
著者:岸 朝子
販売元:東京書籍
発売日:2009-11-28
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料理記者岸朝子さんが、東京の様々なレストランを紹介しているシリーズ本の中華料理版。
楽しく読める本だ。
ミシュランとは違って、グレード分けしているわけでもない。岸さんのおすすめの東京と横浜中華街の中華料理店が紹介されている。
どの店もフカヒレとか伊勢エビとかの高級食材を使った料理の写真を載せている。そんな高級食材は食べることは稀なので、あまり参考にならないが、少なくともその店の看板料理がわかって参考になる。
この本の最大の収穫は、筆者の好きな北京ダックの老舗が日本にもあることがわかったことだ。
その店は全聚徳(日本語読みだと「ぜんしゅうとく」)で、北京ではチェーン店のようになっており、子ども連れでも気軽に北京ダックが食べられる。
この店の良いのは、ダックの皮に適度に肉が付いている点だ。
北京ダックの店は、皮だけで全く肉がついていないところが多いが、全聚徳は皮と鴨肉が味わえる。
筆者は皮だけよりも肉が適度についた方が好きだ。
また他の高級店でよくある一人前ダックの皮3〜4枚で終わりというようなケチな店ではない。何枚でもラッピングの皮を追加注文でき、本当に北京ダックだけで満腹感を味わえる。
出典:本書16ページ
鴨一羽丸焼きが、国産なら約一万円、カナダ産なら8,000円と、値段もお手頃だ。岸さんも本場北京の全聚徳で北京ダックを食べたと書いている。
東京にあるなら是非一度家族で行ってみようと思う。
全聚徳があることがわかっただけでも収穫だった。
楽しい本である。
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