した唯一の事件なので、発生頻度は限りなくゼロに近いのだろう。


たしかに1時間で読める本

この本を読んでいて途中で不安になった。

片道1時間強の通勤時間に本を読んでいるのだが、200ページの本なのに1時間掛からないで読了してしまう勢いだったのだ。

なんかおかしいという感じていたら、最後の”「あとがき」というか「なかがき」”に「1時間で読めて効果も高い本」にしたかったと書いている。

印象深い例を挙げて基本的なポイントを説明しているので、わかりやすい。


4つの数字のルールを使った数字のマジック

本の帯に66万の目からウロコが落ちたと書いてある。

66万人と思った人は、いますぐ数字にうまくなる必要があると。33万部突破のことを別の表現で言っているにすぎないのだと。

数字のルールは次の4つだと山田氏は語る:

1.順序がある
  例としてWeb 2.0を挙げている。すごいネーミングだと。2.0と名付けることによって、ソフトのバージョンアップの1.2とかを連想させるとともに、過去が1.0で、これから3.0とか4.0が続くということまで意識させるからだ。

2.単位で意味を固定する
  リットルとか、キロメートルとか、%とか。単位がつくと意味が異なる。秦の始皇帝も中国を統一して、まず度量衡の統一を行った。

3.価値を表現できる
  たとえば映画の宣伝で、「みんなが泣いた」というよりも、「9割が泣いた」という方が印象に残る。

4.変化しない
  言葉の意味は変化するが数字は変化しないので信用を与える。

「数字の暴力性」に気をつけろと。


インパクトある例でわかりやすい

詳しく説明するとタネ明かしになり、この本を読むおもしろさが失われるので紹介しないが、わかりやすくインパクトのある例が満載だ。

たとえば次の様なタイトルだ:

☆「今夜6時53分に渋谷ハチ公前に集合。時間厳守」ー なぜ6時53分なの?

☆本のタイトルに数字を使う光文社の編集者ー 「若者はなぜ3年で辞めるのか」、「99.9%は仮説」

☆タウリン1000ミリグラムは1グラム

☆サッカーのスウェーデン代表は対イングランド戦39年間無敗

☆割り算の威力 ー ノルマ2万個販売も、1店舗当たり40個なら楽々達成できそうに思える

☆他社の5%割引に対抗する2%割引 ー 50人に一人無料

☆1000円のものを500円で買うのと、101万円のものを100万円で買うのとどっちがお得?

☆大きな数字だとアバウトに ー 150万円の予算だったのに、オプションつけて180万円の車になってしまうのはなぜ?

☆あの牛丼店ではなぜ食券機がないのか?

☆はやっていない古本屋はなぜつぶれないのか?(さおだけ屋のバリエーション)

セドリってなに?

☆決算書の見方はトランプと同じ ー ババ抜きの様に数字を探す


アマゾンでは”アマゾンプライム”という立ち読み機能があるので、まずは目次やいくつかのページを立ち読みして、この本の内容をチェックして頂きたい。

著者の山田真哉氏のサイトでも、目次や内容の紹介がある。

1時間であっけなく読め、かつインパクトもある、おすすめの一冊だ。



参考になれば次クリックと右のアンケートお願いします。


人気ブログバナー




  
Posted by yaori at 10:53Comments(0)TrackBack(0)

2007年08月10日

夏休みの読書に宮沢賢治 オーディオブックもおすすめ!

