2015年12月31日

日本とトルコ合作の映画 海難 1890を見た

日本とトルコ合作の映画「海難 1890」を見た。



英語の字幕版もある。



kainan1890
















出典:海難1890サイト

トルコでも同時に公開されている。これがトルコ語の予告編だ。



以前、このブログの「トルコ世界一の親日国」のあらすじで紹介したように、筆者のピッツバーグ時代の隣人の元ピッツバーグ・スティーラーズ ラインバッカー トーンチ・イルキンはトルコ出身だった。



ピッツバーグで家を買った時、トーンチとシャロンのイルキン夫妻が挨拶に来てくれて、「自分はトルコ人だ。なんでも困ったことがあったら言ってくれ。是非遊びに来てくれ。」と言ってくれたのだ。

当時はトルコ人が世界一の親日家だとは知らなかったので、なぜ「自分はトルコ人だ」などと言うのか不思議に思っていた。

トルコは世界一の親日国なのだ。そしてトーンチのような2歳でアメリカに移住して、言われなければトルコ人とわからない人でも、日本に対する親愛の情があったのだ。

この映画は1890年に台風の為に難破したトルコの軍艦エルトゥールル号を和歌山県串本町の住民が助けたことと、それから95年後にイラン・イラク戦争が勃発した時に、トルコ政府が日本人救出のためにトルコ航空機を提供してくれたことを題材にしている。

非常に感動的な映画だった。

トーンチにもこの映画のことを連絡しようと思う。

トルコではエルトゥールル号遭難の話は教科書にも載っているというが、日本ではまだ知らない人も多いと思う。

是非この映画を見て、多くの人がトルコへの親近感を抱いて欲しいものだ。


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2015年12月20日

スターウォーズ 最新作 フォースの覚醒を見た

12月18日に全世界で公開されたスターウォーズの最新作:フォースの覚醒を見た。





メイキングも公開されている。



実に鮮明な画面で、映画を見ているような気がしない。まるで本物のようだ。

ストーリーは帝国軍の後継・ファースト・オーダーが星を丸ごと破壊できるような新兵器を開発したことから、これを破壊するために、反乱軍がX-ウィング・スターファイターによる攻撃隊を編成して送り込む。

スターウォーズの最初の作品のエピソード4と同様のストーリーだ。




女性主人公のレイが、宇宙船のスクラップ回収で生計を立てているというのもアナキン・スカイウォーカーと同じだ。

攻撃隊には、スターウォーズの英雄ハリソン・フォードが演じるハン・ソロとか、チューバッカなども昔の宇宙船の ミレニアム・ファルコン号を操縦して加わっている。

ハン・ソロは反乱軍の将軍となっているレイア姫との間に子供がいるが、子供はフォースの影響で、帝国軍のカイロ・レンという指揮官になっている。

そのカイロ・レンと父親のハン・ソロが対面する場面もある。ルークとアナキン・スカイウォーカーの対面の場面を思い起こさせる。

もともとスターウォーズはジョージ・ルーカス監督が構想したもので、当初は全9話だったのが、全6話に短縮され、2005年に公開されたエピソード3「シスの復讐」で一旦完結していた。

それをディズニーがルーカスフィルムを買収し、原案通り9話に仕立て、その第1弾がこのエピソード7だ。

昔のキャストがまた出ているのも楽しい。

現実を忘れ、思わず映画に引き込まれてしまう。全世界で映画の興行収入記録を塗り替えるだろう。大変楽しめる映画だった。


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2015年12月06日

百田尚樹の「殉愛」と暴露本「百田尚樹『殉愛』の真実」

2015年12月05日22時26分45秒 1










































殉愛
百田 尚樹
幻冬舎
2014-11-07


人気作家・百田尚樹さんが、”すべてのスケジュールを半年ずらして”、書き上げた”ノンフィクション”小説。

2014年1月に亡くなった関西の視聴率王、やしきたかじんの最後の2年間の闘病生活と三番目の妻・さくらさんの献身的看病を描いた本。

以前紹介した「たった一人の熱狂」の著者幻冬舎見城社長の755(有名人とやりとりできるツイッターのようなSNSサービス)が閉鎖された原因となったと思われるこの本を読んでみた。



あわせて「殉愛」の疑問点を検証した「百田尚樹『殉愛』の真実」という暴露本も読んでみた。

百田尚樹『殉愛』の真実
角岡 伸彦
宝島社
2015-02-23


百田さんが、”読者はにわかに信じられないかもしれないが、この物語はすべて真実である”とエピローグで書かなければ、また悪者としてイニシャルで登場するたかじんのマネージャーK、たかじんの実子H、音楽プロデューサーのUなどのことをボロクソに書かなければ、実話を元にした小説ということで、これほどまで問題にはならなかったのではないかと思う。

