2011年03月03日

田宮模型の仕事 プラモデルを作っていた頃のことを思い出す

田宮模型の仕事 (文春文庫)田宮模型の仕事 (文春文庫)
著者:田宮 俊作
文藝春秋(2000-05)
販売元:Amazon.co.jp
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図書館でたまたま目に付いたので借りてみた。同じ田宮俊作さん(田宮模型前社長、現会長)が書いた本で、「田宮模型をつくった人々」という本もある。

伝説のプラモ屋―田宮模型をつくった人々 (文春文庫)伝説のプラモ屋―田宮模型をつくった人々 (文春文庫)
著者:田宮 俊作
文藝春秋(2007-05)
販売元:Amazon.co.jp
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子供の頃プラモデルを作っていたので楽しく読めた。

どちらかというと「田宮模型をつくった人々」の方が、タミヤ関係者、モデラー、戦争経験者、海外の戦車博物館、小松崎茂さんなどの箱絵作者などの話を紹介していて興味深い。

今はプラモデルはおもちゃや売り場の隅に追いやられているが、筆者の子供の頃はプラモデル作りは人気があった。


スロットカーブーム

最近は町のおもちゃ屋自体が無くなっているが、筆者が子供の頃過ごした小田急線の鵠沼海岸駅の近くにおもちゃ屋があり、小中学生の頃は学校帰りなどによく寄った。

小学生の頃のスロットカーブームの時は(1960年代)、おもちゃ屋が店の一部を改造してスロットカーレーシングトラックを設置していたので、そこで自分なりに改造したスロットカーを走らせた。

スロットカーといっても、多くの人はわからないと思うが、1/24くらいのスケールのF-1レーサーを中心としたプラモデルにマブチの小型高速回転モーターを取り付けて走らせる。

スロットカーのブログがあるので、こちらをクリックしてスロットカーがどういうものか見てほしい。

筆者の住んでいる町田市にもスロットカーレース場があるとは知らなかった。



最近のミニ四駆との違いは、スロットカーにはモーターと駆動ギアしかなく、電池はない。

電力はレーストラックの溝の両側にむき出しの通電板が貼ってあり、車の下部にとりつけたブラシから電力を取り入れる構造となっている。

手元のコントローラーでそのトラックの電流を制御できるようになっており、スピードの調節が可能なので、カーブの直前まで加速してカーブでは減速し、コーナリングをきかせてカーブの終わりにはまた加速するというドライビングテクニックが見せられる。

加山雄三ファミリーが持っていた茅ヶ崎のパシフィックホテルには巨大なスロットカーレーシングトラックがあり、父親に頼んで1−2度連れて行ってもらったことがある。

スロットカーはスピードを競うので、マブチモーターの高速回転用モーターを買ってきて、中のコイルの電線を巻きなおしたり、車軸にはボールベアリングやオイルシールを取り付けて改造しレースに臨んだ。

その意味ではおもちゃとはいえ、モーターを自分で改造し、配線、足回り等も工夫するので理科の勉強になったと思う。


ミリタリーシリーズ

田宮の模型はミリタリーシリーズを中心にたくさん作った。ドイツのパンサー戦車やタイガー戦車などアメリカ、ソ連、フランスなどの戦車をいくつも持っていた。

1/35 MM タイガーI 初期型 352161/35 MM タイガーI 初期型 35216
タミヤ(1997-06-26)
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当時のプラモデルはモーターでの可動式が多く、自分でモーターやギアなどの部品を取り付けて動くように組み上げるのだ。自分で色を塗り、ハンダゴテなどで銃弾が当たったようなキズをつけて、本物のように見せかけるのだ。

実家においてあったパンサー戦車のプラモデルを持ってきて、電池を入れて動かし、当時小学生くらいだった子ども達に見せたことがある。初めは子どもも喜んでいたが、そのうちあまり興味を示さなくなった。

最近は戦車や戦闘機などで遊ぶということも、なくなっているからだと思う。

その意味では筆者の子ども時代はまだ戦争が終わって20年程度しか経っていなかったことも影響しているのか、男の子にはミリタリーモデルは人気があった。

この本ではアメリカメリーランド州のアバディーン戦車博物館や、英国のボービントン戦車博物館、フランスの博物館などが紹介されていて面白い。

米国のアバディーン戦車博物館

APG-OM-Nov-2006-118




出典:Wikipedia


ミニ四駆ブーム

ミリタリーモデルが人気を失ったので、タミヤはミニ四駆に事業転換し、これが大ヒットした。全部で2億台くらいタミヤはミニ四駆を売ったそうだ。

ミニ四駆は、モータライズで電池も入っているので、スロットカーのようにサーキットに行かないと動かないという欠点がなく、どこでも動かせ、家庭用のレーストラックを買うと自宅でも楽しめる。

またプラモデルのように接着剤でくっつける必要がないはめ込み式というのも、子どもに受けた理由だと思う。

タミヤのプラモデルは大変精巧なので、世界中にファンが多い。モデラーと呼ばれる模型マニアの人も多く、編集者でモデラーの人がつくった本が「田宮模型全仕事ビジュアル版」という3巻の写真集だ。

ミリタリーモデルズ アーミー (田宮模型全仕事ビジュアル版)ミリタリーモデルズ アーミー (田宮模型全仕事ビジュアル版)
文春ネスコ(2000-05)
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タミヤでは9万円もするラジコンの1/16の完成品のパンサー戦車を発売している。砲塔が動き、大砲も上下し、実際に実車に取材したエンジン音、大砲の発射音なども出る非常に精巧なモデルとのことだ。

1/16RC ドイツ パンサーG型 フルオペレーションセット (ITEM 56021) 【タミヤ/TAMIYA/ラジコン】
1/16RC ドイツ パンサーG型 フルオペレーションセット (ITEM 56021) 【タミヤ/TAMIYA/ラジコン】

自分ではいまさらこの9万円のラジコン戦車を買う気にはならないが、いかにも「大人買い」を狙った商品だ。昔のマニアなら買う人もいるだろう。

プラモデルをつくっていた昔のことを思い出した。楽しめる本だった。


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Posted by yaori at 13:03│Comments(0)TrackBack(0) 趣味・生活に役立つ情報 | 自叙伝・人物伝

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