2006年08月13日

うつうつひでお日記 吾妻ひでおのマンガ日記

うつうつひでお日記


吾妻ひでおのマンガ日記。

ほとんどのページに、吾妻ひでおのホームページにも載っている独特の『萌え』キャラがワンポイントとして載っており、結構シリアスな日記を楽しく読める様に書かれている。


吾妻ひでおHP







吾妻ひでおの失踪日記については以前紹介したが、高校時代好きだったマンガ家が30年以上経って復活したので、昔の作品が復刻されるのを楽しみにしていた。



失踪日記

失踪日記








この『うつうつひでお日記』は、『失踪日記』(原題は『街を歩く』、『夜を歩く』、『アル中病病棟』の3部作)を執筆したが、出版してくれる会社が見つからず、自費出版と2ちゃんねるぷらすなどの雑誌への連載を細々と続けていた2004年7月から、『失踪日記』出版直前の2005年2月までの日記。

吾妻ひでおは売れっ子マンガ家だったが、中学生の頃からうつ病の自覚症状があり、30歳ころに、はっきりうつ病と意識し、そのためアルコールに依存するようになる。

ついには仕事から逃避して、ある日ふと事務所に行くのと反対方面の電車に乗りホームレスになる。

ホームレスから土木作業員となり、体が丈夫になって仕事に戻り、またホームレスになるという生活を数回繰り返した後、アルコール依存症を治すために、アルコール中毒者病棟に入院した経験を持つ。

このあたりは前作の『失踪日記』に詳しい。

最近7年間は断酒し、地域(西武池袋線沿線に住んでいる)の断酒会の会合にも出席するかたわら、月一回は精神科に通院し、うつ病の治療を続けている。

うつ病のため仕事もなかなかはかどらず、安定剤や睡眠薬を飲んでは寝て、三度の食事はちゃんとして、ちょっと仕事して、外出しては本屋、レンタルビデオ店、図書館にほぼ毎日通うという日々だ。

「何もしてません。事件なし、波乱なし、仕事なし」と本の帯に書いてあるが、まさに病と戦いながら、細々と、しかし懸命に仕事を続けている毎日をつづった日記だ。

ほとんど毎日図書館に行っているので、このブログの『図書館に行こう!』カテゴリーにも入れている。

マンガから小説、ミステリー、ハイデッガーまで様々な種類の本をほとんど毎日読んでいることには驚かされる。

それにしても昔好きだったマニアックなマンガ家、たとえば『どおくまん』などは、どうしたのだろうと思う。

作風は『ナニワ金融道』に引き継がれている様に思えるが、どおくまん自身は最近は作品を出していない様だ。

マンガ業界も結構浮き沈みが激しいことがわかる

嗚呼 花の応援団 1 (1)


この『うつうつひでお日記』は、うつ病の症状が現れるとどんな具合に妄想・幻覚が現れてくるのか、睡眠薬を飲んでも夜眠れない苦しみなどが描かれている。

マンガなのでコミカルに書かれてはいるが、夜眠れないのは大変な苦しみなのだろうと思う。

不眠症になった友人がいるが、彼の苦しみがわかるような気がした。

うつ病の症状が出て、不眠症に苦しみ、安定剤のドグマーチル、痛み止めのバッファリン、ロキソニン、ノリトレインとか睡眠薬のベンザリンといろいろな名前の薬を毎日飲んでいる話が続いている。

シリアスな内容にちょっとたじろいだが、そのまま読んでいくと、これといった出来事がないながらも日記に引き込まれ、キャラの愛くるしさもあり、一気に読めてしまう。

「昔の俺の絵の方が、今の時代に合っているかも」と日記の中でも語っているが、吾妻ひでおの『萌え』キャラなら、絶対ウケると思う。

これを書いている今、アマゾンで『うつうつひでお日記』が282位、『失踪日記』が1,800位ということで、どうやら吾妻ひでおは復活出来たようだ。

青春時代の好きだったマンガ家の病気に苦しみながらの復活、心から祝福したい。『ふたりと5人』の復刻も待っています!


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Posted by yaori at 01:02│Comments(0)TrackBack(0) 吾妻ひでお | マンガ

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