2011年05月01日

すごい読書! 超多作ライター 中島孝志さんの読書アウトプット法

仕事力・マネー力・運気力がアップする すごい読書!仕事力・マネー力・運気力がアップする すごい読書!
著者:中島 孝志
マガジンハウス(2009-07-23)
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著書は200冊を超え、年間3,000冊の本を読むという超多作ライター中島孝志さんの本。

中島さんはPHP研究所に居たことがあるが、松下幸之助さんは「きみ、本読みになったらあかんで」と言われていたという。

本を読んでそれを仕事や人生に生かす、あるいは人生を豊かにするのが目的なのであって、単に本読みの物知りになるなという警鐘である。

筆者も常に心にとめておかねばならない言葉だ。

この本ではアウトプットに役立つ読書というコンセプトで、仕事に役立つ読書、お金が儲かる読書、ひとまわり人間が大きくなる読書という切り口で推薦書を提案している。

この本を読んで中島さんも筆者と同じような考えを持って、実践していることがわかった。

たとえば図書館の利用だ。中島さんの仕事場の5メートル先?が図書館だという。本は読んでナンボなので、買うのではなく図書館を使えばよいのだと。

中島さんは常にポストイットをもっており、考えが浮かんだらメモして、本を使って自分自身と対話しているという。「一人ブレスト」だと。

中島さんは年間3,000冊読むというが、だいたいまえがきと目次を読むとどんなレベルなのかは一目瞭然だと語る。

3,000冊のうち、20%は見込み違い、20%がいい意味で期待を裏切っている本。しかしその20%の本でも、本当に役立つのはさらに少なくその20%、つまり120冊程度ではないかと。

筆者はあらすじを書いているので、中島さんとは読むメッシュがたぶん違うと思う。あらすじを書いた本は基本的に最初から最後まで読んでいる。

中島さんのような書評を書くというのが目的で、ピンとひらめいた文が一行か2行あれば良いという読み方であれば、たぶん上記のような歩留まり4%ということになるのだろう。

筆者は本の選択にも十分時間を掛けているので、歩留まりはもっと高い。全部あらすじとしてアウトプットできていないが、年間300冊読むうち、150冊くらいはあらすじで紹介しているペースだ。

その意味では歩留まり5割というところか。

以前紹介した「本は絶対、一人で読むな」は、ずいぶん参考になる本が多かったが、この本で紹介されている本は、山本周五郎の作品など筆者が既に読んだ本も多く、残念ながらあまり興味を惹かれなかった。

本は絶対、1人で読むな!本は絶対、1人で読むな!
著者:中島 孝志
潮出版社(2010-11)
販売元:Amazon.co.jp
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中島さんはスティーブン・コヴィーの「7つの習慣」は読んだことがないし、これからも読まないだろうと語る。食わず嫌いというか、成功哲学好き?の筆者は違和感を覚えるコメントだ。

中島さんも、やはり図書館派でポストイット派というのがわかったのが収穫だった。


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Posted by yaori at 01:12│Comments(0)TrackBack(0) 趣味・生活に役立つ情報 | 読書

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