2012年06月16日

アハメドlくんのいのちのリレー 日本初の小児心臓移植成功に際して

アハメドくんの いのちのリレーアハメドくんの いのちのリレー
著者:鎌田 實
集英社(2011-08-26)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

「がんばらない」以来、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんの本を色々読んでいる。実に幅広い支援活動をしている医師で、頭が下がる思いだ。

この本は、12歳のパレスチナ人アハメド君の臓器が6人のイスラエル人に移植され、そのうち一人のユダヤ人の女の子に心臓が移植された話を、日本語・英語で絵本にしている。鎌田医師は、イスラエルを訪問してアハメド君の両親の家と少女の家を訪問している。

日本でも改正臓器移植法に基づき、6歳未満で脳死と判定された男児から提供される臓器の移植が初めて行われた。心臓は大阪大学付属病院で、10歳未満の女児に移植された

日本で初めて小児心臓のドナーになった子どもは、交通事故で脳死となったが、アハメド君はイスラエル兵の狙撃弾で脳死になった。

アハメド君はおめかしをして外出していたら、武器を持っていると誤認したイスラエルの狙撃兵がテロリストと間違えて、頭を打ちぬいたのだ。悲しみに暮れる両親は、医者のすすめに従いアハメド君の臓器提供を決断する。

ドナーの家族は誰が臓器を受け取るのかは選べない。アハメド君の両親は、6人のイスラエル人と一人のアラブ人と聞き、人種は関係ないと言った。そして手術は成功し、イスラエル人の少女にアハメド君の心臓は移植され、少女は元気になった。

数年して鎌田医師のつきそいのもとにアハメド君の父親はイスラエル人少女の家を訪問する。その家の居間にはアハメド君の写真が飾ってあったという。

鎌田医師がプレゼントしたゆかたを着た少女は、アハメド君の父親に"My second father"と呼びかけたという。次がその場面の絵だ。

scanner361






出典:本書

小児心臓移植のドナーの家族の心境を考えると複雑なものがある。両親は一生悔やみ、悩むのだろう。誰でも同じ境遇になる可能性がある。

そんな時にこの本を読んでみるのも良いかもしれない。心がなごむ本である。


参考になれば投票ボタンをクリックして頂きたい。





Posted by yaori at 00:17│Comments(0)TrackBack(0) 趣味・生活に役立つ情報 | 医療

この記事へのトラックバックURL