2007年11月21日

レバレッジ・リーディング 本は先達の知恵の宝庫で格安の投資

レバレッジ・リーディング


レバレッジ○○○シリーズでベストセラーを連発しているレバレッジコンサルティング社社長、本田直之さんの読書法。

本田さんは本を年400冊以上読むそうだが、この本は「はじめに」のところや第一章の出だしに、エッセンスが集約されており、わかりやすい。

立ち読みして「はじめに」を読むか、アマゾンのなか見!検索で「抜粋」をチラッと読めば内容は大体わかると思う。

さすが多読を標榜する本田さんらしい、読者に親切にできた本だ。

本田さんは明治大学を卒業後、外資系企業に3年間勤めた後、インターナショナルなMBA育成でナンバーワンのアメリカの国際経営大学院サンダーバード校でMBAを取得する。

MBA留学中には、多くのケーススタディのために、毎日分厚い本を短期間で読むことを強いられた。

このビジネススクールでの2年間の経験から、問題解決のヒントを探すという目的意志があれば、余計なところを読まず、ポイントを速く拾える多読術、すなわちレバレッジ・リーディング術を身につけたのだという。


毎日1〜4冊の読書

本田さんはコンサルティング会社を経営し、日米約10社のビジネスに資本・経営参加しながら、毎日新しい本を1〜4冊読んでおり、毎年読む本は400冊を下らない。

本田さんにとって、読書は投資活動そのものであると。

本には他人の経験や知恵が詰まっているので、平均1,500円のビジネス書で100倍以上のリターンが得られる、非常に安価な投資であると本田さんは語る。

ビジネスパーソンにとっての読書は、スポーツ選手にとっての練習と同じだと。


本探しは投資物件選び

本田さんは、まず目的を持って本を選べと語る。そして同じジャンル・カテゴリーの本を何冊も徹底的に読み、セカンドオピニオンの様に、たくさんの意見から自分に最も役立つものを選ぶのだという。

本のスクリーニングのためには、友人の口コミ、無料書評メルマガ、日経新聞、朝日新聞、日経ビジネスなど新聞雑誌の書評や、有料の要約サービスなどの利用をすすめている。

挙げられている無料書評メルマガを一部紹介すると:

毎日3分読書革命!元アマゾンのカリスマバイヤー土井さんのメルマガ。土井さんは年間1,000冊の本を読むという。

ビジネス選書&サマリー★プロ厳選 30秒で読んだフリ このブログでも紹介している「週末起業」で知られる藤井孝一さんのビジネス書書評メルマガ。

英語の本だと、"Fast Company"や筆者も多くのオーディオブックを持っているナイチンゲール・コナン社が出している"AdvantEdge"メルマガなどが参考になるという。

有料の書評サービスでは、Top Pointを紹介している。

ネット書店と一覧性に優れるリアル書店の使い分けも推奨している。ネット書店では、やはり「なか見!検索」ができるアマゾンがいい。


本田さんの本の読み方

本田さんが推奨するレバレッジ・リーディングの最大の特徴は、目的を持って本を読むことだ。

その効果の一つとして、「カラーバス効果」を挙げている。Color bath効果とは、日常生活で、たとえば赤など、ある色を意識すると、やたらとそればかり目に入るという効果だ。車でボルボが多いなと思うと、やたらとボルボばかり目に付く様になるのも同じだ。

本を読む時も、あるイメージ・目的を持って読むと、速く読んでも目的のところに目がとまる効果があり、結果として緩急を付けて、効率よく本が読めるのだと。

こう書くと特別の読書術の様に聞こえるが、実はだれでも新聞を読む時は、同じことをやっているのではないかと筆者には思える。

読む環境も重要で、本田さんは毎朝5時に起きて、バスタブの中で1時間程度読書しているという。筆者は風呂の中で読もうという気にはならないが、筆者の家内は時々風呂で本を読んでいる。そういう人もいるものだ。

