2013年11月04日

ここは退屈迎えに来て 間違って(?)読んでしまった本

ここは退屈迎えに来て
山内 マリコ
幻冬舎
2012-08-24


短編「十六歳はセックスの齢」で、2008年に第7回R-18文学賞・読者賞を受賞した山内マリコさんのデビュー作。

なんでこの本を読んだのか思い出せない。

たぶん他の幻冬舎の本を読んだ時に、巻末の本の広告で紹介されていたからだと思う。

タイトルに惹かれて図書館で借りて読んだが、1日で読んで返却した。

おっさんの読む本ではなかった、と思う。

舞台は地方都市。サッカーがうまくて高校を卒業して実業団チームに入ったが、ほどなくして退団、今は自動車教習所の教官をやって3歳の娘がいる椎名一樹を中心として、まわりの女性たちのことを描いた短編を集めている。

山内さんは富山県出身で、大学は大阪芸術大学芸術学部卒だ。自分の経験を元に、地方都市出身者の女性の思いを書いている。

このブログで何度も紹介している大沢在昌さんの「売れる作家の全技術」で書いているように、いまは出版界が余裕がなくなり、大沢さんのように11年間28冊も初版だけで”永久初版作家”と呼ばれた人を気長に育ててくれる編集者がいない。

小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない
大沢 在昌
角川書店(角川グループパブリッシング)
2012-08-01


だから、山内マリコさんも2008年に第7回R-18文学賞・読者賞を受賞していながら、なかなか本が出せず、今回がデビュー作となったのだろう。

幻冬舎には、自費出版の要素も取り入れて一定部数までは、作者が売り上げを保証する制度があると聞いている。あるいは、その制度を使っての出版かもしれない。

小説を書く人には、厳しい時代だが、ぜひくじけずに続けてほしいものである。

文章は整理されて読みやすく、頭にスッと入る。筆者のようなおっさんには無理だが、山内さんのような地方出身者の女性は容易に感情移入できるだろう。


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Posted by yaori at 00:36│Comments(0)TrackBack(0) 小説 

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