2013年07月20日

インデックス倒産 インデックス落合会長の「当てるコンテンツ外すコンテンツ」再々掲

2013年7月20日再掲:

インデックスが倒産した。正確には民事再生法を申請し、行き詰った。松永真理さんや、夏野剛さんが率いてiモードで世界の最先端を行っていたドコモの携帯電話に、「恋愛の神様」などのゲームコンテンツを供給していたのがインデックスだ。

最近のドコモの凋落とソフトバンクの躍進は、まさに時代の変化を象徴している。インデックスの倒産も、ケータイゲームやスマートフォンの流れについていけなかった会社の末路というところだろう。

いわばインデックスのはなむけのために、東京IT新聞の記事を紹介しておく。東京IT新聞とは、宅配で配達されるIT業界やケータイ業界のコンテンツが詰まった密度の濃い新聞だ。

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出典:東京IT新聞

法人名で無料購読できるので、興味のある人は申し込むことをおすすめする。バックナンバーはPDFにしてネットで公開されている。最後のページにある、花くまゆうさくの「iTの汁」マンガも面白い。

ITの汁 第1・2・3巻合冊版  〜ITが分かった気になる脱力4コマ (impress QuickBooks)ITの汁 第1・2・3巻合冊版  〜ITが分かった気になる脱力4コマ (impress QuickBooks)
著者:花くまゆうさく
インプレスコミュニケーションズ/東京IT新聞(2012-05-18)
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2013年6月12日再掲:

インデックスが粉飾決算の疑いで、証券等取引監視委員会の強制捜査を受けた

一時はIT業界の紳士として、テレビ局や商社などと積極的に業務提携し、勢いがあったインデックスだが、やはり時代の荒波を乗り越えるのは大変だったようだ。

循環取引による売上高水増しという嫌疑がかけられているが、もし粉飾決算が本当だとすると、前回あらすじを紹介した池井戸潤さんの「ロスジェネの逆襲」と同じストーリーになる。

ロスジェネの逆襲ロスジェネの逆襲 [単行本(ソフトカバー)]
著者:池井戸 潤
出版:ダイヤモンド社
(2012-06-29)

昔、ビジネスの関係があったインデックスの人は、現在までにほとんど退社していると思うが、落合さん、小川さんのご夫婦は経営者として残っている。

落合さんは、次のあらすじでもわかる通り、これまで大変な苦労をしている経営者だ。なんとか今回も立ち直ってほしいものだ。

そんな思いを込めて落合さんの「当てるコンテンツ外すコンテンツ」のあらすじを再掲する。


2005年10月1日初掲:

当てるコンテンツ外すコンテンツ―iモード「恋愛の神様」大ヒットの裏側当てるコンテンツ外すコンテンツ―iモード「恋愛の神様」大ヒットの裏側
著者:落合 正美
東洋経済新報社(2001-04)
販売元:Amazon.co.jp


今回のあらすじは長いです。

急成長して話題のケータイコンテンツ会社インデックスの落合正美会長が書いた唯一の本。渡辺専務との共著で2001年5月発刊だ。小川社長は執筆者に名前は連ねていないが、全編にわたり助けていると。

インデックスの株主構成は次の通りだ。現在の時価総額は3,000億円。落合さん、小川さん、渡辺さんは個人でも大株主で、凄い資産家である。

落合正美 101,840株(24.73%)
三菱商事株式会社 30,188株(7.33%)
小川善美 26,762株(6.49%)
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 25,912株(6.29%)
三菱信託銀行株式会社(信託口) 15,301株(3.71%)
株式会社フジテレビジョン 8,160株(1.98%)
渡辺和俊 7,912株(1.92%)
株式会社テレビ朝日 6,480株(1.57%)

インデックスは落合さんが入社した1997年が実質的な創業年だが、この本を出版したのはジャスダックに上場した直後の2001年5月で、2000年8月期の売上高は12億円、経常利益は4億円、社員70名だった。

それが現在は2005年8月期予想で売上820億円、経常利益85億円の規模にまで拡大している。すごい成長だ。

そんな話題の企業インデックスの原点を知るために4年前のこの本を読んでみた。

驚くことばかりだ。

このブログではホリエモンや三木谷さん藤田さん野尻さん、など、様々なベンチャー企業の社長の本を取り上げてきたが、これまで紹介したベンチャー企業の社長の誰とも異なる。

