2008年01月20日

車輪の下 ヘッセの青春文学 あの感動をもう一度

車輪の下で (光文社古典新訳文庫 Aヘ 3-1)


最近は古典文学の新訳本が人気だ。

異常とも思える人気が出ているのは、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」で、アマゾンの売上ランキングでも61位だ。

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)


古典文学がこれだけ人気というのは、今までなかった現象だ。

なぜ「カラマーゾフの兄弟」なのか?なぜドストエフスキーなのか?よくわからないところだ。

最近筆者は昔読んだ小説をオーディオブックで読み直し(聞き直し)ているが、ヘッセの青春文学作品は、オーディオブックはないので、古典新訳本を読んでみた。

10代の時に読んだので、「そういえばそうだった」と、思い出す部分もあるが、それが「車輪の下」だったのか、「デミアン」だったのか、「ペーター・カーメンチント」だったのか、ストーリーがごっちゃになっている。

ほとんど筋を忘れていたため、かえって新鮮な感動を得られてよかった。


「車輪の下」は、ヘッセの自伝的作品で、ドイツのシュヴァルツヴァルト(黒い森)地方の田舎町出身の聡明なハンス・ギーベンラート少年が、難しい試験に合格して神学校に入学した後、神学校の友人との交友や、挫折を経験する青年の悩みを描いた作品だ。

車輪という言葉には様々な意味が込められ、運命の有為転変を意味すると訳者の松永美穂さんは解説している。

筆者のポリシーとして、小説のあらすじは詳しくは書かないが、今読んでも、感動が新たによみがえる。素晴らしい青春小説だ。

舞台は19世紀末のドイツの神学校だが、その入学試験のために、10代のハンス少年は、ヘブライ語で聖書を研究し、ラテン語、ギリシャ語を学んでいる。

19世紀のドイツの神学校受験生はドイツ語はもちろんのこと、ヘブライ語、ラテン語、ギリシャ語ができたのである!

そして聖書は原文のヘブライ語で研究しているのだ!

昔の人はすごかったと、つくづく思うし、自分はまだまだだなと思う。

やはり古典文学はいい。心が洗われる思いだ。

是非古典文学の再読をおすすめする。


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Posted by yaori at 00:12│Comments(0)TrackBack(0) 小説 

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