2016年04月16日

闘う純米酒 埼玉県の神亀酒造の純米酒製造



ほぼすべての日本酒が醸造用アルコールと調味料を加えて作られた三倍増醸清酒が全盛だった時代に、全国に先駆けて全量を純米酒とした埼玉県蓮田市の神亀酒造を中心とした日本酒の作り手の側からの本。

神亀酒造






















三倍増醸清酒は、もともとは戦中・戦後のコメ不足の時代に少ないコメで多くの酒を造るために開発された苦肉の策の酒つくりだった。

同じ量のコメから3倍の酒がつくれるということは3倍の税収になるため、税収を増やしたい国の政策と合致したため、戦後の混乱期から戦後を通して日本酒生産の中心だった。

昭和50年ころからの地酒ブーム、純米酒ブームで平成15年に酒税法が改正され、現在は三倍増醸清酒は、「清酒」ではなく「リキュール類」になっているが、筆者の学生時代の昭和40年代は、日本酒というと三倍増醸清酒だった。

筆者は、学生時代から日本酒は悪酔いするというイメージを持っており、それがずっと続いていた。混ぜ物ばかりの三倍増醸清酒を飲まされていたのだから、悪酔いするのは当たり前といえば当たり前だ。

今の日本酒は、筆者の学生時代に飲んでいた三倍増醸清酒とは全く異なる。

筆者が日本酒の良さに気付いたのは、東日本大震災復興支援の思いも込めて東北の日本酒を飲み始めた5年前のことだ。

この本では、三倍増醸清酒全盛時代に、税務署の指導をはねのけて日本酒本来の製法である純米酒つくりを全国に広めた埼玉県の神亀酒造と、神亀酒造に影響を受けて純米酒生産に転換した各地の蔵元の話を紹介している。

神亀酒造の主力商品「ひこ孫」は3年間冷温熟成させた純米酒で、新酒が良いというそれまでの日本酒の常識を覆した酒だ。

神亀 ひこ孫 純米吟醸酒 720ml
神亀 ひこ孫 純米吟醸酒 720ml

実は、神亀酒造が税務署とケンカしながら1タンクだけ作った純米酒は、新酒では辛くて薄いと不評で、売れ残ってしまった。

しかし、その売れ残りが数年間瓶の中で熟成して良い酒になっていたのだ。

それまで日本酒は作った醸造年度に売るというのが原則で、税務署は在庫が2年分もあるのに、なぜ製品を作るのかと何年も寝かすことは認めていなかった。この面でも税務署との争いになったという。

この本では神亀ファンと一緒に自ら田植えをしてコメつくりをしたり、日本の純米酒つくりの先駆けとして、他の蔵元に支援を惜しまない神亀酒造の姿勢を紹介している。

酒蔵で蔵人全員が半年ほど合宿して酒造りに取り組む生活や、杜氏(とうじ)がどのように判断して酒つくりを進めているのか、神亀酒造で学んだ蔵人がその後各地の酒蔵で酒つくりを始める姿なども紹介されている。

酒造りといえば、フジテレビでドラマ化された「夏子の酒」が有名だ。





夏子の酒は伝説の酒造米を復活させて酒つくりに取り組むというストーリーだ。

原料のコメも重要ではあるが、むしろ醸造工程が酒の良し悪しを決める。

もともとは「蔵付き酵母」という、その蔵に住みついている酵母を使って醸造していたので、納豆やミカンは酒蔵には禁物だったという。

現在は科学的にプロセスが改良され、工程も温度もコンピューター管理されているが、それらが導入される前は、杜氏の経験と勘にたよった製法だった。

獺祭はじめ、日本酒の輸出も増えている。しかし、税務署と戦っても純米酒を作るという神亀酒造のパイオニア精神がなければ、今の日本酒ブームはなかった。

純米酒のパイオニアの苦労がわかる一冊である。


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2016年03月21日

逆境経営 山口県の田舎の酒蔵が「獺祭」で成功した理由



現在最も手に入りにくい日本酒の代表格・獺祭をつくる山口県の旭酒造の桜井社長が語る逆境をバネにした経営。

旭酒造はJR徳山駅から1〜2時間に1本しか電車のない岩徳線で40分程度いった周防高森駅から車で15分程度の周東町獺越(おそごえ)にある。

旭酒造アクセス








































Google Mapで「周東町獺越旭酒造」と入力すると、ストリートビューで立派な酒蔵所ビルが表示されるので、一度見ていただきたい。

旭酒造は、もともとは普通酒(1・2級酒)の地酒・旭富士をつくっていたが、普通酒の経済的製造最小単位の年間5,000石(日本酒ビン詰にして50万本/年)を大幅に下回る1,000石以下の生産量だった。

