2009年10月14日

終の住処 磯崎 憲一郎さんの芥川賞受作

終の住処終の住処
著者:磯崎 憲一郎
販売元:新潮社
発売日:2009-07-24
おすすめ度:3.0
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三井物産現役商社マンの磯崎憲一郎さんの芥川賞受賞作品。磯崎さんは今まで勤務先は関係ないとして、公表していなかったそうだが、今回芥川賞受賞が決まって三井物産の人事総務部の部長代理ということがわかってしまったようだ。

家内が図書館から借りていたので、読んでみた。たぶん家内は出版されたらすぐに図書館に予約を入れたのだと思う。

寝る前に1時間弱で読み終えた。

筆者のポリシーとして小説のあらすじは細かく紹介しないが、30歳過ぎで愛し合うこともなく結婚した主人公の、平凡のような、それでいてありえない20年あまりの生活をつづった作品だ。

タイトルのように家がところどころ重要なモチーフとなっている。

出版社の宣伝文句では、「ガルシア=マルケスを思わせる感覚で、日常の細部に宿る不可思議をあくまでリアルに描きだす。」ということだそうだ。

筆者は主人公の立場で疑似体験できるタイプの小説が好きだが、この作品の場合には感情移入できなかった。(そういえばガルシア=マルケスの「百年の孤独」も感情移入できなかった)

百年の孤独百年の孤独
著者:G. ガルシア=マルケス
販売元:新潮社
発売日:1999-08
おすすめ度:4.5
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横道にそれるが、ガルシア・マルケスの短編集はアルゼンチンでスペイン語の個人教授を受けて勉強しているときの教材だった。「百年の孤独」は彼の最も有名な作品だが、筆者は短編集の方をおすすめする。

悪い時 他9篇悪い時 他9篇
著者:ガブリエル ガルシア=マルケス
販売元:新潮社
発売日:2007-06
おすすめ度:4.0
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「終の住処」は強い印象がなかったが、それは読み手によるのだろう。ある意味、評論家や批評家など、くろうと好みの作品なのかもしれない。

15万部突破ということで、本屋の店頭に平積みになっていると思うので、一度手に取ってパラパラめくってみることをおすすめする。


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Posted by yaori at 01:04│Comments(0)TrackBack(0) 小説 

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