2008年01月26日

レバレッジ時間術 「レバレッジ」シリーズの本田直之さんの時間活用術

レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則 (幻冬舎新書 ほ 2-1)


「レバレッジ」シリーズでベストセラーを連発している本田直之さんの時間活用術。

前回はレバレッジ・リーディングのあらすじを紹介した。

「仕事は一番忙しい人に任せよ」とは、いろいろなところで聞くことだが、本田さんは、忙しくても「忙しい」と言わないことをルールにしようと言う。著名な経営者や総理大臣のスケジュールに比べれば、自分はまだまだ甘いことがわかるだろうと。

時間は消費するのではなく、時間を投資するのだという。1時間掛かっていたことを、5分でやるというブレークスルーは、コツコツでは生まれない。選択と集中でポイントを絞り込み、限られた時間で最大の効果を上げる。そして余った時間を余暇に使うのだ。


時間投資の基本は「仕組み」つくり

本田さんはパソコンを使い出した時に、ブラインドタッチができるように5日間の集中トレーニングを受けたという。このトレーニングで、その後どれだけ生産性が上がり、時間が節約できたのかわからないという。

時間を投資するということは、このように仕組みをつくったり、仕事の段取りを考えたり、スケジュールの作り方を工夫したりすることにより時間資産を増やすことだ。


レバレッジ・スケジューリングの3本柱

レバレッジ・スケジューリングの柱は次の3つだ。

1.俯瞰逆算スケジューリング
2.時間割
3.タスクリスト

本田さんは、手帳は使わず、PDAと1ヶ月単位の書き込めるカレンダーを使って、アクティブスケジューリングを実施している。

アクティブスケジューリングとは逆算型で、本の出版や売上30%アップなど3ヶ月から半年先の明確な目標を設定し、目標達成のためにやらなければならないことを、他の予定とのバランスをとりながらスケジュールに落とし込むやりかただ。

これにより仕事の成果はあがり、プライベートの時間も余裕が出る。


横道にそれるが、筆者はまとまった仕事ではマイクロソフト プロジェクトを愛用している。マイクロソフトプロジェクトは、全体を俯瞰できるとともに、どこかが遅れると、全体を自動的に遅らせたり、メンバーの仕事量管理ができる。

アメリカでは、コンサルのみならず、普通の会社でもよく使われている。日本ではあまりポピュラーではないが、便利なソフトなので、興味があればマイクロソフトのプロジェクトのサイトで試用品ダウンロードを試して見て貰いたい。


本田さんが逆算スケジュール管理を始めたのは、高校3年の春からだという。大学合格に必要なことだけをやるスケジュールを逆算で考えて、受験勉強をしたという。

会社のスケジュール管理は、俯瞰・逆算でやっている人が多いだろうが、個人のスケジュール管理は俯瞰・逆算でやっている人は少ないと本田さんは語る。

最近は手帳の使い方に関する本がよくあるが、「夢に日付をつける」とか「ビジョンを掲げる」も同じ、目標設定を明確にする仕事術・成功法であると。

PDAは日々の予定管理に使う。本田さんの場合、日本にいるのは年に半年ほどなので、毎日のランチとディナーの時間はすべてブロックしてあり、すべて人と会う時間にしているという。

人と会うことは、仕事の一部であり、重要な自己投資でもあるからだと。


一日の時間割による時間家計簿

本田さんは一日の時間を次の4つに分類して、時間家計簿をつけている。

1.自己投資のインプットの時間
2.仕事をしているアウトプットの時間
3.食事や風呂などの生活の時間
4.自由に使うプライベートの時間

これを1ヶ月程度続けてみると、テレビを見たりしてダラダラ過ごす不明時間の多さに気が付くはずだと。この不明時間を少なくし、インプット/アウトプットの成果を数値化して、見直すと効果が大きい。

ちなみに本田さんの1日のスケジュールは、朝5時に起き、入浴しながら2−3時間の読書。それから午前中2時間はジムで汗を流し、昼はレストランが混む前の11:30から誰かと必ずランチ、2時から仕事で7時までに終了。毎日誰かとディナー。そして帰宅は10時から11時頃だという。

