2013年01月08日

仕事は楽しいかね? iPS細胞発見者・山中伸弥教授が助けられた本

仕事は楽しいかね?仕事は楽しいかね?
著者:デイル ドーテン
きこ書房(2001-12)
販売元:Amazon.co.jp

このブログで紹介したiPS細胞の発見者・山中伸弥教授の「山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた」に、山中教授が自称”PAD”(Post America Depression)で、うつに悩まされていた時助けられた本として紹介されていたので読んでみた。

3冊ほどのシリーズで、他に「仕事は楽しいかね? 2」、「仕事は楽しいかね?最終講義」がある。これらも読んでみたが、ほぼ同様の内容なので、最初のものを紹介する。

仕事は楽しいかね? 2仕事は楽しいかね? 2
著者:デイル・ドーテン
きこ書房(2002-07-26)
販売元:Amazon.co.jp

仕事は楽しいかね?《最終講義》仕事は楽しいかね?《最終講義》
著者:デイル・ドーデン
きこ書房(2012-08-01)
販売元:Amazon.co.jp

この本はアマゾンのなか見!検索に対応しているので、ここをクリックして目次を見て欲しい。

シカゴのオヘア空港で季節はずれの吹雪のために飛行機が欠航となり、26時間も空港に閉じこめられた主人公が、たまたま会ったマックス・エルモアという著名な企業家の話を聞くという設定だ。

マックスの質問が「仕事は楽しいかね?」だ。


明日は今日と違う自分になる

マックスは成功のための戦略に関して、「目標設定」に×(バツ)をつけ、「今日の目標は明日のマンネリ」となる、「明日は今日と違う自分になる」が唯一の目標だと語る。

そして「試してみることに失敗はない」と付け加えた。毎日”試すこと”を続けなければならないのだ。


偶然は発明の父

「必要は発明の母かもしれない。だけど、偶然は発明の父なんだ。」

コカ・コーラをつくったジョン・ペンバートンは、薬屋で従業員がたまたまシロップを混ぜ合わせた頭痛薬をつくっていたので、それを飲んでみて水を加え、ソーダ水を加えて売り出したのだ。

コカ・コーラの筆記体のロゴは、広告会社が考え出したものではなく、ペンバートンのパートナーが売り上げノートに書いていたものなのだ。

チョコチップ・クッキーも偶然の産物、リーバイス・ジーンズも余ったテント用の帆布を利用して使って作ったオーバーオールが金採掘に集まった人々にヒットしたものだ。

世界的なフルート奏者のジャン・ピエール・ランパルは「努力に努力を重ねて、コンサートで或る曲を『完璧』に演奏できたとします、そうすると、私はまた努力に努力を重ねて、翌日のコンサートでは『さらに素晴らしい』演奏をするんです。」と語っていたという。

ベスト・オブ・ランパルベスト・オブ・ランパル
アーティスト:ランパル(ジャン=ピエール)
EMIミュージックジャパン(2009-06-17)
販売元:Amazon.co.jp


ホーソーン効果

ある工場で照明、休憩時間を変えると生産高にどう影響するか調査したところ、どんな状況でも生産高が上がった。結局、労働者は調査に参加するのが好きだというのが結論だった。調査が行われているというだけで、普段より業績をあげてしまうのだ。

マックスの人生はホーソーン効果の連続だ。


ウォルト・ディズニーの細部へのこだわり

成功の秘訣として、マックスはウォルト・ディズニーが細部までこだわり、白雪姫の一シーンに多大な時間を費やしたことを紹介する。

次のYouTubeに載っている白雪姫のビデオの中程にある、願いを叶える井戸で王子と出会う場面で、井戸をのぞき込む白雪姫と王子の顔が、水に映って、しずくでできた輪でゆらゆら揺れるシーンだ。CGもなかった時代に、アニメーションで見事に再現している。



ウォルト・ディズニーは、成功の秘訣を「ものごとを見事にやることだよ。もう一回それを見るためならお金だって払う、と言われるくらい見事に」と言っている。

それは”あるべき状態より、良くあること”なのだ。

心臓蘇生術を生み出したドクター・クーパーは、事切れた患者に怒りのパンチを食らわせたところ、心臓が動き出したので蘇生術に気が付いたという。まさに偶然の産物だ。


アイデアを生み出す三つのメモ

マックスはアイデアを生み出すヒントとして、次の3つのメモをつくれと言う。

1.仕事でやったミスをすべて書き出す

2.問題点を書き出す

3.仕事に関してやっていることを”あらゆること”を書き出す

売れ残ったテント用の帆布を使って何をすべきか考え続けてこそ、リーバースのジーンズを思いつくことができるのだ。

"Where there is a Will, there's an A"(やる気があればA(=優)が取れる)というインフォマーシャルで成功したクロード・オルニーは、息子の試験の成績を上げるために本を片っ端から調べた結果、綺麗な字を書き、計算は縦の列を揃えた方が成績が良いと気づいたという。

CBSの人気番組「60ミニッツ」は、テレビ番組には新聞に相当するニュースや、本に相当するドキュメンタリーやドラマはあるが、雑誌に相当する部分がないと気が付いたプロデューサーが思いついたものだ。

モハメド・アリは、プロになりたての頃、プロレスラーと一緒にテレビに出て、派手なパフォーマンス、ショウダウンの重要性に気づいた。自分の仕事を広い範囲で定義し、他のスポーツ選手からも学べることに気づいたのだ。

新しいアイデアは、新しい場所に置かれた古いアイデアだ。だからリストに書き続けることが重要になる。


間違いは気づきのもと

「ポスト・イットを思い出せ!」だ。

間違ったら、それが何か役に立つことを考える。間違いは気づきのもとだからアンチ・ミステイク、問題も気づきの元のアンチ・プロブレムなのだ。

マックスは最後に「きみが”試すこと”に喜びを見いだしてくれるといいな。」と言って別れた。

アイデアをいっぱい持って、あらゆることをやってみる。明日は今日とは違う自分になり、そして朝を待ちこがれる。単純な教えではあるが、このような毎日”試すこと”を探しながら仕事をすれば、仕事が楽しくなる。仕事が楽しくなれば、成果も上がり、評価も上がるだろう。

冒頭に書いた様に、山中伸弥教授が推薦していたので読んでみた。アマゾンでは現在売り上げ345位とよく売れているようだ。

平易な内容で、200ページ弱の本なのですぐに読める。

アクションを取らなければ何も変わらない。”試すこと”を始めるには、よいきっかけとなる本だと思う。


参考になれば投票ボタンをクリック願いたい。




Posted by yaori at 22:53│Comments(0)TrackBack(0) 趣味・生活に役立つ情報 | 成功哲学

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