むしろこちらの方が日本の中小企業の苦闘の代表例なのかもしれない。

サラリーマンの筆者にとっては、落合さんの経歴の方が、身近な気がして、元気が出た。かといって、近い存在という意味ではない。やはりサラリーマンと本当のベンチャーとは天と地くらい異なる。落合さんは両方を経験し、修羅場をくぐった経営者である。


落合正美氏の経歴 日商岩井時代まで

落合正美氏は1959年生まれ。1983年に慶応大学を卒業して、日商岩井に入社。

落合さんは慶応ボーイだが、いわゆるお坊ちゃんでは全然ない。埼玉県の川口市のブルーカラーの貧しい家庭に生まれ、高校時代は新聞配達をし、大学は奨学金で進学した。家族旅行もできなかったし、子供時代を振り返るとみじめな想い出ばかりだと。

しかし「その体験があったからこそ落合さんは苦境を乗り切れたのではないか」とある人に言われ、つらい時代が原体験として生きていることを感じたと。

なるほどと思う。

日商岩井では外国為替や営業を経て、経営企画部に配属となり、1992年に日商岩井の社内報トレードピアを制作していたハウスエージェンシーに出向した。

営業時代は金属チタンを売っていたと。筆者もチタン原料を取り扱っていたので、なにか親しみを感じた。

社名を日商岩井色をなくすためPOV(ポイント・オブ・ビュー)に変更し、イベント企画やNIFTYのオンラインショッピング企画などで、2期連続赤字会社を1年で黒字化して頭角を現す。小川さんも渡辺さんもPOV時代の同僚だ。

赤字会社を1年で黒字化した商社マン、社内ベンチャーの成功例としてマスコミにも取り上げられたが、日商岩井の社長交代を期に経営陣と対立し、追いつめられたあげく1997年3月に37歳で日商岩井を退職した。その時の退職金は200万円だったと。


インデックスの誕生

知り合いを頼って、旅行代理店の子会社のノザークBNSの社長となるが、この会社は1億円の負債を抱え、将来に不安を抱いた社員は次々と辞めていった。社長就任後5ヶ月で社名をインデックスに変更。インデックスの健康保険組合は旅行業の組合と聞いているが、それはこんな背景があったのだ。

インデックスという社名は、フレッド・ホープというディズニーランドのテーマパークとかサンリオピューロランドをデザインしたアメリカ人の友人につけて貰った由。

当初は会社をつぶさないためにすぐに入金される足の早い仕事を取って、外国ミュージシャンのイベントプロデュースとかできることは何でもやった。

資金繰りの為に個人的に消費者金融から金を借りて食いつなぐこともしばしばで、車も抵当に入れたこともあった。


コンテンツ事業に進出

なにか仕事が欲しいと日商岩井時代の知人である当時NIFTYの山川常務に会いに行ったところ、「落合くん、これからはコンテンツだよ」とアドバイスされた。

そんなときにPOVで一緒だった渡辺氏が入社、映画館の空席情報をアルバイトを集めて電話で聞き、ニフティに提供する事業を始めるが、赤字だったので3ヶ月で終了。

しかしながらコンテンツがお金になることを知った

さらに1998年1月に同じくPOVで一緒だった小川さんが入社、3人でコンテンツをやることを決意。渡辺氏がポケベル向けコミュニケーションコンテンツ「四次婆」(よじばばあ)を発案、小川さんが企画書にまとめ、ビジネスにおとし、当時のポケベルの最大手東京テレメッセージに売り込み、コンテンツビジネスをスタートさせた。

四次婆は四次元の住人で、どこからともなく現れ、時にメッセージを送ってくるという中高生に大ヒットしたキャラクターだ。PHSのDDIポケットにも採用されるが、DDIポケットの専用端末が必要なこともあり、当初は儲かる商売ではなかった。

このころは落合さんはコンテンツ事業は「儲からないからやめてしまえ」と言っていたと。


ピンチはチャンス

1998年2月に親会社の旅行代理店が倒産、1億円の負債を抱えるが、破産管財人と借金の8割引きで合意する。しかし公私ともに資金が底をつき、落合氏自身が自己破産に追い込まれそうな危機を迎えた時期もあった。

