2012年4月18日再掲:
リック・サントラムが大統領候補戦から撤退した。これで米国共和党の大統領候補はロムニー前マサチューセッツ州知事に一本化される見込みだ。
リックは旗色がわるかったことと、先天的に染色体異常を持つ3歳の娘が入院したことから、24日の出身地のペンシルベニア州の予備選挙の前に撤退宣言をしたようだ。
ちょっと残念だが、熱心なカトリックのリックは妊娠中絶に反対している点などから、今回の候補者選びで米国の多くの選挙民の支持を得ることは難しかったかもしれない。
リックはまだ53歳だし、また次の機会もあるだろう。引き続き頑張れ、リック!
2012年3月29日初掲:
今年は米国の大統領選挙の年だ。筆者は米国に合計9年間駐在していたので、いまだに大統領選挙の興奮を覚えている。
特に印象深かったのは、2000年のアル・ゴア対ジョージ・W.ブッシュのフロリダ州での再集計のゴタゴタだ。
いったんはアル・ゴアは敗北宣言をしてジョージ・W.ブッシュに祝福の電話を入れたが、フロリダ州の結果があまりにも僅差だったので、再集計を申し入れ、結局3−4週間かかって、無効票も入れて再集計し、ブッシュの勝利が確定したのだ。
なにか気が抜けた3週間だったことを思い出す。
ところで2012年の共和党の大統領選挙は、前マサチューセッツ州知事のロムニー候補とペンシルベニア州選出の前上院議員のリック・サントラム、長年共和党の顔だった前上院院内総務ニュート・ギングリッジ他で争われている。
当初はロムニー候補が優勢だったが、リック・サントラム候補が盛り返している。
筆者はリック・サントラム候補と知人のパーティで一緒になったことがある。筆者の知人・ソニーのフレッド・石井さんが、自宅でリック・サントラムを招いたパーティを開き、それに当時ピッツバーグ日本語補習授業校の運営委員長だった筆者も招待されたのだ。
ちなみにフレッド・石井さんは、当時で在米約20年。サンディエゴのソニーのテレビ工場に勤めたあと、ピッツバーグのテレビ工場のトップとして勤務されており、ピッツバーグ日本語補習授業校の運営では大変お世話になった。
これがその時のリックと、ソニーのテレビ工場ナンバー2との3ショットの写真だ。
2000年ころの写真だ。筆者も若いが、リックも若い。
たとえ共和党の候補者となっても、現職のオバマと戦って勝てるかどうかわからないが、パーティで会ったこともあり、心情的にはリック・サントラムを大統領候補として応援したい。
このブログでも紹介した通り、オバマは名家の出身でなく、社会派弁護士としてシカゴ郊外で活動を始め、民主党の党大会で注目されて、のし上がってきた。
マイ・ドリーム―バラク・オバマ自伝
著者:バラク・オバマ
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リック・サントラムも同じく名家の出身でなく、ピッツバーグ地区の大学を卒業し、弁護士となり、ピッツバーグ出身のハインツ上院議員(ケチャップのハインツ家出身)のサポーターとなり、共和党のヒエラルキーで出世した。
同じ弁護士出身だが、考え方はかなり異なる。オバマはリベラルなのに対して、リック・サントラムは保守そして、宗教心が厚い。
オバマ対サントラムなら、面白い選挙となると思う。
リックがんばれ!
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