2015年09月21日

祝 ラグビー日本代表 ワールドカップ歴史的勝利!不動の魂 五郎丸歩選手の本

2015年9月21日再掲:

2015年ラグビーワールドカップでの日本代表の対南アフリカ戦での歴史的勝利を記念して、日本代表の得点源、ヤマハ発動機所属の五郎丸選手の本のあらすじを再掲する。



是非次のスコットランド戦にも勝利を収めてもらいたいものだ。


2015年8月2日追記:

会社のラグビー部の後輩がガンで亡くなった。55歳という若さだった。彼は早稲田のホンチャンではないが、リスの会出身で、会社のラグビー部でもフランカーとして活躍していた。

最近では、会社のラグビー部の部長となり、現役の支援と、大学でのラグビー経験者の採用増に貢献していた。

体調が万全でないことは知っていたが、あまりにも早い逝去に言葉を失う。

後輩の冥福を祈るとともに、早稲田出身の五郎丸選手の本のあらすじを再掲する。


2015年7月30日初掲:



ラグビー日本代表フルバックで、日本代表テストマッチ歴代最多得点記録を持つ五郎丸歩選手の本。

五郎丸選手のキックは日本代表の重要な得点源となっている。五郎丸選手のキックは、ルーティンに特徴がある。



ボールを回してセットし、3歩まっすぐ下がって、2歩左に寄るまではいいとして、手をすり合わせて、右手でボールに当たる感じを出してから、また下がって助走に入るという、見ていて面白いルーティンだ。

五郎丸選手は、福岡県出身、両親がラグビー好きだったので、3人兄弟は全員ラグビースクールに入校。末っ子の五郎丸選手は3歳からラグビーを始めた。お父さんは消防士だった。1歳上の兄の五郎丸亮選手は佐賀工業、関東学院大学を経て、現在はコカコーラウェストでプレーしている。ポジションはフッカーだ。

五郎丸選手は小学校4年から6年までラグビーをやめて、小学校のサッカー部に入った。その後中学でラグビースクールに入る。そして次兄が佐賀工業に入学すると、翌年五郎丸選手も佐賀工業に入り、二人でアパート暮らしをしていた。

五郎丸選手は佐賀工業では高校1年からフルバックとなり、高校2年の時にレギュラーとなった。佐賀工業は九州大会で優勝、国体でも優勝と順調にチーム力をつけていたが、花園では準々決勝で東福岡に12対58と大敗した。

佐賀工業は監督の小城先生の方針もあり、ラグビーの基礎をつくることを目標にしたチームで、それが後々役立ったという。

五郎丸選手は高校2年生の時に、将来の日本代表を育成すると発足したエリートアカデミーの1期生となり、高校3年生の時には、高校日本代表に選ばれてオーストラリアに遠征した。

この本にエリートアカデミー時代に北の海部屋に1日稽古に行った時の写真が載っている。同行したラグビー協会役員の早稲田出身の宿澤さんは平成18年に心筋梗塞で亡くなり慶應出身の上田さんは平成27年7月に難病のアミロイドーシスで亡くなった。その二人が北の海親方と写っている貴重な写真だ。

エリートアカデミー1期生
























出典:本書65ページ

大学進学の時には、兄の五郎丸亮選手が進学した関東学院からも引きがあったが、結局早稲田大学のスポーツ科学部に進学した。早稲田の新人練習はこんなキツい練習があるのか!と思ったそうだ。

五郎丸選手は1年生の春の対抗戦からレギュラーとして出場し、フルバックとしてキッカーを任され、早稲田の得点源となった。

この年の7月に2003年のラグビーワールドカップでイングランドを優勝に導いた世界一のゴールキッカーのジョニー・ウィルキンソンのキック指導を受けた。ウィルキンソンは地味な練習をひたむきにやり続けていた。ゴールネットの同じ柱の同じ高さのところに向けて何本も蹴り続けていたという。



ラグビーの清宮克幸監督の息子さんが高校1年生で、早実の野球部で大活躍していることが話題になっているが、そのお父さんの清宮監督が監督として五郎丸選手のいる早稲田大学のラグビー部を率いていた。

清宮監督は、シークエンス・ラグビーという、チームとしての動きをあらかじめ決め、その順番に従って選手が動き、ボールも予定していたところに運ぶというラグビーをしていた。

タックルした後のボール争奪戦のブレイクダウンで1秒早く起き上がっていれば、次のブレイクダウンにも早く到着できて、ボールを奪われることがなかったのではないかという清宮監督のミーティングには衝撃を受けたという。

五郎丸選手は19歳で日本代表としてデビューした。大学2年生のシーズンでは大学選手権で関東学院を破って優勝、日本選手権ではトヨタを破って、18年ぶりに学生チームが社会人チームに勝利したが、次の東芝府中には0対43の完敗だった。