この本ではさくらさんは、ヴェネチアでネイルサロンを経営しており、イタリア人とつきあってはいるが、まだ結婚はしていないと書かれている。しかし、本が出版されて、ネット民がさくらさんの3度の結婚歴を暴き出して炎上。

さらに、元夫のアメリカ人、イタリア人からもコメントが寄せられ、いよいよ炎上は広がった。

「百田尚樹『殉愛』の真実」には、次の相関図が載っている。

抽出したページ 1





















出典:百田尚樹『殉愛』の真実

「殉愛」に1,100件も寄せられているアマゾンのカスタマーレビューは、☆一つが9割という異常事態となっている。

「殉愛 騒動」で検索すると、いろいろな情報が出てくるので、興味がある人はそちらで調べていただきたい。

炎上騒動はともかく、筆者は「殉愛」のたかじんの看病に関する話は、真実に基づいた記述がほとんどだと思う。克明に記録を残していたという、さくらさんの献身的看病は、結婚もしていない相手に対して何か強い気持ちを持っていたことは間違いない。

それが「愛」なのか、あるいはたかじんの財産を狙った「打算」なのかは、誰にもわからない。

「百田尚樹『殉愛』の真実 」では、たかじんの死後、さくらさんが自分の意のままに動かないたかじんの遺言執行人の弁護士を解任したり、たかじんが遺言書で遺贈を決めていた「桃山学院高等学校」や、「OSAKAあかるクラブ」に遺贈を取り消せないか交渉したりしたことを暴露し、さくらさんはたかじんの財産を狙っているような印象を与えている。

さくらさんが示した、たかじんが書いたとされている桃山学院高等学校の温井校長宛ての温井メモも、偽造の疑いがかけられている。

たしかに疑惑を招く行動もある。

しかし、62歳でガンになって不安にさいなまれているたかじんが、献身的に看病してくれたさくらさんに惹かれたのは当然のなりゆきで、ガンの転移による腹膜播種が見つかり、余命数ヶ月と宣告されたタイミングで入籍したことも、さくらさんに最後を看取ってもらいたいという気持ちの表れなのだろう。

さくらさんに隠れて時々会っていた愛人に看病を任せられるわけでもなく、さらには見舞いに来たこともないという実子には、死を迎えるにあたって、遺産などやるものかという気持ちになるのも理解できる。

ただ、”この物語はすべて真実である”というからには、作品の中で登場する重要人物を、いくらイニシャルにしているとはいえ、直接取材もしないで、他の人からの伝聞に基づいてボロクソにけなしていては、炎上のような結果を招くことはやむを得ないと思う。

ノンフィクションというなら、少なくとも、取材申し込みをしたという事実だけは残しておくべきだっただろう。

フェイスブックの犬紹介で、たまたま知り合った62歳のたかじんが、さくらさんと会って数日後に、”昔すごく好きやった女がいて、その人にそっくりなんよ”という理由でプロポーズしたという話も、唐突過ぎる印象がある。

さくらさんのバックグラウンドも調査不足があったのではないか。

ともあれ、筆者にとって、この作品の最大のメリットは、いままで名前しか知らなかった、やしきたかじんという人物を知ったことだ。

たかじん やっぱ好きやねん ‐シングル・コレクション‐
やしきたかじん
ビクターエンタテインメント
2014-03-19



出身高校への1億円の寄付、この騒動が起こっているので大阪府が受け取りを保留している3億円の寄付、たかじんが会長、キャプテンを務めていたOSAKAあかるクラブへの2億円の寄付(たかじんAWARDをつくるための基金)。

遺産10億円とも言われているが、大阪のためにお礼したいというたかじんの強い気持ちが表れる行動だ。なかなかできることではない。

百田さんの筆はなめらかで、病気や治療薬・治療施設の説明も適確だ。ノンフィクションとしては落第点かもしれないが、ガンのこわさを知り、たかじんを知ったことだけでも、読む価値はあったと思う。


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2015年12月01日

アー・ユー・ハッピー? バリバリのビジネスマン・矢沢永吉



先日紹介した「成りあがり」に続く矢沢永吉(永ちゃん)の独白録。

「成りあがり」に続くといっても、「成りあがり」は永ちゃんが28歳の時の本で、「アー・ユー・ハッピー?」は永ちゃんが51歳の時の本だから、その間23年間もブランクがある。

「成りあがり」は図書館で借りた本を読み終わらないうちに購入したと書いたが、この本も同じだ。

全くぶっとんだ。

前作は、永ちゃんの生い立ちから、キャロルが売れる前の下積み時代を経て、わずか3年弱のキャロルの大躍進と、早すぎる解散、そしてE.YAZAWAとしてソロシンガーとなって独立した永ちゃんが、年間150ステージをこなすまでの道のりを描いている。