桜井社長は先代の社長の長男として生まれ、ほかの日本酒メーカーで修行した後、旭酒造で働いていたが、先代の社長と経営方針でぶつかり、勘当されて日本酒作りとは無関係の仕事をしていた。

先代の社長が急死したため、急きょ実家に戻り、旭酒造の立て直しに奔走した。

しかし、多角経営策として打ち出した地ビール事業が失敗し、このままではジリ貧となることが明白だったので、方針を転換して大吟醸酒に特化して、東京市場に進出することとした。

経営の先行きを危ぶんで、杜氏が去っていったので、こちらも酒造りの常識を破って、社員で製造することにした。

普通、日本酒は杜氏が冬に仕込むが、旭酒造では社員が年間仕込めるように、空調を入れて年間5度程度の作業環境とし、さらに遠心分離機などの新技術も導入した。

酒米については、山田錦にこだわり、さらに磨き率も最高で2割3分まで削り込んだ。

獺祭 磨き二割三分 木箱入 720ml


東京に進出した1990年ころに「獺祭」と命名して、ブランド名を統一した。

「酒造りは夢創り、拓こう日本酒新時代」をスローガンに、日本酒製造の革新をはかる桜井社長が、「獺祭書屋主人」の別号を持つ正岡子規の進取の精神に共鳴していたことと、酒蔵の地名・獺越(おそごえ)にちなんだものだ。

ラベルにもこだわり、山口県出身の書家・山本一遊(いちゆ)さんに書いてもらった。

力強い字で、印象的なラベルだと思う。

東京に進出した後は、輸出を拡大している。

最大の市場は米国、特にニューヨークだ

ニューヨークのレストランはパリのレストランに影響を受けており、ニューヨークで成功するためにも、パリが重要なのだと。

2014年にはパリに獺祭を出す直営レストランを開店し、2016年にはロンドンでも直営レストランを開店する予定だという。

獺祭は純米大吟醸酒なので、酒造用アルコールを一切添加していない。それがユダヤ人向けマーケティングに重要な「コーシャー」ライセンスをとるのに役立ったという。

2015年には冒頭のGoogle Mapで紹介した立派な酒造所ビルが完成して、生産能力は3倍の5万石(一升瓶換算で500万本)となった。

筆者の家の近くには様々な地酒を置いている「まさるや」という有名な酒屋がある。

昔は獺祭50(一番安い獺祭で、一升瓶が3千円程度だが、十分うまい)も買えたが、今は品切れで、高価な獺祭2割3分しか置いていない。

※数量限定セール中!!※獺祭 純米大吟醸50 720ml【旭酒造】【山口県 日本酒】
※数量限定セール中!!※獺祭 純米大吟醸50 720ml【旭酒造】【山口県 日本酒】

ぜひ増産して、安くてうまい獺祭50が出回るようにしてほしいものである。


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2012年08月13日

日本酒は奥深い その11 日本最古第三位酒蔵 秋田県の「飛良泉」

「日本酒事典」を買って以来、日本各地の酒を試している。もともと東日本大震災からの東北地方の復興を支援する意味で、日本酒を飲み始めたものだ。

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ナツメ社(2011-01-21)
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今回は日本最古の酒蔵第3位(All-aboutの順位には入っていないが、茨城県の藤田聡の「富士泉」が1462年創業で第2位と言われている)、1487年創業の秋田県にかほ市の飛良泉(ひらいずみ)を飲んでみた。

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飛良泉 山廃純米酒 720ml飛良泉 山廃純米酒 720ml
飛良泉
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前回紹介した日本最古の酒蔵、茨城県の須藤本家に次ぐ酒蔵だ。

「飛良泉」は山廃純米酒で、やや酸味があるのが特徴だ。そのまま冷蔵庫で冷やして冷酒で飲んだが、酸味がさっぱりしていてうまい。

山廃(やまはい)とは、山卸を廃止しているという意味だ。山卸とは蒸したコメ、酵母、水を、人手をかけて櫂(かい)で混ぜ合わせる大変な重労働で、これをやめて温度や環境を調整して、30日ほどかけて自然にコメを醗酵させるのが山廃だ。

