2013年06月09日

ハーバード流宴会術 本はタイトルで売れ!?

ハーバード流宴会術ハーバード流宴会術
著者:児玉 教仁
大和書房(2012-11-24)
販売元:Amazon.co.jp

ハーバードMBA卒、三菱商事鉄鋼部隊出身で、現在はグローバルアストロラインズというベンチャー企業の代表取締役社長の児玉教仁さんの”日本流”宴会術。

児玉さんによると、ハーバードは、”パーティ・スクール”と呼ばれているほど、各種イベントやパーティが多く、生徒の多くはパーティの達人だったという。

しかし、このブログで紹介したマイクロソフト社長の樋口泰行さんの「愚直論」では、MBAの勉強中は、毎週数冊の本を読み、毎晩3時か4時まで必死に予習しないと授業についていけないと書いている。

「愚直」論  私はこうして社長になった「愚直」論 私はこうして社長になった
著者:樋口 泰行
ダイヤモンド社(2005-03-04)
販売元:Amazon.co.jp

”パーティ・スクール”と呼ばれているなどというノー天気な話は、正直信じられない。

ハーバード・ビジネススクールには卒業生の同窓会があり、日本でもHBS Club of Japanとして活動している。

著名経営者はじめ、ゲストの講演も多いはずなので、そいういったゲストとのパーティや、卒業生パーティなどで、パーティ術を身につけたのかもしれないと思って半信半疑で読んでみた。

まずは目次を紹介しておこう。この本はアマゾンの”なか見!検索”に対応しているので、ここをクリックしてこの本の目次を見てほしい。

コラムとしては、「外国人のパーティは必ず2人で行け」(日本人の友達と二人で行けと児玉さんはいうが、自分の友達だけと話すのはパーティのルール違反だと筆者は思うが…)などの外国人とのパーティ術があるが、それ以外は日本の宴会術についての本であることがわかると思う。

アマゾンのカスターマーレビューでも、辛口のコメントが多いようだ。

このブログで「入社1年目の教科書」、「超凡思考」などを紹介したライフネット生命保険副社長の岩瀬大輔さんが、”激推薦”と本の帯には書いてある。

入社1年目の教科書入社1年目の教科書
著者:岩瀬 大輔
ダイヤモンド社(2011-05-20)
販売元:Amazon.co.jp

超凡思考超凡思考
著者:岩瀬 大輔
幻冬舎(2009-02-10)
販売元:Amazon.co.jp

しかし、岩瀬さんは児玉さんとはハーバードMBAで同期で、MBA学生140人もの"Japan Tour"を一緒にオーガナイズしたという関係はあるが、別に岩瀬氏の推薦文が載っているわけではない。

ハーバードMBA卒の人が本を出すと、出版社は売らんがために「ハーバード流○○術」というタイトルで本を出したいようだ。

しかし、「ハーバード流」でも本物の「ハーバード流」がある。

たとえば「ハーバード流交渉術」は、ハーバード・ロースクールのロジャー・フィッシャー教授が代表者となっている"Harvard Negotition Project"(交渉術研究所)の研究成果で、いまやビジネス書の古典に属する名著だ。

ハーバード流交渉術ハーバード流交渉術
著者:ロジャー フィッシャー
阪急コミュニケーションズ(1998-03)
販売元:Amazon.co.jp

筆者はこの本を大変気に入ったので、英文の原著まで購入した。手元には1987年版のオーディオ・ブックがある。

Getting To Yes: Negotiating An Agreement Without Giving InGetting To Yes: Negotiating An Agreement Without Giving In
著者:Roger Fisher
Random House Business Books(2012-06-07)
販売元:Amazon.co.jp

本物の「ハーバード流」を知りたいのなら、こっちを読んだ方が良いだろう。


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Posted by yaori at 02:09│Comments(0)TrackBack(0) 趣味・生活に役立つ情報 | ビジネス

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