オレたちバブル入行組 (文春文庫)
著者:池井戸 潤
文藝春秋(2007-12-06)
販売元:Amazon.co.jp
池井戸潤さんの半沢直樹シリーズ第一弾。
原作は2004年12月に発刊されている。
今日からテレビドラマの「半沢直樹」が始まった。
ちょうどテレビを見終えたところだ。
最初の回と2回目が「オレたちバブル入行組」のドラマ化だ。ちょうどいいところで、「次はまた次回」となってしまうが、小説のエッセンスは出ていると思う。
一部脚色はあるが、原作にかなり忠実なストーリーとなっている。
支店長の圧力で、半沢が5億円の融資を決めた西日本スティールは、融資実行直後に倒産した。粉飾決算だったのだ。社長の東田は雲隠れ、会社は清算、社員はちりじりになった。
社内の査問委員会にかけられる半沢。その席で必ず5億円を取り戻すと宣言するが…。
いつも通り、小説のあらすじは詳しく紹介しない。原作はどんでん返しの連続で、いかにもドラマ原作としてふさわしいストーリーだ。池井戸さんの作品はマンガみたいなありえない展開が多いが、この作品はありそうな展開で、安心して?見ていられる。
池井戸潤さんは、元銀行員なので、ところどころに銀行の裏を知ったインサイダーじゃないと絶対に書けない部分もあり、楽しめる。
完結篇の第2話が楽しみだ。
どうでもいいことだが、小説の中では、延々と続く大阪北港のコークス置き場を行ったところに、西日本スチール倒産の影響で、連鎖倒産した竹下金属(赤井秀和が竹下社長役になっている)があることになっている。
しかし、ドラマでは工場街にある設定となっている。どうやら昔、北港にあった大阪ガス?向けのコークスヤードは、今はないのか、あるいはすべて倉庫屋内に置かれているようだ。
筆者は鶴瓶は、竹下金属の社長役で出てくると予想していたが、半沢直樹(堺正人)の父親役だった。
全然似ていないだろ!
金融庁検査官が国税庁に出向しているという設定で、オネエの国税検査官(片岡愛之助)が、はやくも第1話から登場している。
このブログで紹介した「オレたち花のバブル組」や、「ロスジェネの逆襲」もいずれ登場するのだと思う。
オレたち花のバブル組 (文春文庫)
著者:池井戸 潤
文藝春秋(2010-12-03)
販売元:Amazon.co.jp
ロスジェネの逆襲
著者:池井戸 潤
ダイヤモンド社(2012-06-29)
販売元:Amazon.co.jp
ドラマの展開が楽しみだ。
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