宮沢賢治の魅力~セロ弾きのゴージュ
宮沢賢治の魅力~セロ弾きのゴージュ


今週は本を4冊読み、小説のオーディオブックを2本聞いた。非常に効率が良かった。

英語の本では、むしろ本を読むよりオーディオブックで聞くことの方が多かったが、日本の朗読のオーディオブックを、はじめて試してみた。

今回図書館で借りて、井上靖の「闘牛」と宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」を通勤途中で聞いてみた。

アマゾンでは宮沢賢治のオーディオブックしか売っていない。

井上靖の「闘牛」は、なにせ終戦直後の昭和21年の作品で、オーディオブックも古いものだ。

阪神甲子園球場で、新聞社が闘牛イベントを行うという小説で、朗読は俳優の日下武士で、聞いていて思わず引き込まれる。

もう一つは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」から「セロ弾きのゴーシュ」と「よだかの星」だ。

NHKの朝ドラの「どんど晴れ」に筆者の友人の息子、内田朝陽君が出演しているので、毎日どんど晴れを見ている。

どんど晴れ







この舞台が宮沢賢治のふるさと岩手なので、宮沢賢治の小説をオーディオブックで聞いてみた。

小説のあらすじは詳しくは紹介しないが、ロマンあふれるファンタジックな作品で、話に引き込まれる。

通勤時間が効率的に利用できる。

朗読のオーディオブック。まずは図書館で借りて一度聞いてみることをおすすめする。




参考になれば次クリックと右のアンケートお願いします。


人気ブログバナー




  
Posted by yaori at 22:54Comments(0)TrackBack(0)

2007年08月08日

お金持ちになる心得71 韓国のベストセラー 蓮池薫さんの翻訳本

成功への道―お金持ちになる「心得71」
成功への道―お金持ちになる「心得71」


拉致問題の本をいくつか紹介しているが、翻訳家として活躍している蓮池薫さんへの応援の意味もあって、蓮池さんの翻訳本をいくつか読んでみた。

この本は2005年1月の発刊以来、韓国で42万部を超すベストセラーとなっている自己啓発本だ。著者のハン・チャンウクさんはフリーランスのジャーナリストのようだ。

英語のタイトルは"Good habit to change myself"となっており、そのまま訳すと「自分を変える良い習慣」となる。

翻訳者の蓮池薫さん自身も、「読んでいてこんなにうなずかされた本も最近めずらしい」と語っている。ちょっとしたファンになり、さっそくいくつかの心得を実践している。大事なのは自分を変えてみようという意識ではないだろうかと。

この手の自己啓発本は、筆者が好きなジャンルで、デール・カーネギーをはじめ、スティーブン・コビー、アンソニー・ロビンス、ジム・ローン、ブライアン・トレーシー、日本人では松下幸之助稲盛和夫PHPの江口克彦さん新将命(あたらしまさみ)さんなど多くの本を読み、かつこのブログでも紹介している。


能力主義の徹底 IMF危機を乗り越えた韓国らしい心得

韓国の自己啓発本を読むのはこの本が初めてだが、どの国でも通用する習慣を71例も紹介するとともに、いかにも韓国らしい部分もある。

1997年のIMF危機が、韓国でのビジネス慣行をガラリと変えたのだと。IMF危機後は終身雇用という概念が希薄となり、契約関係に急変した。人脈や学閥やコネが通用しない時代となり、できない社員はリストラの対象となった。社員も会社との関係を、報酬や待遇でドライに考える様になった。

心得28の「自分だけの特技を持て」では、世の中が急速に変わっており、年功序列給が能力給にかわり、目に付かない社員は無能な社員として烙印を押される様になった。リストラの対象になるのは、同じような能力を持った社員達で、他に埋め合わせができない必要な人材のみを会社は求めているのだと。

これといった特技のない人は淘汰されざるをえない。未来がどう変わるのかを予測して、特技を選択しろという。英語よりも中国語だと。

これには全く同感である。英語はいわば当然で、次に第2外国語としてなにができるかが重要だろう。筆者は英語もスペイン語もできるが、中国語はできない。

約30年前に会社の語学研修生というキャリアを選択した時、中国語やロシア語は駐在地とその後のキャリアが限定されるということで人気がなかった。当時は英語やスペイン語が人気だったが、今は中国語だろう。

筆者が最初に中国に出張したのは1983年だが、当時の上海は戦前の外国人居留区の風景が残っていて、まともなパンは上海で唯一のフレンチレストランのマキシムでしか食べられなかった。今の上海とは似ても似つかない。

著者のハンさんが言うように未来を予測するという意味で、中国語圏の人口から考えれば予測できた当然の結論だったのかもしれないが、それにしても中国の進歩はめざましいものがある。

ブラジル、ロシア、インド、中国のBRICs(最後のSは大文字にして、南アフリカを入れる場合もある)の次はベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチンのVISTAと言われているので、これからはこいうった国の語学を学ぶこともキャリアディベロプメントには役立つだろう。


自分を売り込もう!