レバレッジ・リーディングのもう一つの必須条件が、制限時間を設定して本を読むことだ。本田さんは、大体1〜2時間で、どんな本でも読むと決めているそうだ。

1〜2時間では全部に目を通すわけにはいかないが、全部をすみずみまで読んで、なにも実践しないことより、重要な20%の部分を頭にたたき込んで実践に移した方が投資リターンが多いのだと。パレートの80:20の法則だ。


本をボロボロになるまで使い倒せ

筆者も週3〜5冊、年間200冊程度の本を読んでいるが、このブログでたびたびコメントしている様に、筆者は新刊書でも図書館でリクエストして借りてまず読んで、気に入った本だけ買う主義だ。

こういうと聞こえは良いが、実は筆者は「積ん読」のクセがあり、本を買うと、それで安心してしまい、結局読まないということがしばしばある。また本に線を引いたり、書き込みをすることは好きではない。

だから確実に期限(通常2週間)までに読まなければならない図書館の本のほうが、筆者には向いているのだ。

反対に本田さんは、自腹で買って、(風呂でも読むので)ボロボロになるまで、折り曲げ、線を引き、頭に浮かんだことをどんどん書き込んで本を使い倒せと言う。

単なる本を収益を上げる資産に変えるのだという。

筆者とはアプローチは借りるのと買うのと全く違うが、本を読んで徹底的に頭にたたき込むという目的は同じだ。


最も重要な読書後のフォロー

本田さんは、読んだだけではだめで、せっかく投資した時間とコストを回収するためには、読書後のフォローが絶対必要だと語る。

これには筆者も大賛成だ。

「ウェブ進化論」で梅田望夫さんが、ブログを「究極の知的生産の道具」と呼んで、「どこでもメモ」、ウェブ備忘録の様な使い方を紹介しているが、筆者にとっては、このあらすじブログが、まさにウェブ備忘録なのだ。

本田さんは、「究極の本」をつくるのだという。

それは「レバレッジメモ」と呼ぶもので、本の大事な部分を抜き書きしたメモを自分でつくる。それをA4サイズにプリントして持ち歩き、ちょっとした時間に読み返すのだと。

大体1週間に一回このメモの入力作業を行い、メモがたまったらテーマごとに分類し、何度も読み返して自分の資産とし、実践に活用するのだという。


本田さんもカーネギーの信奉者

このブログで紹介しているサイバーエージェントの藤田晋さん角川春樹さん、ビジネスコンサルタントの新将命さんの共通点は、カーネギーから強い影響を受けたことだが、本田さんもカーネギーの信奉者だ。

普通の本は読み返さないが、カーネギーの「道は開ける」など名著中の名著は、何度も何度も読み返しているという。そのたびごとに線を引く場所が異なり、自分の成長がわかると本田さんは語る。

道は開ける 新装版


最後に本田さんの、「ベストビジネス書」からいくつか抜粋して紹介する。

原理原則の10冊は次の通りだ:

デール・カーネギー 「人を動かす」、「道は開ける」
リチャード・コッチ 「人生を変える80対20の法則」
ジム・コリンズ他 「ビジョナリーカンパニー」
ドラッカー 「プロフェッショナルの条件」
ブライアン・トレーシー 「フォーカル・ポイント」
ナポレオン・ヒル 「思考は現実化する(Think and Grow Rich;リンクはオーディオブックだ)」
藤本義一 「よみがえる商人道」
ブリストル 「信念の魔術」
ジョージ・レナード 「達人のサイエンス」

その他「ウェブ進化論」とか、「即戦力の磨き方」などが入っている2006年のベスト、読んでおくべきビジネス書20が挙げられている。


本田さんの本を読んで、本の活用に対する考え方といい、カーネギーなど名著をいつまでも愛読することといい、筆者と同類の人を見つけた思いだ。


まずは、レバレッジ・リーディングアマゾンのなか見!検索で目次と抜粋を見て興味のほどを確認して頂きたい。


参考になれば次をクリックお願いします。


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Posted by yaori at 23:45│Comments(0)TrackBack(0) 読書 | 本田直之

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