2016年06月01日

木を植えた人 資生堂120周年で配られた本

木を植えた人
ジャン ジオノ
こぐま社
1989-10


資生堂名誉会長の福原義春さんが勧めていたので読んでみた。

資生堂の120周年記念に取引先などに配布したという。

本自体はいたってシンプルだ。約40ページ、解説もいれて52ページの本で、1時間もかからずに読める。

アニメで短編映画化されている。次は最初の1/3の部分だ。



実写版で映画化もされている。



プロヴァンスの人里離れた荒野にエルゼアール・ブフィエという一人の老農夫が羊を飼って住んでいた。一人息子を失い、妻も亡くなって、ひとりぼっちで静かに暮らしていた。

1913年にたまたまプロヴァンス地方を歩いて横断していた筆者は、3日めで水がなくなり、渇きでたまらなくなった時に、当時55歳の老羊飼いに出会った。

水をもらい、羊飼いのきちんと整理した小屋に泊めてもらって、翌日は羊飼いがどんぐりの実を荒地に植えるのを見ていた。

鉄棒で土に穴をあけ、そこにどんぐりの実を一つずつ植えるのだ。

それまで3年かけて10万個の実を植えて、そこから2万本の芽が出たが、半分はネズミやリスにかじられたりして、成長しなかったという。

でも1万本の樫の若木が育っている。

それから第1次世界大戦がはじまり、筆者は5年間兵役に就いた。

戦争が終わり、プロヴァンスにもどってくると、老農夫は依然として樫を植え続けており、樫の森は自然林のように成長していた。

最後に筆者が老農夫と会ったのは、第2次世界大戦の終わった1945年だ。老農夫は87歳になっていた。

そして30年余りのうちに、森はさらに成長し、山は緑で覆われていた。人々も住み始め、この地帯で1万人の人が住むようになっていた。

30年前は人が住まない荒野だった場所が、立派な村や町になった…。

というようなストリーだ。

読後感がなんともいえない。幸福な気分になってくる。

1989年発行の本なので、あまり本屋では売っていないかもしれないが、図書館なら、どこでも置いていると思うので、ぜひ近くの図書館で借りて読んでほしい。

忙しい毎日を忘れることができる本である。


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Posted by yaori at 12:19│Comments(0)TrackBack(0)小説 | 図書館に行こう!

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