
[図解]なぜか「仕事ができる人」の習慣
大前研一、柳井正、渡邉美樹、堀江貴文、藤田晋、熊谷正寿、野尻佳孝、齋藤正勝(カブドットコム社長)、杉本哲哉(マクロミル社長)等々、きら星のようにIT業界の若手社長などが登場する。
テーマが目標達成とか、段取りとかのコツなのだが、最初の大前研一にガツンとやられる。「勝ち組に入るための目標設定、達成のコツを教えていただきたいのですか?」
「それがもう負け組の発想だ。誰か答えを知っているヤツをつれてきて、ノウハウを頂戴しようというのが。」「自分の頭で考えないで、すぐに答えだけ聞こうとするのは『少年ジャンプ』で育った今の30代、40代の悲しき特徴だぜ。」
「これからの時代、企業も個人も出口の見えないジャングルのなかを進んで行かなきゃならない、安全な道を教えてくれって言ったって、そもそもジャングルに道なんてないんだ。自分の頭で必死に考えて進んで行くしかないんだよ。」
それでもしつこく「50代になって路頭に迷わないためにはどんな目標を立てれば?」と編集者が聞くと。
「まだ聞くか!仕方ない、ヒントだけは教えてやるよ。ポイントは、自分に『値札』と『名札』をつけることを目標にすることだ。」値札とは労働市場におけるその人の値段。名札とは個人で生み出した実績をはっきり言えることだ。
なんとか大前研一からヒントだけは聞き出したが、他の人は一応親切に応対はしているが、所詮雑誌THE21の連載記事を本にしたものなので、つっこみ不足なのは否めない。それぞれの経営者が本を出しており、それがベストセラーばかりなので、やはりムック本では限界あると思う。
このブログの様にそれぞれの経営者の考えの『あらすじ』をまとめようというものなのだろうが、魅力ある表紙の体裁にしては残念ながら内容が薄っぺらすぎると思う。編集者の力量もあるのかもしれない。