山卸を行う「生酛(きもと)」と山卸を行わずに30日間寝かせる「山廃」が伝統的な製法で、両方を「生酛系」と呼ぶ。これに対して乳酸菌を添加して2週間以下で糖化してしまう製法を「速醸」という。

速醸が日本酒の製法のメインとなっているので、どちらが良いとはなかなか言いきれないが、山廃などの生酛系はやはり、一味違うところがある。

こんな説明書が箱の中に入っている。

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コメは秋田県産の美山錦100%使用で、精米歩合60%の純米酒だ。

500年以上の歴史がある酒蔵だけに、伝統的な山廃仕込みであることを誇らしげに語っている。日本酒は奥深い。これからもいろいろ試してみる。


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2012年06月24日

日本酒は奥深い その10 日本最古の酒蔵 茨城県の「郷の誉」

「日本酒事典」を買って以来、日本各地の酒を試している。もともと東日本大震災からの東北地方の復興を支援する意味で、日本酒を飲み始めたものだ。

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今回は日本最古の酒蔵、茨城県の須藤本家の大吟醸酒・山桜桃(ゆすら)を冷酒で飲んでみた。精米度48%の大吟醸酒で、くせのない、芳醇な日本酒である。

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「生々」と書いてある。火入れせず、熱処理を一切していない生酒である。酒屋でも冷蔵庫に入れて売っている。自宅でも四合瓶を、冷蔵庫に入れて冷やして飲んだ。

郷の誉「山桃桜(ゆすら)」純米吟醸無濾過生々 720ml
郷の誉「山桃桜(ゆすら)」純米吟醸無濾過生々 720ml


日本醸造協会会長の石川雄章さんの「なぜ灘の酒は『男酒』、伏見の酒は『女酒』といわれるのか」に蔵元の創業年ランキングが載っている。

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出典:同書28ページ

なぜ灘の酒は男酒、伏見の酒は女酒といわれるのか (じっぴコンパクト新書)なぜ灘の酒は男酒、伏見の酒は女酒といわれるのか (じっぴコンパクト新書)
著者:石川 雄章
実業之日本社(2011-10-27)
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須藤本家は1141年(永治元年)創業。茨城県笠間市にある酒蔵だ。主力ブランドは「郷の誉」で、IWCで2007年から3年連続で多くの賞を受賞している。

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郷の誉 純米吟醸 1800ml【あす楽対応】【楽ギフ_包装】【楽ギフ_のし宛書】
郷の誉 純米吟醸 1800ml【あす楽対応】【楽ギフ_包装】【楽ギフ_のし宛書】


1141年というと平安時代末期だ。コロンブスのアメリカ大陸発見の350年も前の創業だ。日本酒の伝統、ここにありという感じの酒である。

日本酒は良いお酒でもワインに比べて安い。楽天で簡単に取り寄せられるので(須藤本家の酒はクール便指定だと思う)、日本最古の酒蔵の酒がどんなものか、試してみることをお勧めする。


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2012年06月15日

日本酒は奥深い その9 2011年には日本酒出荷量が回復

「日本酒事典」を買って以来、日本各地の酒を試している。もともと東日本大震災からの東北地方の復興を支援する意味で、日本酒を飲み始めたものだ。

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朝日新聞は日本酒出荷量が16年ぶりに前年比プラスになったことを報じていた。秋田魁新報社の社説でも同趣旨を報道している。

日本酒













出典:朝日新聞・Asahi.com

筆者と同じように東北復興支援のために日本酒を飲む人が増えているようだ。

記事のなかで、宮城県塩釜市の「浦霞」、岩手県の「南部美人」、福島県の「大七酒造」が紹介されていた。

浦霞 禅 純米吟醸
浦霞 禅 純米吟醸

南部美人 純米吟醸 720ml
南部美人 純米吟醸 720ml

大七酒造 大七 純米生もと 1800ml
大七酒造 大七 純米生もと 1800ml


「浦霞」はこのブログでも紹介した。「南部美人」、「大七」も飲んだことがある。特に「大七」は昔ながらの”生酛(きもと)”造りの代表的な酒だ。

日本酒は奥深い。しかもワインに比べて安い。東北の酒を飲めば、被災地支援にもなる。最近日本酒を飲んでいない人は、是非日本酒を試してほしい。


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2012年05月31日

日本酒は奥深い 銘柄その8 ナベツネのお気に入り 富山県の「立山」

「日本酒事典」を買って以来、日本各地の酒を試している。

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今回は冨山県の「立山」を飲んだ。このブログで紹介した「巨魁」に書いてあった通り、「立山」はナベツネのお気に入りの酒だ。

