2010年01月13日

日本を貶めた(おとしめた)10人の売国政治家 小林よしのり編の放談

日本を貶めた10人の売国政治家 (幻冬舎新書)日本を貶めた10人の売国政治家 (幻冬舎新書)
販売元:幻冬舎
発売日:2009-07
おすすめ度:4.5
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存命中の政治家を論評した座談会と寄稿を取りまとめた本。

座談会の出席者は勝谷誠彦(元文藝春秋編集者、コラムニスト)、高森明勅(たかもりあきのり、神道学者)、富岡幸一郎(関東学院大学教授、文芸評論家)、長谷川三千子(埼玉大学教授)と小林よしのりだ。

10人の売国政治家を論評するのは、上記の顔ぶれに加え、八木秀次(高崎経済大学教授、日本教育再生機構理事長)、関岡英之(ノンフィクション作家)、西尾幹二(電気通信大学名誉教授)、大原康男(國學院大學神道文化学部教授)、潮匡人(うしおまさと、帝京大学准教授、元三等空佐)、木村三浩(右翼団体「一水会」代表)といった面々だ。巻末に20人の知識人から寄せられた売国政治家ランキングについてのアンケート結果が載っている。

大体メンツを紹介したら、座談会や寄稿の内容が推測できると思う。小林よしのりが言う「サヨク」を批判する面々だ。

このブログは「書評ブログ」ではないので本のあらすじをそのまま紹介するが、筆者はこの本の政治家批判をそのまま受け入れているわけではない。

この本で発表する売国政治家(存命中)ワースト10と、この本が挙げる主な選考理由は次の通りだ。

第一位 河野洋平 
別名「江(江沢民)の傭兵」、つまり中国がコントロールしている売国政治家であると。最も非難を浴びたのは従軍慰安婦問題での「河野談話」だ。

アンケートでも一位は一人だけ、多くが二位か三位で、巨悪ではなく、売国度も2流か3流、しかし結果として誰よりも売国度が高い政治家だと。

第二位 村山富市 
日本の戦争責任を公言した「村山談話」の主で、阪神・淡路大震災で、国民を”見殺し”にした無能力・無責任首相だ。「村山談話」は、内閣副参事官だった松井孝治氏(元民主党参議院議員)が起案したといわれている。該当部分は次の通りだ。

「わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。

私は、未来に”誤ち”(過ちの誤字)無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします」

筆者の意見

当時の社会党は、連立を組む自民党に祭り上げられ、到底首相の器でない村山富市氏が首相になったことから、ガタガタになった。「村山発言」は、それまで自民党の歴代首相が言わなかったことを、代弁させられたものだ。

今の社民党の福島党首が沖縄問題などで見せるかたくなな態度は、村山富市首相時代の反省だとしか思えない。つまりまた妥協したら、また社民党が骨抜きになることを恐れているのだろう。

第三位 小泉純一郎 
対米追随派の大蔵族。国民に最も痛みを与えた「後期高齢者医療制度」改革を導入決定し、しかも実際の運用は自分の退陣後にセットした。郵政と医療は、どちらも米国の巨大保険業界の外圧により進められ、小泉氏は米国と旧大蔵省の忠実な飼い犬だ。

小泉構造改革の本質は、朝日新聞が喝采する日本破壊である。「平成経済20年史」の著者の紺野典子さんは、「我が国経済の衰退の原因は、改革である」と語っている。

平成経済20年史 (幻冬舎新書 こ 9-1)平成経済20年史 (幻冬舎新書 こ 9-1)
著者:紺谷 典子
販売元:幻冬舎
発売日:2008-11
おすすめ度:3.5
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ちなみに平成元年は今も形を変えて続く日米構造協議が始まった年だ。

第四位 小沢一郎(評者 西尾幹二)
小沢が権力維持のために手放さない人事とカネ。政党間のねじれ現象をつくった張本人。もはや国連中心主義にリアリティはない。

外国人に地方選挙参政権を認めたら、外国人が集団で小さな自治体を合法的に占拠する可能性が十分予想されると評者は語る。 

第五位 中曽根康弘(評者 大原康男)
公式参拝したが、伝統の二礼、二拍手、一礼をやめ、なおかつ中国の抗議で安易に中止。純然たる国内問題を外交の犠牲に供した不見識。国立戦没者追悼施設のルーツも中曽根。

第六位 野中広務(評者 潮匡人)
最悪の「村山談話」を生んだ野中の「不戦決議」。中国、朝鮮への歪んだ歴史認識。

第七位 竹中平蔵(評者 木村三浩ー右翼団体「一水会」代表)
カジノ資本主義の推進者で、日本国を構造破壊し、国富を「献米」した経済マフィア。最後は「天誅!」だと。

第八位 福田康夫(評者 潮匡人)
総理になりたくなかった男の空虚な中身。無為、無内容、無感情。

第九位 森喜朗(評者 勝谷誠彦)
密室の談合で決定した首相。書くに堪えない罵倒を勝谷氏は浴びせている。ビル・クリントンに"How are you?"と間違えて、"Who are you?"と言い、クリントンがとっさに"I am husband of Hilary"と切り返したら、"Me too"と答えたという。ホントか?

同率九位 加藤紘一


上記は主な論評をまとめたものだ。

ここに登場する評者達は、「他責」論者ばかりで、他人の批判はするが、建設的な発言はほとんどない。「評論家」の性(さが)なのかもしれないが、ビジョンを打ち出せれば、もっと良いと思う。


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Posted by yaori at 00:47│Comments(0)TrackBack(0) 小林よしのり | 政治・外交

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