それから23年経ち、「アー・ユー・ハッピー」では、ビジネスマンとしての永ちゃんを描いている。

成功した永ちゃんの姿ばかりではない。

1980年代に、永ちゃんはマネージャーによる横領事件に巻き込まれた。早い話が、ピンハネだ。永ちゃんには150万円のギャラを50万円と言って、100万円をネコババするという手口だった。

永ちゃんは警察沙汰にはしなかったという。

次に永ちゃんが巻き込まれたのが、オーストラリアのゴールドコーストで、永ちゃんの世界戦略のための音楽施設を建設するというプロジェクトで、永ちゃんの部下が永ちゃんをだまして30億円を横領したオーストラリア事件だ。

これはオーストラリアで詐欺事件として刑事裁判になり、被告の2人はオーストラリアで1年程度服役した。この本の末尾に実名と顛末が書かれている。

永ちゃんの離婚についても書いてある。

糟糠の妻すみ子さんと離婚して、再婚したのはマリアさんというクオーターの女性だ。

マリアさんと知り合ったのは「成りあがり」を出すちょっと前の1977年だ。

スーパースターとして成功はしていたが、すみ子さんからは家には仕事は持ち込むなといわれ、すみ子さんや家族との気持ちの隔たりを感じていたころだった。

すみ子さんは、「私は朝8時に家を出て、夕方6時にちゃんと帰ってくる男と一緒になりたかった。」という。

夜中の酒が増えていった。さびしかったのだと。

1980年ころからマリアさんと一緒にロスで生活しはじめ、結局すみ子さんと離婚したのは1989年だ。

前作同様、この本には糸井重里が協力している。

実はこの本の原稿は10年前にできあがっていたが、なにか違うという感じがあり、その時は糸井さんと永ちゃんが話して、お蔵入りすることにしたのだという。

それから10年経って出版した。

この本ではビジネスマンとしてもバリバリの永ちゃんの姿を紹介している。

日本の外タレ招聘ビジネスは一部の興行会社が独占している。出入国管理局の許可が既得権化していたのだ。

永ちゃんは政界に顔の利く実力者に頼んで、出入国管理局長と3者面談し、外人タレントの招聘権を取った。永ちゃんのバンドのメンバーは永ちゃん自身が選んで呼んでいるという。

日本国内のコンサートツアーも、キョードーなどの音楽事務所に地方の興行を仕切ってもらって、ブラックボックス化していたのを、一部自分で手掛けた。弁当の仕出しから、ケータリングまですべてやった。キャラクターグッズも当初は他人に任せていたが、今は自分の会社で手掛ける。

すべて「なめんなよ」というメッセージだ。

猿の調教師は、まず猿の頭をかじって、「オレがボスだぞ」っていうことを教えるという。そうすると猿は調教師のいうことを聞くようになるのだと。人間も、一発かじられなきゃ気がつかないときがあると永ちゃんは語る。

この本で、永ちゃん流の「倍返し」が出てくる。

テレビドラマの半沢直樹で有名になった「倍返し」で、半沢直樹の場合はリベンジという意味だが、永ちゃんの場合は違う。



オーストラリアの30億円詐欺事件で、巨額の負債を負った永ちゃんに対する銀行の目は厳しかったという。だから、永ちゃんはすぐに「倍返し」をするようマネージャーに指示した。

月々の返済額を倍にするのだ。

そうすると当然、予定より早く返済が完了する。あわてたのは銀行だ。永ちゃんのような優良融資先を失ってはならないと、態度が変わったという。

永ちゃんが権利関係を意識するようになったのは、永ちゃんが崇拝するビートルズの影響だという。読んでいたビートルズの本に、著作権や、フィルム権、肖像権とかが出ていたのだと。

前作「成りあがり」では、年間150回ものコンサートをこなしていた永ちゃんだが、この本では年間5〜6カ月程度しか音楽をやっていないと語る。

音楽を離れると、音楽が恋しくて、より一層のパワーがでるのだと。

その他にロスでの暮らしぶりや、アメリカで持っている大型クルーザーの維持費が日本とは比べ物にならないくらい安いことなどを語っている。

最後にウェンブリーで行われた世界のスーパースターを集めた” SONGS AND VISIONS"コンサートで、ロッド・スチュアートとかボン・ジョビと一緒に歌ったことを語っている。



筆者は永ちゃんの曲もほとんど聞いたことが無いし、ファンでもなんでもないが、永ちゃんの本には感心する。

是非一読をおすすめする。


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Posted by yaori at 12:54Comments(0)TrackBack(0)