最後はタスクリストだ。毎朝5分程度、その日に具体的になにをすべきかをメモ書きする。To-do-listと呼ばないのは、To-doだとやらされているという語感があるからだという。

その他に備忘リスト、仕事の段取りのチェックリスト、Yahoo!カレンダーなどの無料リマインダーメールサービスも併用しているという。


ハウツー本として様々なテクニックを紹介

時間密度を高める様々なテクニックが紹介されている。

「チリツモ勉強法」、「雑誌は全部読むな」、「スキマ時間に雑誌・新聞を読む」、「名刺のベストな整理法は捨てる」、ケータイでPCメールが読めるリモートメールサービス、「機器のマニュアルは必ず読む」、「電車に乗らない生き方」、「都心に住むという生き方」、「メイン・オフィスはバスルーム」などだ。

仕事も100点が必要な仕事と、80点でいいが、スピードが求められている仕事があるので、仕事で求められているレベルを見極めることも重要だと、本田さんは語る。

「あいつは早く帰るヤツ」と思わせるとか、「仕事90分、休憩10分」で脳を活性化とか、「早起き早寝」、「15分昼寝」などハウツー本として、自分の生活・仕事のノウハウが紹介されている。


「やらないこと」を選択する

本田さんのモットーは"Doing more with less"、「少ない努力でより多くの成果を」だという。やめるとか、人に任せるとかで、時間を10分の1に短縮する方法を考えよと。

優秀な人が頭打ちになる理由は、なんでも自分でできるので、一人で仕事を抱え込んでしまうことだという。優秀な人ほど、「自分でやらないこと」を見つけ出す勇気が必要だと。

やらないことを選択する能力は、KSF("Key Success Factor")成功要因だという。

たとえば受験のKSFは、過去問と合格点ねらいだ。

本田さんが、俯瞰スケジューリングを始めたのは高校三年の大学受験の時からだったことは前に書いたが、大学受験でも過去問と合格点ねらいだったという。

また通常半年かかるといわれるワインアドバイザーの資格(以前はしろうとでもソムリエの資格が取れたが、今ではソムリエはプロのみで、しろうとはワインアドバイザーという資格になっている)を1ヶ月で取れたという。

過去問を徹底的に分析して、合格ラインの70%が取れる必須事項を覚えたのだという。

ビジネスも同様で、ビジネスの「過去問」はビジネス書だという。レバレッジ・リーディングで、いわばインターバル走法の様に、ポイントはじっくり、それ以外は流してビジネス書から、目的の事柄を学ぶのだ。


経営者の仕事は意志決定

そして無駄なことを切り捨て、最後に残る重要な仕事の「意志決定」に集中すべきで、本田さんの場合、「返答は即座に」をモットーにしていると。

最悪なのは情報不足のまま悩み続けることで、もし判断ができないなら、「その場で判断をしない」と意志決定し、すぐに情報収集をすべきであると。そして判断にかける時間は1日もあれば十分であると。

意志決定に時間がかかるという人は、ぐずぐずと判断を先延ばしせず、自分がなぜ決断できないか、その原因を分析する必要があると本田さんは語る。


日本人が好きなハウツー本で、しかもすべてに答え、やり方が用意してある。ベストセラーになるべくしてなった本である。

レバレッジ・リーディングもそうだが、この本も2時間あれば読める。

幻冬舎の本は、まだアマゾンの「なか見検索」には対応していないので、書店で手にとってパラパラとめくってみて頂きたい。

目次が節ごとに出ているので、このあらすじと目次を読めば、大体本の内容がわかると思う。

なにはともあれ、実行することが重要だ。

必ずしも本田さんのやっていることと同じことをやる必要はないが、限りある人生のなかでの時間管理に目覚めたならば、一つの例としてこの本を参考にして、是非自分のやり方を編み出して頂きたい。


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Posted by yaori at 09:13│Comments(0)TrackBack(0) ビジネス | 本田直之

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