巨魁巨魁
著者:清武 英利
ワック(2012-03-16)
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【立山酒造】本醸造 銀嶺 立山 1800ml 富山の日本酒
【立山酒造】本醸造 銀嶺 立山 1800ml 富山の日本酒

本醸造酒を熱燗、冷や、冷酒で試してみたが、熱燗がいい。クセがない淡麗な酒だ。たぶんナベツネも熱燗で飲んでいるのだと思う。


日本酒は奥深い。他の銘柄も試してみる。


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2012年05月27日

日本酒は奥深い 銘柄その7 石川県の「菊姫」

「日本酒事典」を買って以来、日本各地の酒を試している。

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今回は石川県の「菊姫」を飲んだ。

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石川県の菊姫合資会社の日本酒米の柔らかな旨み・甘みがいきている、やさしい味わい!菊姫 金劔(純米酒) 1800ml
石川県の菊姫合資会社の日本酒米の柔らかな旨み・甘みがいきている、やさしい味わい!菊姫 金劔(純米酒) 1800ml

純米酒を熱燗、冷や、冷酒で試してみたが、ヒヤか冷酒がいいようだ。原料に兵庫県産の山田錦を100%使っていて、実に淡麗な酒に仕上がっている。

平成19年には、「鶴乃里」がIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2007にて初代チャンピオンサケを受賞している。

菊姫 山廃純米「鶴乃里」1800ML  2007年にはIWCゴールドメダルを受賞した「世界一に輝いた酒」 【RCPapr28】
菊姫 山廃純米「鶴乃里」1800ML  2007年にはIWCゴールドメダルを受賞した「世界一に輝いた酒」 【RCPapr28】


以前紹介した同じ石川県の「天狗舞」も2011年のIWCのゴールドメダルを受賞している。

菊姫はホームページも凝っている。会社沿革にある、安土桃山時代 天正年間(1570〜1600)に、屋号「小柳屋(おやなぎや)」として創業というのもスゴイ。

菊姫HP





日本酒は奥深い。他の銘柄も試してみる。


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2012年05月06日

日本酒は奥深い 銘柄その6 山形県の「出羽桜」

「日本酒事典」を買って日本各地の日本酒を試している。

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今回は山形県の「出羽桜」を飲んだ。

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【父の日ギフト/お歳暮にも◎】2012年3月蔵出し品!ザ・チャンピオンSAKE銘柄!【出羽桜 「純米大吟醸酒 一路(いちろ)」720ml】<出羽桜酒造>
【父の日ギフト/お歳暮にも◎】2012年3月蔵出し品!ザ・チャンピオンSAKE銘柄!【出羽桜 「純米大吟醸酒 一路(いちろ)」720ml】<出羽桜酒造>


前回紹介した「天狗舞」は2011年のInternational Wine Challengeで純米酒部門の最高金賞を受賞しているが、「出羽桜」は160蔵が出品した2008年のIWCで最高賞である”チャンピオン・サケ”を受賞している。

ちなみにIWCは日本酒も大きく取り上げており、現在のIWCのトップページにはサケ・サムライアソシエーションの第6回叙任式の模様が載っている。



「出羽桜」は輸出も積極的に取り組んでおり、ホームページも英語に対応している。海外で「出羽桜」が飲める店まで紹介されている。

純米酒の「一耕」という銘柄を飲んでみた。蔵元の推奨は冷酒と燗だったが、冷酒、冷や、燗で飲んでみた。やはり蔵元の推奨通り、冷酒が一番すっきりして淡麗という感じだ。

出羽桜酒造 純米酒 一耕 1.8L
出羽桜酒造 純米酒 一耕 1.8L


今度紹介する「グローバル資本主義を卒業した僕の選択と結論」という本の著者の石井至さんも、「出羽桜」を飲んで日本酒に対する認識が変わった人の一人だ。

グローバル資本主義を卒業した僕の選択と結論グローバル資本主義を卒業した僕の選択と結論
著者:石井至
日経BP社(2012-02-23)
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日本酒は奥深い。他の銘柄も試してみる。


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2012年04月19日

日本酒は奥深い 銘柄その5 石川県の「天狗舞」

「日本酒事典」を買って以来、被災地宮城県塩釜の「浦霞」を皮切りに、日本各地の日本酒を試している。

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今回は石川県の「天狗舞」を飲んだ。

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天狗舞 山廃仕込純米  1800ミリ純米酒部門において最高峰となりました!
天狗舞 山廃仕込純米  1800ミリ純米酒部門において最高峰となりました!


