2003年の発刊直後に読み、今度が2回目。こちらがいわば基本編。
『スポーツの世界であろうと商売の世界であろうと、基礎体力や基本のできていないところに応用技はありえません。経営は変化への対応がすべてです。たからこそ、これを支えるベースとしての基本が不可欠となるのです。』品揃え、鮮度管理、クリンリネス、フレンドリーサービス、これがセブンイレブンの商売における基本原則であると。
消費者相手のビジネスをやっている人はこの2部作を時折読み直すことをお勧めする。
この本は毎週のFC会議速記録をまとめたものだが、FC会議にはOFC(Operation Field Counselor、一人で7〜8店舗を担当する店舗経営指導員)、その上司のディストリクトマネージャー、そのまた上司のゾーンマネージャーを全員、東京の本部に集めて、30年にわたって毎週行われている。なんと1,300回も開催されていると。
しかしながら、『なにか問題が起こったとき、会議をすればそれが解決すると考えるのはとんでもない錯覚である』と。『セブンイレブンのFC会議は参加者一人一人に意見を聞くためのものではなく、あくまでコミュニケーションを図り、会社としての考え方を徹底するためにやっているものだ』と。
この毎週の会議を通じ、鈴木氏は様々な観点から基本の大事さを訴えかけている。商売にも経営にも奇策はない。基本を常に見直すこと、それができる人が成功をつかむ。

商売の原点