この試合を最後に清宮監督は退任し、次は中竹竜二監督が引き継いだ。大学3年の時は大学日本一の座を関東学院に奪われた。

早稲田のラグビー部は大学日本一になれないと、「荒ぶる」(あらぶる)という部歌を歌って、卒業する4年生を送り出せないという。



4年生の時は、バイスキャプテンとなり、大学選手権で優勝したが、このときは関東学院大学は部員の不祥事で出場を辞退し、決勝は慶應大学に26対6で完勝した。しかし関東と対戦することを目標にしてきた部員のモチベーションは上がらず、東芝府中に24対47で敗れた。

五郎丸選手は2008年に早稲田大学を卒業し、ヤマハ発動機ジュビロにプロ選手として入団した。しかし、モチベーションは上がらず、ラフプレーで6週間の出場停止処分を受ける。典型的な「ワセダ病」、つまり燃え尽き症候群に罹っていたという。

その後、JKことジョン・カーワン率いる日本代表に招集されるが、合宿最初のメニューで手抜きプレーをジョン・カーワンに見とがめられ、いきなり「帰れ!」と激怒された。

JK時代の日本代表ではあまり活躍できなかったが、JKとの1:1のミーティングで、JKから「過去」、「現在」、「未来」のボードを見せられ、「未来」を変えるには、「現在」のことを100%やることだと教えられたという。

2009年にはトップリーグでヤマハ発動機は前半戦5位まで順位を上げていたが、リーマンショックの影響で経営が悪化していた会社がラグビー部の活動を縮小し、プロ契約をやめ、社員契約の選手のみとすると発表した。

しかし、結果的にはプロ契約選手は社員契約選手として残り、社員契約選手はごっそり退社するという予想外の結果となった。

2010年のシーズンは、ヤマハは当初は連勝したが、部員数が36名と、他のチームの45名前後に比べて、層の薄さが目立ち、だんだんに自力の差が出てきて、トップリーグ11位となり入れ替え戦に回った。

五郎丸選手は広報宣伝部に配属され、社員として働くようになった。

ドン底だった2010年のシーズンが終わり、2011年のシーズンにはそれまでサントリーを率いてきた清宮監督がヤマハの監督として就任した。ヤマハの柳社長は、プロの監督を迎えてチーム再生を託したいと語り、清宮監督はいきなり「日本一を目指します」と目標を語った。

清宮監督は、毎朝一時間のレスリングトレーニングを取り入れ、妻帯者も寮で朝食と夕食を食べられるようにして、食事環境を改善した。これで選手の体格も格段に変化したという。

2011年12月には、このブログでも紹介しているエディー・ジョーンズが日本代表監督に就任し、五郎丸選手も代表に復帰した。エディー・ジャパンの最初の目標は「世界のトップテンに入ること」だったという。



「世界一フィットネスの高いチームになる。これまでのワールドカップで、日本は過去20年間勝てていないが、60分間は勝っていたゲームがある。残り20分間、ジャパンが運動量とペースを上げていれば勝てたのだ。だからフィットネスを上げる。練習の強度を上げる。そのために日本で最高のストレングス&コンディショニングコーチ2名を招いた。この2人のアドバイスのもとでハードワークすることで、今までとは違う次元のフィジカルストレングスを身につけられるはずだ。」と。

世界で一番フィットネスが高く、世界で一番優れたアタックをするチームになるのだと。

これを聞いて五郎丸選手は、「行ける」と思ったという。

エディー・ジャパンはカザフスタン、UAEのアジアチームのみならず、ヨーロッパのグルジア、ルーマニアにも勝利し、五郎丸選手はバイスキャプテンとしてチームに貢献した。

藤田慶和選手が史上最年少キャップ記録で代表デビューしてトライを重ねた。



2013年には筑波大学2年の福岡堅樹選手が代表入りしてトライを重ねた。頼もしいバックスがでてきたものだ。



世界一のフィットネスを目指すエディー・ジャパンで、五郎丸選手は体重が93キロから100キロ超に増えた。

エディー・ジャパンは2013年6月には来日していたウェールズを23対8で破り、IRB創設8カ国相手のテストマッチで、実に40年ぶり、最初の勝利だった。



本当に日本代表は強くなったと思う。今年9月から英国で開催されるラグビーワールドカップが楽しみだ。



ちなみに、この解説に出ている濱田岳は、AUのコマーシャルに金太郎役で出演している。



この本の最後に、NHKの番組でも紹介されていた五郎丸選手のキックのルーティンが紹介されている。

現在、五郎丸選手は29歳、バックスとしては、そろそろピークを過ぎてくる年代だと思うが、フィジカルの強さと正確なキックは日本代表の強力な武器となっている。

あの特徴あるキックのルーティンは見ていて楽しい。これからも引き続きトッププレーヤーとして活躍してもらいたいものである。


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Posted by yaori at 19:18│Comments(0)TrackBack(0) ラグビー | スポーツ

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