2009年08月10日

断る力 久しぶりに読んだ勝間本

断る力 (文春新書)断る力 (文春新書)
著者:勝間 和代
販売元:文藝春秋
発売日:2009-02-19
おすすめ度:3.5
クチコミを見る

彗星のように現れた勝間さんに興味を持ち、「お金は銀行に預けるな」以外にも「効率が10倍アップする新・知的生産術」、「年収10倍アップ時間投資法」のあらすじを2008年3月から5月にかけて、このブログで紹介している。

しかし「お金は銀行に預けるな」のあらすじの最後に書いたように、いわば世間を甘く見ているような姿勢が感じられたので、あらすじの最後に松下幸之助の言葉を引用し、その後1年半ほど勝間さんの本は一切読んでいなかった。

この「断る力」は表紙の写真も興味をそそるものだし、勝間本は相変わらず売れていて、今月はNHK教育テレビで特集もされているので、最近はどうなのか読んでみた。

NHK勝間






林文子さんの「不思議なほど仕事がうまくいく「もう一言」の極意」のあらすじでも書いたが、本の目次を見ると大体著者のレベルがわかると筆者は思っている。

良くできた目次は著者の頭の中が整理されており、目次に本の内容がサマライズされていて、それこそ頭にスッと入る。

反対にやっつけ仕事で書いたような本は、目次が練れておらず、トピックを並べただけ、自分の言いたいことを書いただけで、読者のことを全く考えていない。このような目次の本は読んでも失望したり、疲れることが多い。

アマゾンのなか見!検索に対応しているので、まずはこの本の目次を見て欲しい。

次が最初の部分の目次だ。

断る力







出典:本書目次ページ


どう思われるだろうか?

筆者には、この目次を読んだだけでは本の内容が推測できない。雑誌などのコラムを編集した本で、時々この様な雑多な目次に出会うことがあるが、この本は書き下ろしだ。良い編集者が担当していないか、著者の頭の中が整理されていないことが一目で見て取れる目次だ。

たぶん上記の目次の88ページの「断らなくても嫌われることはゼロにできない」以下の項目は勝間さんが自分のことを書いているのだろう。


この本の要点をまとめると、次の通りだ。

「断る力」をつけて自立しないと、多くの人が「子供サッカー」をしていることに気が付かないまま定年を迎えてしまう。それでは使い捨てのコモディティ人生である。

(ちなみに筆者は高校時代にサッカー部に所属していたが、サッカーをやっている人は通常”子供サッカー”とは言わず、”百姓一揆”と言う。)

弱いチームや子供のサッカーはボールのところにみんな集まり、ボール展開ができていない。そんな”百姓一揆”サッカーのように、上司の言葉に右往左往して仕事をやったような気になっていると、それで一生終わってしまう。

だから勇気を持って、何でも引き受ける「優等生」から抜け出し、"Not to do list"をつくって、やらないことを決め、自己研鑽を積み、厳選した仕事のアウトプットを上げることに集中して、余人を持って代え難い唯一無二の人材になるのだ。


勝間さんが断る力をつけることができたのは、34歳ではじめての離婚をしたときだという。

筆者も以前ある会社の取締役をやっていたので、この「断る力」の重要性を身をもって体験した。"No"は"No"としないと経営を誤ることがある。"No"を妥協で"Yes"にしてはならないことを痛感した。

勝間さんも言っているように、「実力があるから断れる」という状態になるのは、卵と鶏の関係だ。「生兵法は大けがのもと」だし、勝間さんがやって成功したことと同じ事をやっても他の人では成功できない。目次を見ても分かるように、あまり万人向けでない例が並んでいる。

しかし、相手と機会をわきまえて断ることを考えれば、自分のキャリアアップにも繋がるだろう。


勝間さんの活躍に反感を感じる人には、突っ込めるスキだらけの様な本なので、アマゾンの”最も参考になったカスタマーレビュー”も☆一つが並んでいる。これは反感を持っている人たちが、意図的に☆一つのレビューを「このレビューが参考になった」と投票しているからだろう。

勝間さんは相変わらず「本を書く5倍以上の努力を本を売ることに費やしている」と思うので、その方向で書かれた本だと考えれば良いと思う。

万人向きとは思わないが、この本がぴったりくる境遇の人もいるだろう。

あまり先入観を持たずに読んでみることをおすすめする。


参考になれば次クリック投票お願いします。






Posted by yaori at 12:48│Comments(0)TrackBack(0) ビジネス | 勝間和代

この記事へのトラックバックURL