2012年03月22日

百年たっても後悔しない仕事のやり方  ライフネット生命社長の出口さんの本

百年たっても後悔しない仕事のやり方百年たっても後悔しない仕事のやり方
著者:出口 治明
ダイヤモンド社(2011-03-11)
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日本初のインターネット専門の生命保険会社・ライフネット生命の出口治明社長の本。

出口さんは日本生命出身で、生命保険に関する本を数冊書いておられる他、ライフネット生命設立までの話をまとめた本も出している。

直球勝負の会社―戦後初の独立系の生命保険会社はこうして生まれた直球勝負の会社―戦後初の独立系の生命保険会社はこうして生まれた
著者:出口 治明
ダイヤモンド社(2009-04-10)
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副社長の岩瀬大輔さんとコンビを組んでライフネット生命を経営しており、3月15日に株式公開したばかりだ。

岩瀬さんはライフネット生命起業の際の話を「132億円集めたビジネスプラン」という本にして出版している。
132億円集めたビジネスプラン132億円集めたビジネスプラン
著者:岩瀬 大輔
PHP研究所(2010-11-16)
販売元:Amazon.co.jp
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岩瀬さんの他の本はこのブログでも「入社一年目の教科書」と司法試験受験で有名な伊藤塾の伊藤真塾長との共著「超凡思考」を紹介している

ライフネット生命はこれからの生命保険がどうなるかを予測して、「インターネットオンリーで営業職のない超低コストの生命保険会社」というビジネスモデルをピンポイントで狙っており、”スイートスポット”を打っていることは間違いないと思う。

しかしたとえば自動車保険では、ソニー損保やアクサダイレクトが伸びてくると、東京海上系のイーデザイン損保や、SBI損保など、既存の生命保険会社や新規参入者が増えてきて、競争は激化している。

筆者は毎年自動車保険の一括見積もりサービスを利用して、毎年最安値の保険会社と契約している。

最安値保険会社は、以前は三井物産系の三井ダイレクトやイタリア系のゼネラリ保険会社だったが、ここ数年はイーデザイン損保、SBI損保と契約し、現在はアクサダイレクトと契約している。保険求償したこともあるが、どこの保険会社も事故対応サービスの質に差はなく、全く問題ない。

生命保険は自動車保険のように毎年更新することはないので、一旦契約が取れれば保険料収入は将来にわたって確保できる。しかしそのためにはライフネット生命の知名度を上げ、契約者に安心感を与える必要がある。

既存の生命保険会社はライフネット生命をつぶしにかかるだろうから、自動車保険の様にネットで生命保険料の比較が一般的になってくると、競争力ある水準を出して早期に顧客を囲い込めるかどうかがライフネット生命が成功するかどうかの鍵となるだろう。

この本はプロのライターが(出口さんにインタビューして)書いているせいか、あるいはプロのライターが書いているにも拘わらずと言うべきか、どうも心に響いてこない。

筆者の読み方が悪かったのかもしれないが、印象に残った点だけ紹介しておく。


ユスティニアヌス帝が、なぜベリサリウスを首にしたのか、ずっと疑問に思っていました

出口さんが日本生命の英国現地法人社長としてオックスフォード大学に支援をしていたときに、オックスフォード大学で初めての女性学長のキーブルカレッジ学長と一緒にランチを取って雑談していた時の話だ。

学長の専門が「後期ローマ帝国」ということなので、出口さんもこの分野は好きで、かなり読書をしていたので、上記の質問をしたという。

日本のビジネスマンとはいままで何回もお会いしたが、ベリサリウスの名前が出たのは初めてだということで、話がはずみ、その後も会社でのお別れ会にも顔を出してくれたという。

この話、筆者は全くチンプンカンプンだった。教養には終わりはない。まだまだ勉強が必要である。


イギリスはインドを失ったときから没落が運命づけられています

これも同じ学長が語った言葉だ。だから英国のエリートは没落のスピードをゆるめることが自分の仕事だと思っているのだと。

それゆえオックスフォードを出た最優秀の学生は、外務省を目指す。外交を強化することで、没落のスピードを遅くし、イギリスの存在を維持することができるからだ。外交を徹底的に大事にすることはイギリスの責務であると。

学生が民間に入る場合は、一番優秀な学生は教師になるのだと。次の世代に英国の実態をきちんと教えることが重要だからだと。

学長の話は大変示唆に富み、日本も成長したいのなら徹底的に人口を増やすか、あるいは冷静にピークアウトしたことを認め、その代わりに落ちるスピードを遅くして、徐々に降りていくという方向にまぜ方向転換できないかと疑問に思うと、出口さんは書いている。


在日英国大使館員は実は日本語が話せる

英国は英国大使館が経営する日本語学校を持っているという。以前は鎌倉にあったが、現在はアメリカと共同で横浜で経営しているという。だから麹町にある英国大使館の人は全員日本語が話せて、聞きとれるのだと。

横浜にあるYCAC=横浜カントリー&アスレティッククラブのことはラグビーでも対戦したことがあるので知っていたが、英国が横浜に日本語学校を持っているとは知らなかった。

英国大使館の人は公式の場では絶対に英語でしか話さないが、日本人同士で日本語で打合せしている内容はすべて理解しているのだと。まさにインテリジェンスである。

エリートたちは、英国は外交でしか国家の力をキープできないという意識があるのだという。


これからのビジネス英語で通用するのはTOEFL100点以上を取れる英語力

筆者はTOEFLは受けたことがないが、出口さんの教わった英語の先生によると、評価にブレがなく、グレードが信頼できるのは1.TOEFL,2.英検、3.TOEICの順だという。

TOEICは英語を母国語としない者を対象としたコミュニケーション能力テストであるのに対して、TOEFLは英語圏の教育機関による入学希望者の外国語としての英語力判定テストなので、シンプルなコミュニケーション能力以上のものを求められるという。

だからビジネスパーソンはTOEFL100点以上を常識とするのだと。


本論に具体例がほとんどなく、印象に残る部分が少なかったので、雑記録のようなあらすじになった。アマゾンのレビューで高評価を付けている人もいるので、中にはフィットする人もいるのだろう。


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Posted by yaori at 12:59│Comments(0)TrackBack(0) ビジネス | 人生設計

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