2010年03月14日

日本人の知らない日本語2 もう図書館で借りて読んだ新刊書

日本人の知らない日本語2日本人の知らない日本語2
著者:蛇蔵
販売元:メディアファクトリー
発売日:2010-02-19
おすすめ度:5.0
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以前紹介した「日本人の知らない日本語」の続編。前作は65万部も売れたベストセラーで、漫画家蛇蔵、日本語教師海野凪子のコンビの作品だ。


新刊書をすぐに図書館で借りる方法

この本は2010年2月19日に発行されたものだが、筆者は2月下旬に図書館で借りて読んだ。

何でそんなに早く読めるのかというと、本の広告を見て出版前に図書館に予約したからだ。

予約した段階では、まだ蔵書データベースに入っていなかったのでインターネットを使っての予約はできなかったため、紙の予約用紙に書いて予約した。

そうしたら予約順位一番となり、出版直後の2月下旬に本が手に入った訳だ。

このように図書館をうまく利用すれば、新刊書でもすぐに読める。是非このケースを参考にして住んでいる町の図書館の上手な活用法を研究して欲しい。


外国語との比較体験も面白い

日本語クラスの出来事なだけに、「パ」とかの半濁音は、ポルトガルの宣教師がつくったものだとか、「ら」抜き言葉が何故できたなどの日本語の使い方の話もあるが、外国語との比較体験も面白い。


色の違い

たとえば太陽の色は、赤というのはむしろ少なく、イギリスは夕陽を除いて普通の太陽は黄色、中国も黄色か白、アメリカは黄色、エジプトは金だという。

ドレミの歌でも、「レ」は"Ray, a drop of golden sun"となっている。

生徒から「ピンク映画」とは何のことかと質問を受けたという。

外国ではPink filmといっても通じない。英語では"Blue film", 中国は「黄色電影」、スペイン語では緑、"cine verde"というのだと。


「ら」抜き言葉

日本語の「ら」抜き言葉についても解説している。

「ら」抜き言葉は、日本語の上一段活用の「出る」とか下一段活用の「着る」の可能形と受身・尊敬は「出られる」、「着られる」で同じなので、それぞれを区別するために「出れる」、「着れる」が出来たと言われている。

一概に「ら」抜きはダメとも言えず、話し言葉ではOKだが、書き言葉ではNGとされる場合が多いという。

NHKや民放でも字幕では「ら」抜き発言は修正してある。


どっきりする間違い

他には間違った使い方をして、どっきりさせたり、誤解されたりした例が、紹介されていて楽しい。

「お世話になった人に肉体をあげたいのです」→→「ネクタイ」の間違い

「キレイ好きの人をなんと言いますか?」→→「けつくせ症」(潔癖症=けっぺきしょう)の読み間違い

「アントーニオさんが先生をキライだと言っていました」→→「キレイ」の間違い


ユーモアたっぷりの間違いもある

失恋している外国人の友達をなぐさめようとする人が「どうしたの?」と聞くと、「しつこい」(失恋=しつれんの読み間違え)と答えた。友達はしばらく口をきいてくれなかったという。

フランス人マダムがおでん屋で「コニャックください」といったら「ないんですよ」と断られた話。

コニャックマダム






出典:本書裏表紙

クールジャパンにあこがれて、日本のマンガで日本語を覚えた生徒は、マンガの読み仮名を覚えて、「本気」を「マジ」と呼んだり、「拳銃」を「ハジキ」と読んだりする生徒もいる。

ルパン三世にあこがれて、ルパン三世と同じコスプレをして、机に足を投げ出すアメリカ人とかも面白い。

「拳銃」の読み仮名は、「ハ・ジキ」なのか「ハジ・キ」なのか質問されたという。

思いも寄らない奇抜な発想が面白い。


日本語教師という仕事

筆者は外国人に日本語を教えられる人を尊敬している。自分は日本語は話せるが、外国人に体系的に日本語を教えられないからだ。どうやって教えたらよいのか皆目見当が付かない。

日本語教師になるには、次のいずれかが採用条件となっているという。

*大学で主専攻または副専攻で日本語教育科目を履修していること。
*日本語教師養成講座で420時間以上の教育を受けていること
*日本語教育能力検定試験に合格していること。

これにはこんな画が載っている。

日本語教師











出典:本書19ページ

日本語学校には常勤講師と非常勤講師がいるが、非常勤講師はアルバイトみたいなもので、社会保障もなく、常勤講師でも待遇は中学や高校の日本語教師と比べると非常に悪いのだという。

たぶん上のマンガの様に待遇は悪いのだろうが、日本語を覚えたいという外国人は将来日本ファンになってくれる可能性のある人たちなので、是非信念を持って取り組んで欲しいものだ。


あまりたくさん紹介してしまうと、本を読んだときに興ざめなので、この辺にしておくが、前作と同様に楽しめる本だ。


参考になれば、筆者の励みにもなるので投票ボタンをクリックして応援して欲しい。




Posted by yaori at 02:32│Comments(0)TrackBack(0)趣味・生活に役立つ情報 | マンガ

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