2009年10月31日

もったいない主義 映画「おくりびと」の脚本家 小山薫堂さんの本

もったいない主義―不景気だからアイデアが湧いてくる! (幻冬舎新書)もったいない主義―不景気だからアイデアが湧いてくる! (幻冬舎新書)
著者:小山 薫堂
販売元:幻冬舎
発売日:2009-03
おすすめ度:4.0
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映画「おくりびと」で昨年アカデミー外国映画賞を受賞した脚本家小山薫堂(くんどう)さんの本。

以前紹介したノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイさんと何か関わりがあるのかと思って読んでみた。

ワンガリさんの"mottainai"とは直接関係なかったが、小山さんの本を読んで、以前仕事で講演をお願いしたことがある日本を代表するクリエーター、博報堂の宮崎晋専務のことを思い出した。

宮崎さんはカンヌ国際広告祭グランプリの金賞を何度も受賞しているクリエーターで、博報堂のクリエイティブ部門のトップだ。宮崎さんの部屋には金や銅などの様々色のライオン像が置いてあった。

たとえば日清食品のHungry?というコマーシャルも手がけている。





有名コマーシャルは数々あるが、講演では雑誌「ナンバー」の話をされていた。

Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2009年 10/29号 [雑誌]Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2009年 10/29号 [雑誌]
販売元:文藝春秋
発売日:2009-10-15
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この雑誌は30年近く前に創刊されたものだが(たしか第2号の表紙が具志堅用高のタイトルマッチ試合直後の無惨にも腫れ上がった顔写真)、創刊号のナンバー1からはじまって、ナンバー2,ナンバー3と毎号雑誌タイトルが変わることに当時の文部省(?)からクレイムがついたという話をされていた記憶がある。

宮崎さんは入社以来通勤定期は持たず、帰りの山手線は右回りだったり、左回りだったり、別のルートをつかったり、その日の気分で途中下車したりして、今日は何か新しいことがないかと通勤を楽しんでいたと言われていた。

この本で小山さんも同様に「今日はいつもより1時間早く仕事が片づいたから、普通なら電車に乗って帰るところを、バスを乗り継いで帰ってみよう。その途中でこういうことをやってみようか」というようなことを思うことも「企画」だと語る。

身の回りにあることで企画を考えるのが楽しいのだと。

宮崎さんと同じ人種なのだとピーンときた。

この本では小山さんの手がけた広告などが多く紹介されていて面白い。

特に印象にのこった例をいくつか紹介しておこう。


「もったいない」から生まれたヒット商品

大輪のバラを咲かすには、20本の内19本の花を間引きして、1本のバラをつくる。その間引いたバラの花を使ってバラ風呂をヒットさせたのが大阪のローズネットという会社の川端秀一社長だという。

川端社長は「僕この間までホームレスだったんですけど、このバラが成功して、もうすぐ上場するんです」と言っていたという。

バラ風呂として使った後は、乾燥させてポプリとするのだと。

他にも東武動物公園で1個200円で売っているへびの抜け殻で作った「お金が貯まるへびの皮」などを紹介している。


日本の映画を全部無料化

小山さんが日本の首相なら、日本の映画館をタダにすると語る。日本の映画産業の規模は年間2,000億円しかない。ばらまきの定額給付金予算2兆円の1/10の規模である。


地デジ切り替えの数千億円を、コマーシャルではなく、機材買い換え費用に充てるのか、何か形に残る形にした方が良いと。

デザインではデザイナーの深澤直人さんがつくり、2007年のDIME「トレンド大賞」を受賞したトイレ「アラウーノ」が好きだという。

◆送料無料◆【パナソニック】アラウーノS床排水タイプ/ホワイト[XCH1101WS]Panasonic全自動お掃除トイレ
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深澤さんはAUのINFOBARや壁掛け式CDプレーヤーの作品で有名なデザイナーだ。

小山さんはFM横浜のパーソナリティを務めているので、この本でもラジオ番組の話がいろいろ出てきて面白い。

1時間程度で簡単に楽しく読める。気分転換の読書には最適の本である。



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Posted by yaori at 22:51│Comments(0)TrackBack(0) 趣味・生活に役立つ情報 | エッセー

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