2009年11月28日

ダヴィンチコードのダン・ブラウンの新作 ロスト・シンボル

The Lost SymbolThe Lost Symbol
著者:Dan Brown
販売元:Doubleday
発売日:2009-09-15
おすすめ度:3.0
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「ダヴィンチコード」で一躍有名になったダン・ブラウン作のハーバード大学教授ロバート・ランドンシリーズの第3弾。

原書が9月に発売されたばかりで、まだ日本語訳はないので、audible.comでダウンロードして通勤途中に聞いた。全部聞くと17時間あまりの作品だ。

audible dan brown





現在audible.comでもダウンロード販売の一位となっている。発売一日で100万部が売れ、一週間で200万部が売れたというベストセラーだ。アメリカのテレビの著者ダン・ブラウンとのインタビューがYouTubeに載っている。



活字を読まずに、フリーメーソンの専門用語やワシントンの史跡名が出てくるこの本を原書のオーディオブックだけで理解するのは結構キツイ。

このオーディオブックを聞いて新しく覚えた単語は次のようなものだ。

Rosicrucian : バラ十字会員
Alchemy : 錬金術
Noetic science : 精神科学(筆者の訳)魂の重さを量ったり精神を科学的に研究する学問
incandescent: 白熱光を発する
Androdyne : 両性の
Testicle : 睾丸
(この本を読んでいくとなぜ最後の2つのような名詞が出てくるのかわかると思う)

たまたま仕事でPseudonym(スュードニム=仮名、ペンネーム)は覚えたばかりだったが、”ニュートンのPseudonym”という感じで出てくる。

単語を知らないで一番困ったのがRotundaだ。

筆者は米国ピッツバーグに2回、合計9年間駐在していたので、ワシントンDCには車でよく家族と出かけた。片道4−5時間の距離だ。

ワシントンの中心街の国会議事堂、リンカーンメモリアル、スミソニアン博物館、オベリスクなどのいわゆる”モール”もよく行ったが、Rotundaという言葉は知らなかった。(ワシントンを1週間掛けて(!)観光した人のCapitol紹介のブログを見つけたので紹介しておく。筆者はせいぜい滞在は毎回2−3日だった)

ワシントンの国会議事堂の丸屋根がU.S. Capitol Rotundaだ。

538px-US_Capitol_dome_Jan_2006








写真出典:Wikipedia(以下別記ない限り出典はWikipedia)

キャピトル・ドームの内部のジョージ・ワシントンの像と内側のデコレーション。

800px-USCapitolRotunda






このドーム天井にはワシントン賛美と呼ばれる巨大なフレスコ画がある(Apotheosis of George Washington)

800px-Apotheosis_of_George_Washington






実は国会議事堂は外からしか見たことがない。ドームの中がこんな新大陸アメリカらしくない装飾となっていたとは全く知らなかった。こんなことを知らなかった筆者は自らモグリと認めざるを得ない。


この小説ではハーバード大学のロバート・ランドン教授が、フリーメーソンの最高位、第33位ランクの恩人(の秘書)からの電話でワシントンに呼び寄せられるところから始まる。

筆者のポリシーとして小説のあらすじは詳しく紹介しないが、息をもつかせない展開はさすがだ。

登場人物はランドン教授の他に、大金持ちでフリーメーソンの最高ランクのスミソニアン協会理事長のピーターと科学者のキャサリンのソロモン兄妹、CIAの日系人女性ディレクター井上-佐藤、謎の巨漢タトゥー・マッチョマンMal'akh(マラック)、フリーメーソンの仲間のワシントンのモールの黒人建築家や司教といった顔ぶれだ。

ランドンがピーターから託されたピラミッドの置物が、ワシントンの地下に隠された秘密のカギを握っており、それを巡っての争奪戦が繰り広げられる。フリーメーソンの最高位者33グレードの指輪の刻印、"All is revealed at 33 degree"や、何気なく告げた"sincerely"という言葉の語源の俗説(sin=without. cere=wax)も重要なヒントだ。

温度で摂氏、華氏以外にニュートン度というのがあるとは知らなかった。

"8 Franklin Square"という謎解きも面白い。

どんでん返しの後、すべてが片づいた後の最後のランドン教授とソロモン兄弟の会話が冗長で、サスペンス小説を読んだ後の興奮が冷める感じではあるが、全体として大変面白いサスペンスエンターテイメントだ。

日本語サイトもある。日本語版は2010年3月に発売予定ということだ。

2012年に映画化が決定しているようだが、映画が待ち遠しい作品だ。


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Posted by yaori at 10:24│Comments(0)TrackBack(0) 小説 | オーディオブック

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