2010年05月18日

会社が放り出したい人 1億積んでもほしい人 

会社が放り出したい人 1億積んでもほしい人 (PHP文庫)会社が放り出したい人 1億積んでもほしい人 (PHP文庫)
著者:堀 紘一
販売元:PHP研究所
発売日:2006-07
おすすめ度:4.5
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元BCG日本社長で、BCGを辞めてドリームインキュベーターを創設し、2年弱で上場した経営コンサルタント堀紘一さんの2004年の本。

どういう人が成功するのかを考える上で役立つ。

堀さんは1億円の年収を目指せと檄を飛ばす。堀さん自身BCGでは年収2億円だったという。

PHPの本なので、アマゾンのなか見、検索に対応している。是非目次をチェックして欲しい。

まずは「取締役になれる人、けっしてなれない人」という切り口で、日本の会社の「社内力学」を説明している。

部長になったとたん「サナギ」に変身する人(一番出世で部長になったあと、役員になるために動かなくなる)、「ヒラメ」になる人、上司の引っ越しの手伝いには奥さんと一緒に出かけるといった処世術を紹介している。

あなたの会社のお偉いさんは、こういう涙ぐましい努力をして出世してきたのだと。

しかし、こういった社内力学ではこれからは通用しない。これから会社が求める人材は「アントレプルニアルな人材」だという。


アントレプルニアルな人材

アントレプルニアルな人材とは次の3つを兼ね備える。

1.仮説が構築出来る人
2.実行力がある人
3.みんなと力をあわせて仕事ができる人

優先順位は1→2→3だ。1.を持つ人は会社にせいぜい一人か二人。2.を持つ人は全体の1−2割。3は8割方の人だ。


逆に会社が放り出したい人

逆に会社が放り出したい人は次のタイプだ。

1.マイナス思考の人
2.デマを飛ばす人
3.やる気のない人


1億円プレーヤーになれる人

これから出世する人、1億円プレーヤーになれる人の基本条件は次の通りだ。

大前提 : 何か一芸に秀でている

1.強烈な目的意識を持っている
2.常に原因自分論で生きている
3.絶対に諦めない
4.表現力が身に付いている
5.信用がある
6.真の仲間がいる

一流の人は本をよく読む

表現力で最も重要なのは、国語力であり、国語力をつける一番たしかな方法は読書だ。洋の東西を問わず、一流といわれる人の共通点は、本を良く読んでいることだ。

今は出版不況だが、多くの人が本を読んでいないので、逆にチャンスだと。

筆者もこの堀さんの意見には賛成だ。電車に乗って、座席に座っている人を見て欲しい。筆者の観察では電車に乗っている一般人のせいぜい2割しか本を読んでいない。

本の内容は小説とか、ノンフィクションとか、歴史物とか、内容はわからないが、ともかく本を読んでいるだけで全体の2割のグループに入れるのだ。

こんなたしかな、他人に差をつける方法はない。

筆者が好きなジム・ローンの言葉に次がある。

*20万ドル以上の高級住宅には必ずライブラリーがついている。それは何を意味するのか?(Any home over 200,000 dollars have library.What does that mean?)

ジム・ローンは本を読んで学ぶことが自己開発の道、成功への道だと力説する。

「図書館に行こう!図書館カードをつくろう!図書館は無料なのだから」と。

それでも図書館カードを持っている人は、米国では人口の3%しかいない。今からすぐにその他大勢の97%から抜け出して、選ばれた3%になろうと。

日本も同じことだ。



若手社員に学んで欲しいこと

堀さんは若手社員には次の3つを学んで欲しいと。

1.人を信じる力
2.考える力
3.人の力を借りられる力

他に参考になったことを記しておく。

★リクルートは人材輩出企業と言われるが、社員には2タイプいる。Aタイプは社員を動かす仕組みをつくり、新規事業を考える作戦参謀。Bタイプは方向が決まったら実行する実戦部隊の営業マン。Bタイプが全体の8割だという。

リクルートの社長の柏木さんは、筆者の大学の保健体育寮の後輩だ。もっとも学生時代にはオーバーラップしていないので、後から自転車部出身の柏木さんが、同じ戸田寮で寮委員をやっていたことを知ったわけだが、柏木さんはまさに新規事業を考える作戦参謀タイプだったようだ。

リクルートの江副さんの本にも、「カッシー」として登場する。

★人材輩出企業としてはこれまでは野村證券、日本IBM,ソニーが有名だった。

しかしソニーは学歴不問で長年採用してきたら、早慶の出身者ばかりになっているという。早慶出身者は適度に努力もし、適度に劣等感も持っている。サークル活動やアルバイトに熱中するタイプが多く、そのなかで社会性や協調性を身につけていく。結果的に試験官受けする。