危機を乗り越えられたのは当時の第一勧業銀行四谷支店の融資だ。超軽量ビデオテープを開発した米社とライセンス契約し、売掛債権を担保に合計2〜3億円を調達し、なんとか切り抜けた。

これによって親会社から株を取得することができたし、銀行との交渉術も身につけた。バックボーンのないベンチャー企業経営がいかに厳しいかをスタート時に学ぶことができた。ピンチはチャンスとはよく言ったものだと落合氏は語る。

辛酸をなめた落合氏はベンチャーこそ黒字経営をと説く。ベンチャーキャピタルが鵜の目鷹の目で投資案件を物色し、将来大きく黒字にすれば良いとちやほやしても、それには乗らず、黒字経営は必須であると。社員にコスト意識を植え付け、コンテンツの広告費や、買い取り、運営費などの様々な赤字にしないための知恵を出して資金繰りをつけたのだ。


メディア事業での成功

メディア事業を成功させるには、2つの要件があると落合氏は語る。

一つはトップに闘う姿勢があること、
もう一つは既存のものより個性的なコンテンツ。

そういう意味でこれはベンチャーに向いている事業なのだと。

iモード事件 (角川文庫)iモード事件 (角川文庫) [文庫]
著者:松永 真理
出版:角川書店
(2001-07)

コンテンツの営業では小川さんが先頭にたち、飛び込みで営業した。当時のドコモの窓口はiモードの仕掛け人となったゲートウェイビジネス部企画室長の松永真理さんだった。

ケータイでインターネットに接続できるiモードはユーザーにとっても、制作側にとってもオープンなネットワークで、必ずヒットすると確信していたと。

しかし1998年10月に、占いの『恋愛の神様』をドコモで開始したが、サービス開始から1ヶ月後でもユーザーは1日20名程度で、ドコモからの最初の月の入金は4,000円のみだった。

強気の小川さんも、さすがに心配になり、松永さんのところに行くと、「大丈夫よ」と勇気づけられたという逸話がある。

1999年2月にiモードがスタートして、5ヶ月でiモードユーザーが100万人を突破。後はサクセスストーリーだ。『恋愛の神様』はiモードの占いコンテンツでトップとなり、2001年3月で登録者は35万人を突破した。

『恋愛の神様』ではテーマを占いの中でも恋愛占いに絞り、タロットや四柱推命、ホロスコープなど様々な方法を選べる様にして飽きない様にした。結果として恋愛なしでは生きられない若い女性にターゲットをあわせたことが大成功の秘訣だ。


売れるコンテンツと売れるしくみ

モバイルコンテンツでヒットするのは占い、ゲーム、メール、着メロの四種類で、プリミティブでシンプルなものと渡辺氏は語る。面白いコンテンツは面白い人間がつくると。「仕事、仕事でやってきたクリエーターは信用しない」と。「純文学を読め、人間を知れ」と。

インデックスの成長のもう一つの鍵が、コンテンツ料金が通話料に上乗せで請求できるiモードの課金システムである。ドコモの手数料は9%。ユーザー一人あたり月せいぜい数百円の少額コンテンツプロバイダーには回収リスクがなく、願ってもないビジネスモデルだ。

コンテンツを自前で制作していることもインデックスの強みだ。地道な努力、小さな努力の積み重ねで現在のインデックスはあると。


インデックスの躍進の基盤

2000年3月にはインデックス、現ライブドア、オープンループ等で、モバイルベンチャークラブを設立、2000年5月にはオープンループとインデックス、ドワンゴで、JAVAをつかったケータイコンテンツ開発でコネクトという合弁会社を設立した。JAVAを使うことでiアプリの幅が広がり、動画などもストレスなくケータイで表示できるようになった。

2000年春頃からアジア企業からのアプローチが相次ぎ、小川さんが一人で出張し講演すると、数百人の聴衆が集まり、アジア諸国のコンテンツに対する関心の高さがわかった。

LGテレコムとの提携、台湾インデックス設立などを小川さんが中心にまとめ上げる。社名は台湾インデックスだが、インデックスはマイナー出資で、現地資本がマジョリティ。決して無理をしていない。

