2013年08月19日

ハダカデバネズミ アフリカのサバンナに住む奇妙な社会的動物

ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの)ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの) [単行本]
著者:吉田 重人
出版:岩波書店
(2008-11-06)

アフリカのサバンナの地下にトンネルを張り巡らせて集団生活をする体長10センチ弱の小さなハダカデバネズミの紹介。

HONZ代表の成毛眞さんの「面白い本」に紹介されていたので読んでみた。

面白い本 (岩波新書)
成毛 眞
岩波書店
2013-01-23


ハダカデバネズミは英語で言うと"Naked Mole-Rat"、つまり、ハダカモグラネズミだ。英語より日本語のデバネズミの方が特徴をよくとらえていてわかりやすい。

ハダカデバネズミは国内のいくつかの動物園などで飼育されている。YouTubeに、さいたま県こども動物公園で飼育されている様子が掲載されているので、紹介しておく。



ユーモラスな外観の小動物で、モグラのように地中でトンネルを掘って生活する。しかしモグラのように、やたらめたらトンネルを掘るわけではなく、アリのようにちゃんと組織だって巣を建設する。

目はほとんど見えないが、出っ歯の歯がトンネル掘削機でもあり、感覚器だという。

ハダカデバネズミのヒエラルキーは次のようになっている。

1.女王(巣に一匹) 子供を産む もっとも体が大きい

2.王様(巣に数匹) 女王から交尾を命令される 女王の次に体が大きい

3.兵隊デバ 外敵の攻撃があった時に、自ら犠牲になって巣を守る 

4.働きデバ トンネルの整備や食料集めをする 時には肉ぶとんとなって女王や赤ん坊を温める

女王は巣の中で最も体が大きく、強い。時には女王の在任期間は20年以上にも及ぶ。女王は食べ物が豊富な飼育下では、年間4回出産する。

デバはひっきりなしに鳴いており、コミュニケーションをとっている。そしてその声には、歴然としたヒエラルキーがあり、自分より偉いデバに対しては、たくさんあいさつをするのだという。

サバンナの地下に暮らしているモグラのようなネズミだが、結構社会的な動物だ。

この本ではデバの歌を偶然録音したことが紹介されている。


成毛さんの本で紹介されていなかったら読むことはなかっただろう。大変参考になった。

埼玉県など、もよりの動物園などでハダカデバネズミを飼育しているところがあれば、小学生の夏休みの研究には、うってつけなのではないかと思う。


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Posted by yaori at 07:50│Comments(0)TrackBack(0) 趣味・生活に役立つ情報 | 自然科学

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