2006年06月15日

突破力! 日本を代表する経営コンサルタント堀紘一さんの悩み相談室

突破力! 仕事の「壁」は、こうして破れ


ボストンコンサルティンググループ(BCG)の日本支社長時代、マッキンゼーの大前研一氏と並び立つトップコンサルタントとして活躍していた堀紘一さんの近著。

大前研一、中谷巌、御立尚資氏などの本を一挙に出版したPHPビジネス新書の新刊だ。

BCG社退職後ベンチャービジネス支援のドリームインキュベーターを設立、昨年東証一部上場を果たし、最近社長を退いた。

一時は大前さんと並ぶ多作だった。最近は著書の数は減っているが、筆者の好きな著者の一人だ。

この本は雑誌『THE21』に連載されている堀さんの「堀紘一のビジネスマンに喝!」という主に20代、30代の読者の悩み相談をまとめたものだ。

いろいろな質問をつぎの4カテゴリーにまとめている。

1.仕事に対する突破力
2.人間関係に対する突破力
3.キャリアに対する突破力
4.人生に対する突破力

それぞれにつき、印象に残った部分を紹介する。

1.仕事に対する突破力
  仕事の壁を突破する大原則はつねに「原因は自分にある」と考えてみることだ。人のせい、会社のせい、時代のせいにしていては能力は絶対に高まらないと。

  20代、30代のうちは、何か問題があったとき、その原因の矢印を自分に向ける癖をつけておいてほしい。最初のうちは苦痛に感じるかもしれないが、かえってそのほうが悩み少なき人生を送れることを、堀さんは約束するとまで言っている。  

まさに松下幸之助の「反省する人は成長する」の通りである。

  世の中には『自責』と『他責』の人がいるが、『自責』の人になるべきであると自分の反省も含めて筆者も思う。

2.人間関係に対する突破力
  ビジネスパーソンが成功するかどうかは、能力以上に人間的な魅力で決まってくる、とくに、「可愛げ」のないヤツは、絶対に成功しないと断言しても良いと。上司に可愛がられ、取引先に可愛がられ、部下や後輩たちにも「厳しいけど、何となく憎めない」と思われるようになることが必要だと堀さんは語る。

  松下幸之助も「運と愛嬌」が成功する人の条件だと言っていると。田原総一郎のインタビューで「いくら能力があっても、愛嬌のない人間はあきませんわ。愛嬌、人をひきつける、明るい魅力ですな。それがない人間はあきまへんわ。」と語っている。

  また部下を教育する上でもっとも重要なことは、部下を「説得」することではなく、部下に「納得」してもらうことであると。

  ただしそれには、時間も根気もいるというのがポイントだ。そうしたリーダーとしての責務をまっとうしていく気持ちがあれば、やがて後輩もあなたの意をくんで成長し、職場の雰囲気もよくなっていくだろうと堀さんはアドバイスする。

3.キャリアに対する突破力
  堀さんがおすすめしたいのは、60歳からの逆算法だと。まず、自分が60歳になったときに、どんな人間になっていたいかをイメージしてみる。そこから逆算していくと、50代のときはこうなっていなければならない。40代にはこうなっていなければならない。そうすると20代、30代のときに何をすべきかはっきりしてくると。

  「本は初めから読むけれど、経営は終わりからやるのだ」というのはユニクロの柳井正さんが推薦する本の最も印象に残った部分だ。たしか米国の国際電話企業ITTの会長を務めたハワード・ジュニンさんという人の本だったと思う。

4.人生に対する突破力
  人生なんて、どうせ間違いの連続だ。しかし、その間違いから人は学んで賢くなる。20代、30代は「失敗のしどき」なのだと。

  仕事でも恋愛でも「たくさん失敗しなければ、大した人生は送れない」と肝に銘じて、つねに前を向いていって欲しいと。

  毎日の仕事が面白くないのは、その人自身が工夫を怠っているからにほかならないというのが堀さんの持論である。お茶くみだろうがなんだろうが、つねに新しい課題を自分で見つけて挑戦していけば、仕事はますます面白いものになっていく。

  そうした努力もせずに、仕事に飽きたからというのはあまりに考えが安易であると。


サッと読めるし、読み物として面白い。日本を代表するトップコンサルタントの堀さんの日頃の考え方がよくわかるおすすめの本である。


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Posted by yaori at 01:21│Comments(0)TrackBack(0) ビジネス | 堀紘一

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