2010年04月24日

東大読書法 理III出身のカリスマ家庭教師の3部作 今度は読書法

東大家庭教師が教える 頭がよくなる読書法東大家庭教師が教える 頭がよくなる読書法
著者:吉永 賢一
販売元:中経出版
発売日:2009-07-31
おすすめ度:4.0
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最難関の東大理III(医学部進学コース)出身で、アルバイトで家庭教師や塾講師をやった後、アルバイトが本業となり、結局受験生を教えることを職業にしてしまった吉永賢一さんの本。吉永さんは偏差値93だったという。

このブログでも紹介した東大家庭教師3部作の読書法。他に「勉強法」「記憶法」がある。


「頭が良くなる読書法」として、選ぶ、読む、活かすの3ステップのノウハウを明かしている。ちなみに「頭が良い人」は、現実対処能力の高い人のことだと定義している。

吉永さんは「記憶法」でも小学校3-4年のときにトニー・ブザンの「頭が良くなる本」を読んだと書いているが、この「読書法」でも小学校3−4年のときにベン・スゥートランドの「信念をつらぬくー私はやる」と「自己を生かすー私はできる」を読んで大きな影響を受けたと書いている。ずいぶん早熟な人だ。

信念をつらぬく―私はやる (HD双書 (14))
著者:B.スイートランド
販売元:創元社
発売日:1971-12
おすすめ度:5.0
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自己を生かす―私はできる自己を生かす―私はできる
著者:B. スイートランド
販売元:創元社
発売日:2003-07
おすすめ度:4.5
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そしてその「自己を生かすー私はできる」の本の中の広告で、興味を惹かれて読んだのがデール・カーネギーの「人を動かす」だ。

人を動かす 新装版人を動かす 新装版
著者:デール カーネギー
販売元:創元社
発売日:1999-10-31
おすすめ度:5.0
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中学生のときに読んで、この本の各章の最後に書いてあるまとめ(ナットシェル)をすべて手帳に書いて何度も読み返して「メンタル・トレーニング」を実施していたという。

筆者も読書法については一家言があるが、この本では吉永さんのこだわりの読書法を紹介している。

あまり詳しく説明すると本を読んだときに興ざめなので、参考になったいくつかを紹介しておく。

1.頭が良くなる本の選び方
★吉永さんは本屋に行ったら、すべてのフロアに立ち寄って目に付いた本を手にとっているという。これは子供のときからの習慣だそうだが、ネット書店に対するリアル書店のメリットで、本屋の陳列の一覧性を生かしたやりかただ。

★立ち読みのコツは飛ばし読みでも最後まで目を通すことだと。本との相性がわかるという。

★吉永さんは本は買ったほうが頭が良くなると言う。自分で買えばいつでも読めて、書き込みができ、お金を払った分内容が頭に入りやすい。まとめ買いも勧めている。

筆者は「買った本は読まない」傾向があるので、「読んだ本しか買わない」図書館利用派だが、吉永さんのようなやり方もあると思う。

ちなみに筆者の図書館利用法はこのブログに多く紹介しているので、参照してほしい。

2.頭が良くなる読み方
★必須知識とアーカイブ知識(将来使うかもしれない知識)を切り分け、必須知識だけじっくり読み、アーカイブ的知識は軽く読む。

★面白い本は一気に読まない。面白かった本ほど記憶に残らないという。だから面白い本は盛り上がったところで一旦休み、それまでの内容を思い返して、それから読み続けるのだと。

★書き込みや付箋を活用する。この本では吉永さんの流儀の書き込み方や付箋の貼り方も紹介されていて、参考になる。

筆者は図書館派なので、本の書き込みは当然やらず、付箋愛好派だから吉永さんの付箋の貼り方は参考にあった。

その他、名著をコマ切れ時間を使って読むなど、目的別の頭が良くなる本の読み方が紹介されているのでアマゾンのなか見、検索を使って、この本の目次を参照してほしい。

3.頭が良くなる本の活かし方
★いつまでに何をやるという期限入りのTo doリストをつくる。吉永さんはGoogle Docsのスプレッドシートを使っているが、まずは手書きでTo doリストをつくることを勧めている。

★1000回音読する。吉永さんは本によっては1000回音読するという。たとえば斉藤一人さんの本や、ジョン・マクドナルドの「マスターの教え」などだという。

マスターの教えマスターの教え
著者:ジョン マクドナルド
販売元:飛鳥新社
発売日:2001-06-22
おすすめ度:4.5
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★読書ノートをつけたり、ブログに書いたり、他人に話したりというアウトプット法も紹介されている。


本を読んでよかったこと

エピローグに吉永さんは、本を読んで良かったこととして次を挙げている。

1.たましいが震える
2.窮地を救われる
3.この世界のことがわかる

表現はともかく筆者も全く同感である。本は知識の宝庫だと常々思っている。


(蛇足ながら)図書館派の弁明

最後に筆者は図書館派で、吉永さんの「本は買って読む」派とは異なるので、蛇足ながらその理由を一言書いておく。

それは残念ながら世の中には読んでがっかりする本が、10冊のうち5冊以上あるということだ。筆者は年間250冊くらい本を読むが、「読んでから買う主義」なので、買う本は年間20冊程度だ。つまり結構本を選んだつもりでも、読んでから手許に置いておきたいと思う本は1割以下というのが現実である。

吉永さんは著者として本を売る立場なので、図書館利用より本を買うことを当然勧めているし、読書術も本を買う前提で書いているが、「スカ」をつかんだ失望感とダメージは結構大きい。

大体その時々のベストセラーは「スカ」が多いという皮肉を言う人も多く、当たっているケースも結構あると思う。

はっきり言って書評はあまりあてにならない。このブログで紹介した「読んでない本について堂々と語る本」が言っているように、書評は本を読まなくても書けるからだ。(あらすじは読まないと書けない)

読んでいない本について堂々と語る方法読んでいない本について堂々と語る方法
著者:ピエール・バイヤール
販売元:筑摩書房
発売日:2008-11-27
おすすめ度:5.0
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筆者がなぜ図書館を利用するかというと筆者は積読(つんどく)派で、本を買うと安心してしまい「買った本は読まない」からなので、えらそうなことはいえないが、図書館の利用と本を買うのと、うまくバランス取って知識を吸収することをお勧めする。


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Posted by yaori at 03:17│Comments(0)TrackBack(0) 読書 | カーネギー

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