海外展開やコンテンツ確保の為、2000年8月に三菱商事、フジテレビ、PCCW(香港)、タカラ、全国朝日放送など13社に第三者割り当て増資で11億円を調達し、将来の基盤をつくった。

渡辺氏は「エンターテインメント系で最も完成されたコンテンツがテレビである」と語る。インデックスは2000年からフジテレビ、全国朝日放送を株主にまねき、テレビとケータイのつながりビジネスを研究してきた第一人者だ。

渡辺氏はじめインデックスのスタッフたちは寝食忘れてコンテンツづくりに夢中になることがある。その楽しさ、奥深さは一度体験したらやめられなくなると。


インデックスの成功の理由

落合氏は最後に語る。きびしいけれど、一度やったらやめられないのが、ベンチャービジネスなのだと。

インデックスは売上高820億円ながら、従業員数は180名のみ。新規事業会社には片道キップで転籍し、背水の陣で臨むのである

ベンチャーの基本、コンテンツビジネスの基本。それをきっちり押さえた身の丈経営。それがインデックスの凄さだ。


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Posted by yaori at 11:18Comments(1)TrackBack(0)

2007年10月12日

誰も知らなかったケータイ世代 目からウロコのケータイビジネス解説

誰も知らなかったケータイ世代


ケータイ電話専用の放送局、Qlick TV=QTVサービスを提供しているフロントメディア社長の市川茂浩氏のケータイビジネス解説。

このブログでもケータイビジネス最大手インデックスの落合正美会長兼社長の「当てるコンテンツ外すコンテンツ」のあらすじを紹介しているが、落合さんの本は2001年の発刊で、最近のケータイビジネスの動きを知るには、この市川さんの本が最適だ。

筆者もケータイを使っているが、あくまで便利なツールとして使っているだけで、若者のケータイに対する愛情は今ひとつ理解できないでいた。

先日受講した研修で、「あなたの人生にとって大事な5つのもの」は何かというテーマがグループ討議の課題として出されたが、参加者は家族とか、お金、生きがいとか答えていた。

その時、講師が20代を対象にこの質問をすると、必ずケータイが入ってくると説明していたので、理解できない驚きを感じていた。

その答えがこの本でわかった。


ケータイは部屋にこもって使う!?

筆者は携帯電話は外出の時しか持ち歩かず、自宅では引き出しにしまっている。外出専用だ。しかし若者は自室で一人でケータイを使っている。

全く利用目的が異なる。

ケータイは他人が侵害できない自分だけの世界をつくる友達なのだ。

10代から20代のアンケート結果では、一日のケータイ利用時間は4時間以上と2−3時間で9割近くを占める。情報を得る為に主に利用するものもケータイが首位で54%、次のTVが25%、PCが18%なので、実にテレビの倍以上という結果が出ている。

QTVを見ているシーンでも、暇なとき、寝る前、一人で居るときに回答が集中している。

その意味では筆者が最近買ったiPod touchも一人で見る専用機なので、YouTubeやインターネットへのアクセスの簡単さ、画面のきれいさから言って、かなりのシェアを獲得すると思う。

iPod touch







そしていずれ日本でも販売されるiPod touchに電話機能が付いたiPhoneも、一人向けマーケットで人気となるだろう。


ケータイユーザー5原則

市川さんはケータイ世代の特徴として次の5原則を挙げている。

1.若者は、ケータイでいつでもつながっていたい
2.若者は、ケータイで何人もの役割を演じたい
3.若者は、ケータイで稼ぎたい
4.若者は、ケータイで秘密を持ちたい
5.若者は、ケータイで自己主張したい

これらの原則を理解すれば、若者のケータイに対する愛情が理解できる。

たとえば現在若者に人気のモバゲータウンは、5原則のすべてをカバーしている。ゲームが無料、デコメ、アバター、SNS、ケータイ小説があり、そして姉妹サイトでポイントが稼げる。

モバゲー








ケータイをちゃらちゃらいろんなアクセサリーで飾ることも、10代の女性の9割が使っているデコメを使うことも、自己主張なのだ。

匿名性がヒットの鍵で、モバ彼、モバカノ、モバ学校など、違う自分をつくって楽しむ。ある種の自分探しなのだ。誰にも言えない秘密をたくさん詰め込んでいるのがケータイなのだ。