ボトルに吊るしてあるラベルは2011年のInternational Wine Challengeで純米酒部門の最高金賞受賞記念のものだ。

ちなみにIWCは日本酒も大きく取り上げており、現在のトップページにはSAKE SEMINAR2012と銘打って、ロンドンで”Back to the Future - Sokujo vs Kimoto”というセミナーが開催されることを告知している。もちろん「即醸」VS 「生酛(きもと)」のことだ。

IWCtop






海外の熱心な日本酒ファンのレベルの高さに驚かされる。

「天狗舞」は輸出も積極的に取り組んでおり、ホームページもきれいにつくりこんでいる。英語や中国語も対応しており、日本の酒蔵のホームページで、ここまで海外向けの情報発信を考えているところも少ないのではないかと思う。

天狗舞1






天狗舞2






飲んでみると淡麗そのもの。冷やと燗で飲んでみたが、冷やが一番淡麗という感じが出るように思える。

日本酒は奥深い。

次は最近読んだ「グローバル資本主義を卒業した僕の選択と結論」という本に、たまたま紹介されていた山形の「出羽桜」を飲んでみる。この本の著者の石井至さんも、最近日本酒を飲んで日本酒に対する認識が変わった人の一人だ。

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出羽桜酒造 出羽桜 桜花吟醸 火入れ 1.8L【1本から5円義捐金となります】【みんなの笑顔のために】
出羽桜酒造 出羽桜 桜花吟醸 火入れ 1.8L【1本から5円義捐金となります】【みんなの笑顔のために】



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2012年04月01日

日本酒は奥深い 銘柄その4 お燗専用大吟醸酒 九頭龍大吟醸を飲んだ

2012年4月1日追記

「早瀬浦」と同じ福井県の酒、「黒龍」のお燗専用大吟醸酒を飲んだ。大吟醸とは、原料米の精製率を50%以下として、雑味を取り去った酒だ。香りが良いので、普通は冷酒などで飲むことが多いが、「黒龍」では燗専用の大吟醸酒を出している。

黒龍 「九頭龍」大吟醸燗酒 720ml ※箱入り
黒龍 「九頭龍」大吟醸燗酒 720ml ※箱入り

ワインのような外観の瓶で、フェルトでできたラベルが貼ってあり、上から光があたるとラベルの「九頭龍」という文字が赤く浮き出るという凝ったラベルだ。

黒龍大吟醸














コメの精製度は50%だ。

黒龍大吟醸2














以下に紹介した「日本酒事典」によると、「黒龍」の酒造所の近くに九頭竜川(くずりゅうがわ)が流れており、大吟醸酒にはその水を使っているので、川にちなんだブランド名を付けたということだ。

日本酒は奥深い。さらに別の酒も試してみる。


2011年12月1日初掲:

蔵元を知って味わう日本酒事典蔵元を知って味わう日本酒事典
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日本酒の教科書日本酒の教科書
著者:木村 克己
新星出版社(2010-02)
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筆者は1978ー80年のアルゼンチン駐在以来、ずっとワイン派だった。自宅で飲むのはほとんどワイン。昨年くらいから食事によってはロゼも飲むようになったが、ほとんどずっと赤ワインだった。

日本酒は買ったこともないし、法事などでもらったものを飲むほかは家で飲んだこともなかった。

とはいえ、やはり刺身や煮魚などの日本料理には、ワインより日本酒の方が合うのではないかと思っていたことも事実だ。それのあらわれが、昨年からロゼワインを飲むようになったことだ。

そんなワイン党の筆者が宗旨変えして、上記に紹介した「日本酒事典」と「日本酒の教科書」を読んで、日本酒を飲み始めた。(どちらも参考になるが、「日本酒事典」の方が瓶の写真も紹介しており、銘柄ラベル写真だけの「日本酒の教科書」よりもなぜか親しみを感じた)

