2013年01月29日

三匹のおっさん 還暦オヤジ世代が主人公の小説 挿絵もユーモラス

三匹のおっさん (文春文庫)三匹のおっさん (文春文庫)
著者:有川 浩
文藝春秋(2012-03-09)
販売元:Amazon.co.jp

還暦になったおさななじみ3人のおっさんが、故郷の町の自警団となり、それぞれの特徴を生かして、悪を退治していく痛快アクションシリーズ。

著者の有川浩(ありかわ ひろ)さんは、「塩の街」などの自衛隊シリーズや「図書館戦争」シリーズでもヒットを飛ばしている。

塩の街 (角川文庫)塩の街 (角川文庫)
著者:有川 浩
角川書店(角川グループパブリッシング)(2010-01-23)
販売元:Amazon.co.jp

図書館戦争  図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)
著者:有川 浩
角川書店(角川グループパブリッシング)(2011-04-23)
販売元:Amazon.co.jp

表紙の絵のとおり、ユーモラスな挿絵が特徴を出している。

主人公は次の三人だ。

建設会社を定年退職して、系列のゲームセンター(アミューズメントパーク)の経理担当となったキヨ。キヨは剣道の達人で、会社に副業を認めてもらって、親から引きついだ剣道教室の師範をやっている。

居酒屋を息子に引き継ぎ、今は息子夫婦を手伝う柔道の猛者・シゲ。シゲはいつもジャージを着ているガニマタのおやじだ。昔は国体で、現在の地元警察署長を投げ飛ばしたことがあるほどの腕前だ。

町工場の経営者で改造スタンガンや改造モデルガンなど、やたらアブナイ道具をコートの下に持ち歩く、小男の知性派・ノリ。盗聴器逆探知機など、思いがけない武器も隠し持っている。

剣道、柔道、そして効果的な武器と、三者三様の特徴を生かして事件を解決していく。

キヨの息子夫婦や孫の祐希(ゆうき)、ノリの愛娘・早苗などがからんで、ストーリーを面白くしている。

三匹が事件を解決するという結末は大体予想がつくが、ゲームセンターで高校生をカツアゲしたり、売り上げを横取りする小悪党を捕まえたら、実はゲームセンター関係者とつながりがあったり、町に頻繁に出没する痴漢が早苗を襲うところを、間一髪、捕まえたら、アッと驚く人物だったりして、ひねりを加えていて面白い。

学校のイキモノ係が世話するカルガモを夜中に傷つける犯人は、筆者の予想外の人物だった。

小説のあらすじはいつも通り詳しくは紹介しない。

60歳の還暦3人組という筆者の年齢に近いおっさん3人がそれぞれの特技を生かして犯罪を解決するという、少年探偵団ならぬ、中高年探偵団のストリーだ。あり得ない話ではあるが、そんなことを気にせず、気軽に楽しめるファンタジックな小説である。

有川さんには、他に「フリーター、家を買う」とか「阪急電車」などの作品もある。

フリーター、家を買う。 (幻冬舎文庫)フリーター、家を買う。 (幻冬舎文庫)
著者:有川 浩
幻冬舎(2012-08-02)
販売元:Amazon.co.jp

阪急電車 (幻冬舎文庫)阪急電車 (幻冬舎文庫)
著者:有川 浩
幻冬舎(2010-08-05)
販売元:Amazon.co.jp

有川さんのほかの作品も読んでみようという気になる。楽しめる小説である。


参考になれば投票ボタンをクリック願いたい。





Posted by yaori at 00:30│Comments(0)TrackBack(0) 小説 | 有川浩

この記事へのトラックバックURL