2007年07月10日

鈍感力 2007年上期のベストセラーエッセー

鈍感力
鈍感力


月刊プレイボーイに連載された渡辺淳一氏のエッセー集。今年上半期のベストセラー第1位となっている。

渡辺淳一氏といえば、日本経済新聞の連載小説「化身」や「愛の流刑地」で有名な人気作家であると同時に、医師でもある。

「化身」は大人の恋愛を描いた小説で、日本経済新聞に連載されていた当時(15年ほど前?)は、日経を最後のページから読む人が多かった。

当時電車の中で日経を読んでいると、ちょっと気恥ずかしく感じたものだ。


化身〈上〉 (講談社文庫)
化身〈上〉 (講談社文庫)

最後にボルドーの5大シャトーの一つ、シャトーマルゴーを二人で飲む場面が思い出される。

大人の恋愛を描いた「マディソン郡の橋」がベストセラーとなったのも、同じ時期ではないかと思う。

マディソン郡の橋 (文春文庫)
マディソン郡の橋 (文春文庫)


同じ日経の連載小説で、今年映画化された「愛の流刑地」(愛ルケ)も「化身」の現代版の様なストーリーで、大人の恋愛小説だ。

そんな大人の恋愛小説家の渡辺淳一と、この本を書いた医師渡辺淳一とは同じ人とは思えない様な気がするが、紛れもなく同一人物である。

医師としての医学的根拠もあるので、男と女(母)との関係などに展開する論理が、ロマンがあって、なおかつなるほどと説得力がある。

渡辺氏は、健康であるために最も大切なことは、いつも全身の血がさらさらと流れる事だという。

鈍感に生きることで、長生きで満足できる人生が過ごせるのだと説く。

小さな事にくよくよ悩まず、叱られても受け流し、緊張せずリラックスして、五感はアバウトに、いつもすっきり眠れて、ノリが良く、おだてられたら、すぐその気になる。

そんな環境適応力が鈍感力だ。

これが長生きする秘訣だと言う。

俗に「結婚したら片目をつぶれ」と言われる結婚は言うに及ばず、恋愛でも鈍感力が成功の秘訣だ。ある程度相手を許して、鈍くなる鈍感力が恋愛を長続きさせる恋愛力なのだと。

ガンの原因も自律神経説が最近有力だ。

自律神経が順調に動き、体も心も安定している人ほどガンにかかりにくいし、ガンになっても、治りやすい。すべては気の持ちようだ。

女性の強さも鈍感力だ。

人は1/3の血液を失うと死ぬといわれているが、それは男性の場合で、女性は出血には強いと産婦人科医から言われた経験を語る。

女性は出血に強く、痛みに強い。だから出産という大事を生き延びられるのだ。

医師が語っていても、今ひとつ鋭い説得力があるわけではないが、なぜか納得できる。そんなアバウトなところがベストセラーとなっている理由だろう。

簡単に読めるので、書店で一度は手にとってみることをおすすめする。


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Posted by yaori at 23:24│Comments(0)TrackBack(0) 人生設計 

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