家内が図書館で借りていたので読んでみた。
伊坂幸太郎さんの作品を読むのは初めてだ。
伊坂さんの作品は、2008年の本屋大賞を受賞した「ゴールデンスランバー」が有名だ。
「ゴールデンスランバー」は「半沢直樹」で一躍トップスターとなった堺雅人主演で映画化されている。
堺雅人
アミューズソフトエンタテインメント
2010-08-06
この本では伊坂さんの「死神」シリーズに登場する、「千葉」と名乗る死神につとまとわれる小説家夫婦が主人公だ。
「千葉」と名乗る死神は、「情報部」から派遣された調査員だった、人間を1週間密着調査して、調査結果が「可」であれば、8日めにその人間は、なんらかの原因で死ぬ。
調査結果が「見送り」であれば、とりあえずは生き延びる。
小説家夫妻には小学生の一人娘がいたが、冷酷な
サイコパス(良心を持たない男)に連れ去られ、毒物を注射されて殺される。
犯人は娘が死ぬ映像をメールで小説家に送り付けた。その映像データはウィルスを仕組まれていて、小説家が見た後、パソコンからデータが消滅して証拠はなくなった。
ほどなく防犯カメラに映っていた小学生の娘と一緒に歩いていた男が捕まり、裁判にかけられる。しかし、目撃者の老婆が証言を翻したため、証拠不十分で無罪判決が出る。
無罪判決に憤った小説家夫妻は男に対する復讐するため男のホテルを襲い、意外な事実を男に伝える。実は裁判は…。
小説家夫婦と行動を共にする死神の「千葉」。逆に拳銃、爆弾で反撃する男。
物語は思いがけない展開を遂げる。
間の抜けた「千葉」の受け答えや、音楽なしではやっていけない死神という設定がユーモラスだ。
430ページ余りの単行本だが、一気に読めえ、楽しめる本だ。
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Posted by yaori at 10:17│
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小説