2012年08月23日

年を重ねるのが楽しくなる!「スマート・エイジング」という生き方

年を重ねるのが楽しくなる! [スマートエイジング]という生き方 (扶桑社新書)年を重ねるのが楽しくなる! [スマートエイジング]という生き方 (扶桑社新書)
著者:川島 隆太
扶桑社(2012-06-01)
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アンチ・エイジング(老化防止)でなく、スマート・エイジング(スマートな加齢)のすすめ。

「脳トレ」で有名な東北大学の加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センター川島隆太教授と村田裕之特任教授の共著。

東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング
任天堂(2005-05-19)
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「脳トレ」が脳卒中のリハビリにも最適で、健常者にも良いことは、以前紹介した「奇跡の脳」で脳卒中から復活した脳科学者のジル・テーラー教授が語っている通りだ

奇跡の脳: 脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫)奇跡の脳: 脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫)
著者:ジル・ボルト テイラー
新潮社(2012-03-28)
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ちなみに、川島教授は東北大学の未来科学技術共同研究センターの教授だと思っていたが、たぶん専門の組織を作ったのだろう。2009年からは同じ東北大学の加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センターの教授に就任している。

最初に世阿弥「風姿花伝」に出てくる「時分の花」「まことの花」という話が出てくる。世阿弥は、若さゆえの美しさや躍動感を「時分の花」と呼び、これは年を取るにつれて衰えていくものだが、「まことの花」は芸を磨く修業をしたものだけが得られるもので、年をとっても失われないものだ。

川島教授は「時分の花」を追求するのが、老化防止・アンチ・エイジング。「まことの花」を求めるのが、スマート・エイジングだと紹介している。

東北大学のスマート・エイジング国際共同研究センターは、個人の長寿化、人口の老齢化、地域社会の過疎化という3つの問題をかかえる日本の少子高齢化社会に於いて、健やかで穏やかな生活を続けるためにどういう工夫をしたらいいのかを研究するために2009年に設立された。その研究の成果がこの本で紹介されている。


自分らしく元気にいきいきと過ごすための7つの秘訣

まずは「自分らしく元気にいきいきと過ごす」ための次のような7つの秘訣が村田教授から紹介されている。

秘訣その1 有酸素運動をする ウォーキングやゆっくりした水泳

秘訣その2 筋力トレーニングを行う 

秘訣その3 脳のトレーニングを行う

秘訣その4 年金以外の収入を得る 生活に余裕とリズムができる

秘訣その5 他人の役に立つことをする 他人が癒されるとき、自分も癒される

秘訣その6 明確な目標を持つ 目標設定 ⇒ 達成感 ⇒ さらなる意欲

秘訣その7 好きなことに取り組む


どれも参考になる指摘である。筆者もこれらに取り組んでいるが、すぐにできることが多いので、早急に始めることをおすすめする。


川島隆太教授のスマート・エイジングのための4条件

川島隆太教授のパートでは、スマートエイジングを達成するための、次の4条件を説明している。

「認知」 

要は脳機能の維持だ。ラジオを聴く、新聞・雑誌・本を読む、トランプ・麻雀などのゲームをする、美術館・博物館に行く、といった活動や趣味を持つ人は認知機能全般が高いという。逆に、テレビを見る時間の長い高齢者は認知機能が低く、アルツハイマー病になるリスクが高いという。

もちろん「脳トレ」も良い。

東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング
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「運動」

一日30分から1時間の有酸素運動と、下肢や体幹の筋トレが重要だ。筆者は週1回しかやっていないが、筋トレのあと有酸素運動をするのが、筋トレの成果も挙がるのでおすすめのコースだ。


「栄養」

豊かな朝食が子供の脳を育む。親子の調理体験のさまざまな効用が紹介されている。食べる行為自体もスマート・エイジングの効果がある。


朝食を摂る人と摂らない人では大きな差が出る

朝食の習慣と学力は強い相関関係がある。農水省の「めざましごはん」のプロジェクトや、川島教授の研究室のホームページで研究成果が発表されている。



川島教授のホームページでは「朝ごはん習慣が大学合格への第一歩」、「朝食習慣で幸せ度も生活満足度もアップ!」、「朝ごはん習慣で、人生の幸福度と目標達成力アップ」というタイトルのレポートを毎年紹介している。

朝食を食べる人は、いい大学に入り、学生生活の満足度や充足度が高く、第一希望の企業に就職できる割合が高く、年収も高いといういいことずくめの研究成果が出ているという。

さらに社会人では、M1F1総研のレポートでは、仕事のやる気があり、仕事によるストレスは少なく、みだしなみや健康への気遣いがあり、体調管理がしっかりしており、生活の充実度や満足度が高いという傾向があるという。

ちなみにパンよりも和食が良いというが、筆者は(プロティン+豆乳)+バナナまたはパンまたはシリアルという朝食なので、和食の良さは今一つわからないところだ。


「社会性」

人とかかわる機会や習慣を持ち続けること。

企業戦士が退職すると、家庭の粗大ごみになり、認知症への坂道を一気に下っていったという話はよく聞く話だ。

最後に川島教授は、くもんと組んで進めている学習療法の効果を紹介しており、超高齢化の世界を救う「学習療法」と呼んでいる。

学習療法の秘密―認知症に挑む学習療法の秘密―認知症に挑む
著者:くもん学習療法センター
くもん出版(2007-04)
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スマート・エイジングは筆者も目標とするところだ。

筆者の場合は昨年1月から筋トレを再開している。

元パワーリフターとしては最低限だと思っているベンチプレスで100キロが挙がらなくなって、最近ではプロテイン+豆乳ドリンクを飲んで記録アップを図っている。

自分の生活習慣をレビューして、改めるには大変役に立つ本である。何事も実行が重要だ。是非この本を参考にして、どれか一つでも実行して欲しい。


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Posted by yaori at 12:44│Comments(0)TrackBack(0) 趣味・生活に役立つ情報 | 医療

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