モバゲータウンが会員200万人に達するまでサイト開設から9ヶ月だった。これに対しPCのmixiは200万人に達するまで1年9ヶ月かかった。PCとケータイの爆発力の差は大きい。

現在ではmixiもケータイに力をいれており、mixi会員になるにはケータイメアドの入力が必須となっているほどだ。


ケータイ2.0

市川さんは2006年夏頃からのケータイビジネスに於ける変化を、ケータイ2.0と呼んでいる。それはi-modeに代表される公式サイトに登録しなければ集客が成り立たない時代から、検索エンジンによる集客に変わったことをさしている。

ケータイサイトはインターネットでは検索できないので、女子高生の中で人気の「プロフ」もケータイのみの世界に限定される。

今やテレビや電車の広告も「詳しくは○○○というキーワードでネットで検索」というのがはやっているが、ほとんどがケータイ検索には対応していないので、みすみす若年層のユーザーを逃しているのだと市川さんは語る。


Qlick TVのサービス

QTVのサービスは、映像広告を見せてからユーザーが見たい番組を提供するというもので、パソコンのGyaoと同様のサービスだ。

ワンセグとQTVの違いを筆者も今まで区別が付かなかったが、ワンセグはテレビで流している同じ番組を放送するのに対し、QTVは様々な提供者がつくった映像を無料で流すものだ。

ワンセグはテレビを携帯電話で見るだけのもので、コンテンツはテレビと同じ。つまり昼の2時台には主婦向けの番組か再放送しかない。

たとえばこれを書いている10月8日は体育の日の休日の月曜日だが、筆者には平日の昼に見たい番組など、ほとんどない。

それに対しQTVはケータイ動画用のコンテンツである。自分の見たいコンテンツがあれば、いつでも見たい番組を見られるのだ。

つまりワンセグはケータイの1機能。QTVはコンテンツなのだ。

使用シーンが自宅で一人ということを考えた場合、居間にテレビがあるのに同じ番組をケータイで見るということはほとんどないだろう。深夜放送のノリで、やはりアングラな番組やマイナーな番組ということになるのではないか。

野球などのスポーツ好きな人は、外にいてもワンセグで試合を見るという使い方はあるし、車の中や旅行先で見たいテレビを見るということもできるが、そんな使い方が必要となるケースはごくわずかだろう。

市川さんはワンセグは、将来的にはカメラ機能と同じく標準装備され、なくても困らないが、ないと物足りないという機能の代表格になるのではないかと語っている。


これからのケータイビジネスのねらい目

市川さんはこれからのケータイビジネスのねらい目として次を挙げている。

1.ケータイへの接触時間・回数を増やすものがはやる

たとえばドワンゴのサイトが成功したのは、テレビCMもあるが、サイトが迷宮化したことがヒットした理由だと市川さんは指摘する。複雑で元に戻れず迷い込むことがケータイ世代の若者にとって、ひまつぶしに最適なのだと。

ちなみにモバゲーもテレビCMを行っているが、ターゲットは主に30代だと。既に500万人の会員を獲得しケータイ世代の会員はほとんど獲得してしまったので、違う世代をねらっているのだ。

またドワンゴのケースでもケータイサイトを会員ゼロから100万人に急速に増やすにはテレビCMが効果的だ。

2.ケータイ上の別人格を演じられるものがはやる
3.ケータイで新しい稼ぎ方ができるものがはやる

ポイントやリアルマネートレードが鍵だ。個人がコンテンツを提供してポイントを稼ぐというセミプロも登場するだろう。

ポイントによって個人サイトの課金システムを元締めする会社が登場すれば、儲かること間違いないだろうと。

4.若者に新しい「秘密」を持たせるものがはやる
5.若者にささやかな自己主張をさせるものがはやる


携帯電話を外出専用と考えている筆者の世代の人には、まさに目からウロコだ。ケータイ世代の特徴をわかりやすく説明している。

約200ページの本ではあるが、テンポが良いので1時間強で読み切れる。

ケータイビジネスを知りたい人には是非お勧めできる本である。


参考になれば次をクリックお願いします。


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Posted by yaori at 00:47Comments(0)TrackBack(0)