2008年02月12日

成功の実現 中村天風の講演録

成功の実現


以前あらすじを紹介した田中森一さんの「反転」で、田中さんが拘置所に居たときに差し入れしてもらって感動したという本。

心身統一法を提唱する天風会創始者の中村天風氏の講演を集めたもの。

天風会会員相手のくだけた口調での講演なので、わかりやすい。大半が1964年から1967年に行われた晩年の講演をまとめたものだ。

松下幸之助稲盛和夫さんなども、天風会の会員だったという。

中村天風さんは1876年東京生まれ。福岡の修猷館中学に学ぶが、ケンカが原因で刺殺事件を起こし退学、その後玄洋社頭山満に師事し、軍事探偵となり、中国で活躍して日露戦争後に帰国。

結核となるがアメリカに渡り、コロンビア大学で学び、ヨーロッパ経由の帰国の途にカイロでヨガの聖人カリアッパ師と会い、そのままインドで弟子入りして数年間ヨガを学ぶ。

帰国してからは東京実業貯蔵銀行の頭取となるが、1919年に突如決心し、「統一協会」(後の「統一哲医学会」)を創設し、大道説法を始める。東郷平八郎元帥や原敬浅野総一郎後藤新平など政財界の有力者が続々入会し、皇族にも進講するようになる。

1925年にNHK大阪放送局がラジオ放送を開始して八日後に、ラジオで「病と病気」という講演を放送したほど有名だ。

1940年に「統一哲医学会」を「天風会」と改称する。戦後も1947年にアイケルバーガー中将の依頼によりGHQ幹部を相手に講演を行い、たまたま来日していたロックフェラー三世に感動を与えたという。

1968年に92歳で死去するが、天風会は拡大を続け、1988年には累計会員数が百万人を超えたという。


このような経歴の人だが、ひと言で言ってよく分からない人だ。

この本を読んでいても、満州でオオカミに襲われて馬が殺され、木に登って三日間辛抱して生き延びた話とか、馬賊と戦った話、東郷平八郎元帥が感心した「クンバハカ式呼吸法」とかのエピソードが出てくる。

結核になったり、のどのガンになって医者には治らないと言われても、そのままにして35年以上も生き延びたという。まさに心身統一の権化の様な人だ。


気と体と心

結核で闘病しながらのインドでのヨガの修行中の、カリアッパ師との問答も面白い。

「それが(=自分の体)がお前だと考えている限りは、お前はほんとうのお前を知らないことになるなあ」

中略(この間、自分は自分の体でもなく、自分の心でもないとカリアッパ師に言われる)

「わかりました」

「そのわかったものがお前だ」

「俺は今まで肉体だと思ったがそうじゃなかった。俺は今まで心だと思ったが、そうじゃなかったんだ。見えないひとつの気、いわゆる霊魂、これが俺なんだと思った。」

「見えないひとつの気が、現象世界にその生命を表現しようとする場合に必要な道具として与えられたのが肉体と心なんです。」

「自分自身を常にもう一人の自分で守らせていくような考え方で生きていきなさい」という。

いわゆるメタ認知と呼ばれるものに近い。


強く願う力

中村天風師の説法の基本は、この本の挿絵の中村天風の書にもあるように「積極一貫」、積極精神にある。何事も気持ち次第だということだ。

ナポレオン・ヒルの言う"PMA=Positive Mental Attitude"だ。

病気でも仕事でも気持ちが萎えると体調回復、仕事成就はおぼつかない。

自分の念願が叶う叶わないは、自分のなかの心の思う力、考える力にあるのだという。

「思考は現実化する」とは、ナポレオン・ヒルの有名な"Think and Grow Rich"の翻訳本のタイトルだが、まさに天風師の説法も同じである。

思考は現実化する―アクション・マニュアル、索引つき


想像力を働かせて、望み求めているものを実際の姿として完全に、ありありと目に見えるように心の中で描くこと。すると強固な信念が結集して、心に描いた映像が現実化してくる。

稲盛和夫さんも同様のことを言っている

生き方―人間として一番大切なこと


ナポレオン・ヒルなど他の人も同様の事を言っているが、中村天風の方が東洋風だ。一万円もする本なので、まずは図書館で借りて読んでみることをおすすめする。


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Posted by yaori at 20:06│Comments(0)TrackBack(0) 趣味・生活に役立つ情報 | 成功哲学

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