きっかけは東日本大震災だ。日本酒を飲むことで、すこしでも東北地方の復興の役に立てるのであればと思って飲み始めた。



醸造業の裾野は広い。もちろん原料の農業の振興にもなるし、バイオ技術や醸造設備産業にも貢献するとともに、地元の観光振興にも役立つ。

山梨の勝沼が良い例だ。ワイン産業としては世界的には小規模ではあるが、日本でも最大級のワイン産地として一大観光名所となっている。ワイナリー巡りなど観光客が一年を通して訪問するし、山梨大学工学部にはワイン科学特別教育プログラムもあり教育産業にも波及効果がある。

もちろん筆者が日本酒に切り替えたからといって、効果はたかがしれており、えらそうに言うべきことではない。しかし気は心、同じように賛同してくれる人もあると思うので紹介する。

筆者が飲み始めたのは宮城県塩竃の浦霞。もろに被災地にある酒蔵だ。浦霞自身もかなりの地震の被害を受けたはずだが、一本につき5円という復興資金を寄付することを実施している。

次が浦霞の種類だ。左から本醸造、ササニシキを使った純米酒、特別純米酒の「禅」と外箱というラインアップだ。

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本醸造は仕込みの段階で10%まで醸造アルコールを添加している。本来日本酒は純米酒が正統であり、アルコール添加酒は邪道、儲け主義だという非難の声がある。たとえば「美味しんぼ」では、純米酒こそが日本酒だといい、青リンゴなどの香りのする吟醸酒はハナから受け付けない。

美味しんぼ (54) (ビッグコミックス)美味しんぼ (54) (ビッグコミックス)
著者:雁屋 哲
小学館(1995-12)
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しかし筆者は浦霞で本醸造、純米酒、特別純米酒を飲み比べた結果、本醸造が一番気に入ったので、本醸造の一升瓶を買った。いままで40年近く酒を飲んでいるが、自分用に一升瓶を買ったのは初めてだ。

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アルコール添加はあくまで仕込みプロセスの一環であり、アルコールを10%添加することによって、いわゆる吟醸香が増し、「キレ」が良い辛口の酒に仕上がる。「美味しんぼ」の作者はアルコール添加酒を全く受け付けないが、筆者はこと浦霞に関しては、本醸造が安くてうまいと思う。

【佐浦】浦霞 本醸造 1800ml
【佐浦】浦霞 本醸造 1800ml

要はその人が飲み比べて一番気に入ったものを選べば良いので、別に純米酒にこだわる必要はないと思う。

ちなみに筆者は次の氷ポケットのあるデキャンターに入れて冷やして飲んでいる。

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キンキンには冷えないが、冷えすぎないで良い。

日本酒はワインに比べて安いので、良い日本酒を何本か飲み比べても、720MLの瓶であれば、せいぜい一本1,000〜2,000円で買える。

冒頭に紹介した「日本酒事典」や「日本酒の教科書」を読んで、基礎知識をつけた上で、日本酒を飲んで頂きたい。大手の酒蔵は江戸時代から続く老舗ばかりであることに驚くだろう。まさに日本酒は日本の伝統文化である。

東北の酒を飲めば東北復興にも微力ながらつながる。そんな気持ちも込めて日本酒を飲んで欲しい。


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2012年03月19日

日本酒は奥深い 銘柄その3 幻の銘酒 越乃寒梅

2012年3月19日追記

ひところは手に入れるのが難しく、プレミアム付きで売られていた新潟県の幻の銘酒・「越乃寒梅」を飲んだ。(いまでも単品で取り寄せるのは難しく、セット販売で売られている例が多いようだ)

「ぬる燗に適したもの」ということで酒屋に頼んだら、この純米酒「無垢」を推薦してきた。

越乃寒梅














ぬる燗でも飲んだが、結構辛口なので、ヒヤ酒で飲んだ方が良い感じだ。筆者はずっとワイン党だったが、亡くなった親父は日本酒ばかりヒヤで飲んでいた。親父が生きていれば一緒に飲みたい美酒である。

【贈り物に♪】越乃寒梅無垢1800ml
【贈り物に♪】越乃寒梅無垢1800ml



2011年12月1日初掲:

蔵元を知って味わう日本酒事典蔵元を知って味わう日本酒事典
ナツメ社(2011-01-21)
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日本酒の教科書日本酒の教科書
著者:木村 克己
新星出版社(2010-02)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

