震度0
今日まで簿記(恥ずかしながら3級)の試験であまり本を読めなかったので、読書のペースが落ちている。
言い訳になってしまうが、前回11月の試験は甘くみて直前の詰め込み勉強だけで臨んだので、準備不足で落ちてしまったため、今回はそれなりに準備をしたつもりだったが、結局直前3週間程度で集中的に勉強した形となった。
それにしても簿記の試験は、意地が悪いというか、かなりトリッキーな出題が多く、落とすための試験の様に思える。
ともかく今日で終了したので3月中旬まで結果を待つだけだ。
簿記勉強のかたわら、読んだのがこれ。400ページあまりの作品だが、一気に読んでしまった。
横山秀夫氏の小説は前作の『半落ち』を読んだのが初めてだったが、前作も良かったが、この震度0も面白い。
半落ち
筆者はあまり小説は読まないのだが、半落ちといい、今回の震度0といい、ベストセラーとなった作品はたしかに面白い。
筆者には警察で働いている先輩、後輩が多くいるので、プライベートで彼らから話を聞く機会が結構ある。
この小説の様に警察内での不祥事、あるいは事件を隠すという隠蔽体質は、昔はともかく、現在はほとんどなくなっているのではないかと思う。
むしろ最近は内部通報者がチクって、事件あるいは隠蔽が暴露されるというケースが結構あるので、隠蔽のリスクはむしろ負わない方が良いというのが現実なのかもしれない。
横山秀夫さんは元々上毛新聞の記者だったから、記者時代の経験を元にして警察の内情を書いているのだろう。リアルで思わず引きつけられる。
筆者のポリシーとして小説については詳しいあらすじは記さないが、さすがベストセラーと思わせる出来映えだった。おすすめです。
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