2009年07月07日

なにを食べたらいいの? 続・食品添加物の世界

なにを食べたらいいの?なにを食べたらいいの?
著者:安部 司
販売元:新潮社
発売日:2009-01
おすすめ度:4.5
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「食品の裏側」が60万部超というベストセラーとなった元食品添加物セールスマン、安部司さんの近著。

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物食品の裏側―みんな大好きな食品添加物
著者:安部 司
販売元:東洋経済新報社
発売日:2005-10
おすすめ度:4.0
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「食品の裏側」と同様に、食品添加物でくず肉を使ってハンバーグや肉団子をつくったり、明太子をおいしそうに保ったりという加工食品の裏側を紹介しており、手首を使って手に取った食品の裏側の成分表に注意して食品を買うことを勧めている。


「合成保存料不使用」の怪

特にこの本で印象に残ったのは、保存料の話だ。

保存料はソルビン酸とか安息香酸などがあるが、これらは国により使える食品と、分量も決まっているので、簡単には使えない。

ところがいろいろな添加物を配合すると話は別だ。

たとえばサンドイッチなどにはリンゴ酸、酢酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウムなど6種類から10種類の添加物を配合して「PH調整剤」と一括表示すれば良い。

「合成保存料」ではないので、たとえ実際には保存料と同じ効果のある「PH調整剤」でも、表示の義務はなく、逆に「合成保存料不使用」と表示が出来るという。

合成保存料的な成分を含んでいても、「PH調整剤」とか「調味料(アミノ酸など)」と一括表示すれば良いのだ。

常温で2−3日日持ちがするパック入りのサンドイッチは、保存料がなくてはありえない商品だが、冷蔵ケースに置くよりも、オープンケースの棚で売る方が売り上げが上がるというニーズに合わせたヒット商品だという。

実際に手にとって見てみたが、常温(5月ー10月は最高30度)で賞味期限が3日間となっている。たしかに「保存料」とかは一言も書いていないが、「PH調整剤」や「調味料」は入っている。

たぶんパックは密閉で、酸化を防止するガスなどが封入されているのだとは思うが、保存料無しで30度の環境で3日持つのはありえない話だ。


有機食品は売れない

安部さんは、有機農業のJAS判定員資格を持っているそうだが、日本の有機JASは大変厳しく、隣の田んぼで虫が大量発生しても、殺虫剤も撒けないという。除草剤、殺虫剤は使えず、堆肥にも厳しい基準がある。

無農薬・無化学肥料の安全な食品だが、コストが高いので、まったくといって良いほど日本では売れていないという。

安部さんは北九州市に住んでいるので、知り合いがやっているくまもと有機の会から、有機野菜のセットを送ってもらっているという。

栄養価も高く、「ハマる」おいしさだという。無数の外敵を生き抜いてきた野菜には力強さまで感じるという。


添加物を減らす努力

添加物なしの食生活を送ることは、大変難しいと思うが、たとえばポン酢のかわりに丸大豆醤油と100%果汁を使うとか、添加物を使っていることを意識するとか、ちょっとした工夫で添加物を減らすコツを紹介している。

ちなみに筆者の住んでいる町田市には「日本一醤油」という昔ながらの醤油を造っている岡直三郎商店という会社がある。

価格は一本1,000円前後と高いが、まさにこの本で紹介されている原料:丸大豆、有機小麦、天日塩だけを使った純粋な醤油だ。

楽天でも出店している。

人気商品!いい品をさりげなく贈ろう・・・日本一醤油の贈り物【02P25Jun09】
人気商品!いい品をさりげなく贈ろう・・・日本一醤油の贈り物【02P25Jun09】


ベストセラーの「食品の裏側」の様な強烈な印象はないが、特に保存料については消費者には気が付かない、いわば世間の非常識・食品業界の常識のようなものが紹介されていて興味深い。

今年出た本でもあり、書店等で一度手に取ってみて欲しい本である。


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Posted by yaori at 22:48│Comments(0)TrackBack(0) 趣味・生活に役立つ情報 | ノンフィクション

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