自分を売り込むことをいろいろすすめていることも、この本の特徴と思える。

品格を備えよう。大声で笑ってあいさつをせよ。欠点をカバーし、長所が目立つ服装を。自分を宣伝しろ等々。

心得17は「失敗しても言い訳をするな」と。サムスングループの李建熙会長は失敗して弁解する人間を最低の社員とみなす。他のグループの総帥も同じだと。

心得18の「歯にお金をかけろ」では、浅田次郎の「天国までの百マイル」の主人公 安男が事業で失敗し、前歯が2本抜け落ちていることを例に出している。

”神の手”心臓外科医に、前歯がないと運が逃げていくと忠告されるシーンだ。「あなたなら前歯の抜けた女を誘惑するか」と。

成功する人は歯がきれいで、堂々としていると。

天国までの百マイル (朝日文庫)
天国までの百マイル (朝日文庫)



記録する習慣

心得27の「記録する習慣を身につけろ」では、1983年のソ連軍戦闘機による大韓航空機撃墜事件の時、ある日本人乗客が緊迫した状況の中で事故の記録を残していたことが、例として出されている。

絶体絶命のなかで記録を残したことをみると、その人の普段の習慣がどういうものであったかわかる。

記録することは良い習慣で、成功した人の中にはメモの習慣を持っている人が多い。本を読んだり、映画をみたら、感想をメモにしろと。反省のない人には進歩もない。


韓国人の儒教精神

心得33の「うちに秘めているリーダーシップを起こせ」では、韓国人が持っている儒教精神がリーダーとして重要だと説く。大義、奉仕精神、犠牲精神こそ、リーダーが備えるべき基本的な資質なのだ。

立派なリーダーになるためには、次の3つを肝に銘じよと説く:
1.責任感がなくてはならない
2.個人の利益よりも全体の利益を考えなければならない
3.犠牲心がなければならない

完璧に見えるリーダーは、忍耐と粘り強さで自らを磨いてきた人たちで、自分のやるべき事を知っており、引き受けた仕事はかならずやり遂げられるという自信を持っている。


韓国の留学熱

心得34の「惜しむお金と惜しんではならないお金」では、韓国人の留学に対する考えがわかって面白い。惜しんではならないお金は次の4通りだ。

1.能力の啓発と留学など未来に対する投資
2.健康に対する投資
3.配偶者に対する投資
4.セミナーや集まりの参加に掛かる費用


なんと小泉前首相も登場

心得36の「本を読まない人に進化は望めない」では、なんと小泉前総理の言葉を紹介している。「本を読んでものを考える人とそうでない人は顔に明らかな違いがある」と。

韓国のサラリーマンの一ヶ月の平均的な読書量は、1冊から3冊だが、成功する人は一般人よりずっと多くの本を読む。人間は今も進化しているはずで、その進化を可能にしているのが、本のような知識の媒体物なのだ。

成功する人は読書を通じて得たものを現実にうまく活用する。話をするときに本の内容や表現を使うなど、本を読んでたえず自分を進化させようとしている。情報化時代の成功は進化した人たちのものだと。


韓国流ポジティブ・シンキング

心得37「勝者になるのか、敗者になるのか」も良い。

二人の子供が居て、一人は小銭があると貯金し、一人は使ってしまう。貯金する子供の方が成功する可能性が高い。

バスが遅れて約束の時間を守れなかった。一人は「バスが遅れた」と言い訳をし、一人は「ごめん。僕がもう少し早く出ていれば…」と言った。

遅れた理由を自分のせいにする人は伸びる、その人は2度と同じミスを繰り返さないように努力するからだと。

「一朝一夕で大成する人などいない。成功するぞという覚悟、成功を目指す緻密な計画、成功のための自己革新、成功をめざしたたゆまない努力など、多くのことが一つに凝縮されてこそ成功という高い敷居をまたげるのだ」と。