筆者は1978ー80年のアルゼンチン駐在以来、ずっとワイン派だった。自宅で飲むのはほとんどワイン。昨年くらいから食事によってはロゼも飲むようになったが、ほとんどずっと赤ワインだった。

日本酒は買ったこともないし、法事などでもらったものを飲むほかは家で飲んだこともなかった。

とはいえ、やはり刺身や煮魚などの日本料理には、ワインより日本酒の方が合うのではないかと思っていたことも事実だ。それのあらわれが、昨年からロゼワインを飲むようになったことだ。

そんなワイン党の筆者が宗旨変えして、上記に紹介した「日本酒事典」と「日本酒の教科書」を読んで、日本酒を飲み始めた。(どちらも参考になるが、「日本酒事典」の方が瓶の写真も紹介しており、銘柄ラベル写真だけの「日本酒の教科書」よりもなぜか親しみを感じた)

きっかけは東日本大震災だ。日本酒を飲むことで、すこしでも東北地方の復興の役に立てるのであればと思って飲み始めた。



醸造業の裾野は広い。もちろん原料の農業の振興にもなるし、バイオ技術や醸造設備産業にも貢献するとともに、地元の観光振興にも役立つ。

山梨の勝沼が良い例だ。ワイン産業としては世界的には小規模ではあるが、日本でも最大級のワイン産地として一大観光名所となっている。ワイナリー巡りなど観光客が一年を通して訪問するし、山梨大学工学部にはワイン科学特別教育プログラムもあり教育産業にも波及効果がある。

もちろん筆者が日本酒に切り替えたからといって、効果はたかがしれており、えらそうに言うべきことではない。しかし気は心、同じように賛同してくれる人もあると思うので紹介する。

筆者が飲み始めたのは宮城県塩竃の浦霞。もろに被災地にある酒蔵だ。浦霞自身もかなりの地震の被害を受けたはずだが、一本につき5円という復興資金を寄付することを実施している。

次が浦霞の種類だ。左から本醸造、ササニシキを使った純米酒、特別純米酒の「禅」と外箱というラインアップだ。

2011102317230000





本醸造は仕込みの段階で10%まで醸造アルコールを添加している。本来日本酒は純米酒が正統であり、アルコール添加酒は邪道、儲け主義だという非難の声がある。たとえば「美味しんぼ」では、純米酒こそが日本酒だといい、青リンゴなどの香りのする吟醸酒はハナから受け付けない。

美味しんぼ (54) (ビッグコミックス)美味しんぼ (54) (ビッグコミックス)
著者:雁屋 哲
小学館(1995-12)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

しかし筆者は浦霞で本醸造、純米酒、特別純米酒を飲み比べた結果、本醸造が一番気に入ったので、本醸造の一升瓶を買った。いままで40年近く酒を飲んでいるが、自分用に一升瓶を買ったのは初めてだ。

2011112719100000














アルコール添加はあくまで仕込みプロセスの一環であり、アルコールを10%添加することによって、いわゆる吟醸香が増し、「キレ」が良い辛口の酒に仕上がる。「美味しんぼ」の作者はアルコール添加酒を全く受け付けないが、筆者はこと浦霞に関しては、本醸造が安くてうまいと思う。

【佐浦】浦霞 本醸造 1800ml
【佐浦】浦霞 本醸造 1800ml

要はその人が飲み比べて一番気に入ったものを選べば良いので、別に純米酒にこだわる必要はないと思う。

ちなみに筆者は次の氷ポケットのあるデキャンターに入れて冷やして飲んでいる。

2011100910310000














キンキンには冷えないが、冷えすぎないで良い。

日本酒はワインに比べて安いので、良い日本酒を何本か飲み比べても、720MLの瓶であれば、せいぜい一本1,000〜2,000円で買える。

冒頭に紹介した「日本酒事典」や「日本酒の教科書」を読んで、基礎知識をつけた上で、日本酒を飲んで頂きたい。大手の酒蔵は江戸時代から続く老舗ばかりであることに驚くだろう。まさに日本酒は日本の伝統文化である。