積み重ねで「成功の復讐」となってしまう可能性があるのだと。


面白く読めて、自分の考えをまとめる上で参考になる本だった。


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Posted by yaori at 01:43Comments(0)TrackBack(0)

2006年06月15日

突破力! 日本を代表する経営コンサルタント堀紘一さんの悩み相談室

突破力! 仕事の「壁」は、こうして破れ


ボストンコンサルティンググループ(BCG)の日本支社長時代、マッキンゼーの大前研一氏と並び立つトップコンサルタントとして活躍していた堀紘一さんの近著。

大前研一、中谷巌、御立尚資氏などの本を一挙に出版したPHPビジネス新書の新刊だ。

BCG社退職後ベンチャービジネス支援のドリームインキュベーターを設立、昨年東証一部上場を果たし、最近社長を退いた。

一時は大前さんと並ぶ多作だった。最近は著書の数は減っているが、筆者の好きな著者の一人だ。

この本は雑誌『THE21』に連載されている堀さんの「堀紘一のビジネスマンに喝!」という主に20代、30代の読者の悩み相談をまとめたものだ。

いろいろな質問をつぎの4カテゴリーにまとめている。

1.仕事に対する突破力
2.人間関係に対する突破力
3.キャリアに対する突破力
4.人生に対する突破力

それぞれにつき、印象に残った部分を紹介する。

1.仕事に対する突破力
  仕事の壁を突破する大原則はつねに「原因は自分にある」と考えてみることだ。人のせい、会社のせい、時代のせいにしていては能力は絶対に高まらないと。

  20代、30代のうちは、何か問題があったとき、その原因の矢印を自分に向ける癖をつけておいてほしい。最初のうちは苦痛に感じるかもしれないが、かえってそのほうが悩み少なき人生を送れることを、堀さんは約束するとまで言っている。  

まさに松下幸之助の「反省する人は成長する」の通りである。

  世の中には『自責』と『他責』の人がいるが、『自責』の人になるべきであると自分の反省も含めて筆者も思う。

2.人間関係に対する突破力
  ビジネスパーソンが成功するかどうかは、能力以上に人間的な魅力で決まってくる、とくに、「可愛げ」のないヤツは、絶対に成功しないと断言しても良いと。上司に可愛がられ、取引先に可愛がられ、部下や後輩たちにも「厳しいけど、何となく憎めない」と思われるようになることが必要だと堀さんは語る。

  松下幸之助も「運と愛嬌」が成功する人の条件だと言っていると。田原総一郎のインタビューで「いくら能力があっても、愛嬌のない人間はあきませんわ。愛嬌、人をひきつける、明るい魅力ですな。それがない人間はあきまへんわ。」と語っている。

  また部下を教育する上でもっとも重要なことは、部下を「説得」することではなく、部下に「納得」してもらうことであると。

  ただしそれには、時間も根気もいるというのがポイントだ。そうしたリーダーとしての責務をまっとうしていく気持ちがあれば、やがて後輩もあなたの意をくんで成長し、職場の雰囲気もよくなっていくだろうと堀さんはアドバイスする。

3.キャリアに対する突破力
  堀さんがおすすめしたいのは、60歳からの逆算法だと。まず、自分が60歳になったときに、どんな人間になっていたいかをイメージしてみる。そこから逆算していくと、50代のときはこうなっていなければならない。40代にはこうなっていなければならない。そうすると20代、30代のときに何をすべきかはっきりしてくると。

  「本は初めから読むけれど、経営は終わりからやるのだ」というのはユニクロの柳井正さんが推薦する本の最も印象に残った部分だ。たしか米国の国際電話企業ITTの会長を務めたハワード・ジュニンさんという人の本だったと思う。

4.人生に対する突破力
  人生なんて、どうせ間違いの連続だ。しかし、その間違いから人は学んで賢くなる。20代、30代は「失敗のしどき」なのだと。

  仕事でも恋愛でも「たくさん失敗しなければ、大した人生は送れない」と肝に銘じて、つねに前を向いていって欲しいと。

  毎日の仕事が面白くないのは、その人自身が工夫を怠っているからにほかならないというのが堀さんの持論である。お茶くみだろうがなんだろうが、つねに新しい課題を自分で見つけて挑戦していけば、仕事はますます面白いものになっていく。

  そうした努力もせずに、仕事に飽きたからというのはあまりに考えが安易であると。


サッと読めるし、読み物として面白い。日本を代表するトップコンサルタントの堀さんの日頃の考え方がよくわかるおすすめの本である。


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Posted by yaori at 01:21Comments(0)TrackBack(0)