シニアへのエール

心得61の「歳をとるほど強くなる」では、高齢のため自信をなくした人によく出会うが、新しい仕事を始めるという点から見ると、短所より長所がはるかに多いと、シニアへエールを送る。

金で買えない人生経験や広い人脈、豊富な知識を持っているではないかと。

好奇心と興味を失えば歳をとる。一生懸命仕事をする人は歳をとらない。

人生の年輪を積んだということは強くなったことを意味する。

孫子の兵書には「敵を知り、己をしれば百戦危うからず」という言葉がある。歳を取った人は既に己を知っている。だから戦うにはいっそう有利なのだと。


なにせ全部で71もの心得があり、全部紹介していると長くなりすぎるので、この程度にしておくが、それぞれが2〜4ページで簡潔にわかりやすく書かれている。

最後に男あるいは女の人生を駄目にする悪い心得が、それぞれ10ずつ挙げられている。たとえば男の場合には、時間に拘束されないようにしようとか、まずは自分の利益から追求しよう、言いたいことはその場で言おう、背広三着で1年をすごそうなどだ。

女の場合には、仕事ではあなたが女であることを密かにアピールしようとか、上司に叱られたら涙を見せよう、感情のままに行動せよとか、自分の非を認めてはならないなどだ。なかなか面白い。

韓国らしさもあり、ユニバーサルな提言もあり、それぞれが参考になる。簡単に読めるので、一度手に取ってみることをおすすめする。


参考になれば次クリックと右のアンケートお願いします。


人気ブログバナー



  
Posted by yaori at 23:32Comments(0)TrackBack(0)

2007年08月06日

コーラン入門 イスラム教とキリスト教(ユダヤ教)って共通点が多い!

図解これだけは知っておきたいコーラン入門
図解これだけは知っておきたいコーラン入門


「山椒魚戦争」に続き、佐藤優氏の「獄中記」で推奨されていた本を読んでみた。

佐藤氏は岩波文庫のコーランそのものを読むように勧めていたが、まずはごく最近(2007年6月)に出版された入門書を読んでみた。監修者の大川玲子さんは、イスラム教学者で、いくつものコーラン解説本を出している。

コーラン 上   岩波文庫 青 813-1
コーラン 上 岩波文庫 青 813-1


コーランでなく、クルアーンとすべて読み替えている。

この本を読んで、いままでイスラム教やクルアーンについての知識はほとんどなかったことが痛感された。佐藤氏の指摘する通りだ。

いままで漠然とイスラム教もキリスト教(ユダヤ教)もルーツは同じという話を聞いていたが、この本を読んでイエスも含めてキリスト教(ユダヤ教)の重要人物は、イスラム教でもマホメット(ムハンマド)以前の預言者として描かれていることがわかった。


クルアーンは神の言葉そのもの

キリスト教やユダヤ教の教典はすべて人の手で作られているので、純粋な神の言葉とは言えないが、イスラム教のクルアーンは神の言葉そのものだという。だからクルアーンは声に出して読むもので、他の言語には翻訳できないのだと(他の言語のものは注釈とされている)。

試しにクルアーン朗読のCDを図書館で借りて聞いてみた。

コーラン朗唱
コーラン朗唱


なにやら詩吟の様な感じだ。それほど耳になめらかという感じではない。

イスラム教国に行くと、毎日決まった時間にラウドスピーカーでクルアーンを流しており、異国情緒が感じられる。


クルアーンとハディース

クルアーンは西暦600年過ぎに活躍したムハンマドに23年間にわたって唯一神アッラーから下された啓示を、1冊の書物にしたもので、114章から成る。ムハンマドの死後20年ほどしてまとめられた。

