2010年02月28日

東大家庭教師が教える頭が良くなる記憶法 記憶法に奇策はない

東大家庭教師が教える 頭が良くなる記憶法東大家庭教師が教える 頭が良くなる記憶法
著者:吉永 賢一
販売元:中経出版
発売日:2009-02-20
おすすめ度:4.0
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同じシリーズの「東大家庭教師が教える 頭が良くなる勉強法」を読んだので、「記憶法」も読んでみた。

著者の吉永賢一さんは、東大理科III類出身。言わずと知れた日本最高偏差値の学科だ。しかし吉永さんは家庭教師を天職と感じ、医者にならずに家庭教師のプロとなった変わり種だ。

吉永さんは、小学校3〜4年生の時にトニー・ブザンの「頭が良くなる本」を読んだことで、記憶法に興味を持ったという。

筆者も興味を惹かれ読んでみたので、別途簡単にあらすじを紹介するが、到底小学生が読む本とは思えない。こんな本を小学校3〜4年生で本当に読んだとしたら、超早熟と思う。

トニー・ブザン 頭がよくなる本トニー・ブザン 頭がよくなる本
著者:トニー ブザン
販売元:東京図書
発売日:2006-09
おすすめ度:4.0
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トニー・ブザンといえば、いまやマインドマップで有名になった記憶法の第一人者だが、1970年代に出版されたこの本でも”マインドマップ”というネーミングでは呼んでいないが、全く同様の記憶法を紹介している。

ザ・マインドマップザ・マインドマップ
著者:トニー・ブザン
販売元:ダイヤモンド社
発売日:2005-11-03
おすすめ度:3.5
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吉永さんが、この本で記憶法として紹介しているのは、オーソドックスな方法ばかりだ。やはり記憶術に奇策はないということだろう。

1.つなげる
これは何か他のものと関連づけして覚えることだ。既に知っていること、実際に起きていること、体験、因果関係、似たもの、時間の流れ、場所、意義・使命、ルールなどとつなげる。

つなげ方が多ければ多いほど覚えやすい。

2.またやる
これは反復練習することで覚えることだ。一回目の復習は覚えた直後、2回目の復習は1日後、復習するたびに強度を上げる(スピードを上げるとか、合格点を上げるとか)、自分の忘却傾向をつかむとかだ。

3.外に出す
これは人に話したり、書くことで、頭の中から外にだして覚えることだ。人に説明することは、非常によい学習法だ。

この本には書いていないが、筆者はあらすじ=要約を人に説明する勉強法を是非おすすめしたい。特に外国語の勉強には非常に役立つと思う。

人に説明する機会がつくりにくければ、このブログの様に、あらすじメモにしたりして覚えることも有効だ。

筆者はブログを書く前は、読書メモをつくっていたが、紙に書いたものだと検索ができないので、結局メモを書いただけで、後から読み直すことはほとんどなかった。

読書メモに替えてブログにしたら、著者などのキーワードで検索すれば、その本のあらすじが読み返せるので、大変効率は向上した。


記憶力アップの様々なテクニック

この本では記憶力が良くなる様々なテクニックが紹介されている。

参考になったものをいくつか箇条書きで紹介する。

・拡大コピーは暗記の強力なサポーター

・箇条書きの行間はたっぷりとる

・姿勢にこだわる 背中を丸める、または背筋を伸ばす

・数字イメージ転換法 英語圏では発達しているという。

 0から9までの数字をそれぞれ次のように割り振る:

 1=あ行の文字
 2=か行の文字
 3=さ行の文字
 4=た行の文字
 5=な行の文字
 6=は行の文字
 7=ま行の文字
 8=や行の文字
 9=ら行の文字
 0=わ/ん

 11ならあ行の文字、何でも良いがたとえばイエとかと覚える。

 覚えるのが面倒くさいような気がするが、今度電話番号で試してみる。

・記憶力が良くなる緊張度のコントロール
 
・ニギニギボールを使ったリラックス法
 
・眠気覚ましにはつねったり、指一本で机をトントン叩く
 
・ノートは眠気覚まし
 
・つまらないときはあえて質問
  
・記憶には酸素が必要 コンビニの酸素缶など

・自分に声をかけて励ます 「やるぞ!」「できる!」


実戦的で参考になる。奇策はないが、逆に実践すれば誰でも必ず結果が上がる記憶術だと思う。余り過度の期待をせず読むことをおすすめする。


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Posted by yaori at 23:27│Comments(0)TrackBack(0) 趣味・生活に役立つ情報 | 勉強法

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