クルアーンと並ぶ聖典がハディースで、これはムハンマドの言行録だ。

ハディース〈1〉イスラーム伝承集成 (中公文庫)
ハディース〈1〉イスラーム伝承集成 (中公文庫)


それにしてもムハンマドの生涯は戦いの連続で、予言者という感じではない。ムハンマドが出てくる前までは、偶像崇拝がはびこっていたが、ムハンマド出現で、アラビア半島が唯一神アッラーで統一されたのだ。


イスラム教とキリスト教の共通点

イスラム教でもアーダム(アダム)と妻(キリスト教ではイブだが、クルアーンでは名前は与えられていない)が人間の始祖で、悪魔にだまされて禁断の木の実を食べて天界を追放され、地上で子供を産んだのだ。

またヌーフはキリスト教のノアで、クルアーンでもノアの方船の話がある。

さらにイブラーヒーム(アブラハム)はムハンマドに次ぐ重要な預言者とされ、メッカのカーバ神殿にはイブラーヒームの足跡がガラスケースの中に保存されている。

その他にもユースフ(ヨセフ)、ムーサー(モーゼ)、ダーウド(ダビデ)、スライマーン(ソロモン)などが預言者として登場し、イエスもイーサーという預言者として登場する。

イーサーはマルヤム(マリア)が処女でありながら受胎して生んだ子供という点もキリスト教と同じだ。

イスラム教では、生まれてすぐにゆりかごの中で、赤子のイーサーが自分はアッラーの僕(しもべ)で預言者であると言ったとされている。

イーサーは預言者で、数々の奇跡を起こし、死人を生き返らせたり、土から鳥をつくったりした後、アッラーに引き戻される。

イーサーはアフマドという使徒がアッラーから使わされると、ムハンマドの出現を預言しており、イスラム教とキリスト教とは継続性がある。

ムハンマドも月を割ったり、雨を降らせたり、指の間から水をだすなどの奇跡を起こしている。

ムハンマドとイーサーの違いは、ムハンマドは多くの妻をめとり、子孫を残したことで、後のウマイヤ朝、アッバース朝、シーア派などの始祖となる正統カリフ達は、ムハンマドの後を継いだ親族だ。


ムスリムの生活規範は7世紀の生活規範と同じ

クルアーンはイスラム教徒(ムスリム)の生活様式を規定しており、7世紀の習慣がクルアーンに書いてある。これが今もムスリムの生活を縛っており、変わることはない。

だから敬虔なムスリムが豚を食すことはなく、ユダヤ教のコーシャー(カシュルート)フードの様に、ちゃんと祈りを捧げた後で屠殺した動物の肉でないと食べてはいけないことになっている。

世界で一番イスラム教徒人口の多いインドネシアで、味の素に入っている或るアミノ酸が豚肉由来のものと言われ、大きな問題になったことは記憶に新しい。

一夫多妻制(クルアーンには4人と書いてある)、離婚その他までクルアーンには書かれている。たとえば一度離婚した相手とは、別の結婚を挟まないと再婚はできないのだ。

ムスリムに姓はなく、名前は、誰々の息子という呼び名となる。

例えばオサマ・ビン・ムハンマド・ビン・アワド・ビン・ラディンの場合は、ラディン(曾祖父)の息子のアワド(祖父)の息子のムハンマド(父)の息子のオサマということになる。

イスラムの刑罰は、むち打ちや、石打による死刑、手足切断、はりつけなど、非常に厳しい刑罰が今もなおそのまま適用されている。


ムスリムの信仰と義務

ムスリムには六信五行が求められている。

六信とは唯一神アッラー、天使、経典、預言者、来世、運命を信じること、五行とは信仰告白、礼拝、喜捨、断食、そして巡礼だ。

天使や悪魔もイスラム教とキリスト教は共通で、たとえばガブリエルはジブリール、サタンはイブリースあるいはシャイターンだ。

1日5回のメッカの方向に向かっての祈りもムスリムの義務だ。筆者はイラン・イラク戦争の時に、イランに二回出張したことがある。商談中に相手がお祈りの時間だと言って中断し、部屋の隅に小さな絨毯を敷いて、メッカの方角に、五回地面に頭をつけて祈っていたことを思い出す。

あのときの交渉相手の大男が、礼拝に没頭したトロンとした目で、異教徒のかわいそうな奴という感じで、こちらを見ていたことが思い出される。


最後の審判と復活

彼が筆者を憐れんでいた理由は、キリスト教と同じく最後の審判と復活だろう。

クルアーンでは世界の最後の日に死者はすべて復活し、天使の記録に基づき天秤に掛けられ、最後の審判を受けることになっている。

もちろん筆者の様な異教徒は、焦熱地獄行きで、彼の様な敬虔なムスリムは復活した後に、川が流れ果実が豊富で、飲んでも酔うことのない美酒や、美人が一杯の天国に行けるのだ。

なにやら昔のフォーク・クルセダーズ帰ってきたヨッパライの、一節を思い出させる様な天国だ。

イスラム教のことが簡単にわかるハンドブックだ。図解や絵入りで簡単に読めるので、一度は読まれることをおすすめする。


参考になれば次クリックと右のアンケートお願いします。


人気ブログバナー



  
Posted by yaori at 20:32Comments(0)TrackBack(0)

2007年08月01日

山椒魚戦争 佐藤優氏の「獄中記」で紹介されていたので読んでみた

山椒魚戦争 (岩波文庫)
山椒魚戦争 (岩波文庫)


公判中の身ながら売れっ子作家となった佐藤優氏の「獄中記」に紹介されていたので読んでみた。

獄中記
獄中記


獄中記自体は、500ページ以上の作品で、佐藤優氏が獄中にあった500日強の間に読んだ本の感想/説明、弁護士団や外務省、大学などの友人にあてた膨大な手紙、そして佐藤氏の手記を載せたものだ。

佐藤氏のすごい読書量がわかるが、手紙などが大半を占め、内容についていけない部分もあり、あらすじは今のところ書いていない。

ただ知的好奇心が刺激される本でもあり、まずはこの山椒魚戦争を読んでみた。

この本の作者はチェコ出身のカレル・チャペックで、ロボットという言葉を作ったことでも知られるSF(寓話)作家だ。

山椒魚戦争は1936年の出版で、チャペック自身は1938年末に48歳で亡くなっている。

ヒットラーがドイツの政権を取った後、ヨーロッパ全体が戦争に向かって動き、日本はじめ列強が中国での権益拡大に動いていた時代の動きを、「山椒魚人」を使って痛烈に風刺している。

インドネシアのスマトラ島の近くで発見された身長1.2メートル程度の山椒魚人が、実はノアの洪水以前の人類の化石と一致したという設定だ。

人間が言葉を覚えさせ、列強各国が自国の山椒魚軍団として組織したり、軍事基地建設等の海中工事の労働力として積極的に使ったので、個体数は爆発的に増え、人間の人口を超える数十億までになる。

ドイツは北方系山椒魚を純血のドイツ山椒魚軍団として組織する。他の山椒魚に比べて色が白く、背筋をまっすぐ伸ばした姿勢で歩行し、頭骨も他と比較するとやや細長い…。

といった具合だ。

高い知能を持ち、水中砲などの武器も持つとなると、人間と敵対するのも自然のなりゆきだ。

小説のあらすじは詳しくは紹介しない主義なので、この程度にとどめておくが、作者のチャペックは当時の列強の権益争いと軍事力強化競争を山椒魚戦争として寓話化して、迫り来る第二次世界大戦をはっきり予見していたという意味で、すぐれた作家である。

簡単に読める作品なので、夏休みの読書におすすめする。


参考になれば次クリックと右のアンケートお願いします。


人気ブログバナー




  
Posted by yaori at 21:52Comments(0)TrackBack(0)