東北の酒を飲めば東北復興にも微力ながらつながる。そんな気持ちも込めて日本酒を飲んで欲しい。


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2012年03月12日

日本酒は奥深い 銘柄その2 吟醸酒のルーツ 熊本の香露

2012年3月12日追記

引き続き、被災地の塩釜の「浦霞」や各地の日本酒を試している。

今回はラミーズ六本木の内田さん(熊本県出身)のお店にあった熊本酒造研究所の「香露」をわけてもらって飲んでみた。

香露




「香露」は日本の吟醸酒生産で最も多く使われている「協会第9号酵母」を生みだした熊本酒造研究所の製品だ。

熊本酒造研究所 純米吟醸 香露 720ml
熊本酒造研究所 純米吟醸 香露 720ml

冷酒で飲んでみるとクリアーそのもの。雑味が全くない。むしろ後味がないので、若干物足りなくなく感じるほどクリアーだ。

日本酒は奥深い。さらにいろいろな銘柄を試してみる。


2011年12月1日初掲:

蔵元を知って味わう日本酒事典蔵元を知って味わう日本酒事典
ナツメ社(2011-01-21)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

日本酒の教科書日本酒の教科書
著者:木村 克己
新星出版社(2010-02)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

筆者は1978ー80年のアルゼンチン駐在以来、ずっとワイン派だった。自宅で飲むのはほとんどワイン。昨年くらいから食事によってはロゼも飲むようになったが、ほとんどずっと赤ワインだった。

日本酒は買ったこともないし、法事などでもらったものを飲むほかは家で飲んだこともなかった。

とはいえ、やはり刺身や煮魚などの日本料理には、ワインより日本酒の方が合うのではないかと思っていたことも事実だ。それのあらわれが、昨年からロゼワインを飲むようになったことだ。

そんなワイン党の筆者が宗旨変えして、上記に紹介した「日本酒事典」と「日本酒の教科書」を読んで、日本酒を飲み始めた。(どちらも参考になるが、「日本酒事典」の方が瓶の写真も紹介しており、銘柄ラベル写真だけの「日本酒の教科書」よりもなぜか親しみを感じた)

きっかけは東日本大震災だ。日本酒を飲むことで、すこしでも東北地方の復興の役に立てるのであればと思って飲み始めた。



醸造業の裾野は広い。もちろん原料の農業の振興にもなるし、バイオ技術や醸造設備産業にも貢献するとともに、地元の観光振興にも役立つ。

山梨の勝沼が良い例だ。ワイン産業としては世界的には小規模ではあるが、日本でも最大級のワイン産地として一大観光名所となっている。ワイナリー巡りなど観光客が一年を通して訪問するし、山梨大学工学部にはワイン科学特別教育プログラムもあり教育産業にも波及効果がある。

もちろん筆者が日本酒に切り替えたからといって、効果はたかがしれており、えらそうに言うべきことではない。しかし気は心、同じように賛同してくれる人もあると思うので紹介する。

筆者が飲み始めたのは宮城県塩竃の浦霞。もろに被災地にある酒蔵だ。浦霞自身もかなりの地震の被害を受けたはずだが、一本につき5円という復興資金を寄付することを実施している。

次が浦霞の種類だ。左から本醸造、ササニシキを使った純米酒、特別純米酒の「禅」と外箱というラインアップだ。

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本醸造は仕込みの段階で10%まで醸造アルコールを添加している。本来日本酒は純米酒が正統であり、アルコール添加酒は邪道、儲け主義だという非難の声がある。たとえば「美味しんぼ」では、純米酒こそが日本酒だといい、青リンゴなどの香りのする吟醸酒はハナから受け付けない。

美味しんぼ (54) (ビッグコミックス)美味しんぼ (54) (ビッグコミックス)
著者:雁屋 哲
小学館(1995-12)
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しかし筆者は浦霞で本醸造、純米酒、特別純米酒を飲み比べた結果、本醸造が一番気に入ったので、本醸造の一升瓶を買った。いままで40年近く酒を飲んでいるが、自分用に一升瓶を買ったのは初めてだ。

2011112719100000














アルコール添加はあくまで仕込みプロセスの一環であり、アルコールを10%添加することによって、いわゆる吟醸香が増し、「キレ」が良い辛口の酒に仕上がる。「美味しんぼ」の作者はアルコール添加酒を全く受け付けないが、筆者はこと浦霞に関しては、本醸造が安くてうまいと思う。

【佐浦】浦霞 本醸造 1800ml
【佐浦】浦霞 本醸造 1800ml

要はその人が飲み比べて一番気に入ったものを選べば良いので、別に純米酒にこだわる必要はないと思う。

ちなみに筆者は次の氷ポケットのあるデキャンターに入れて冷やして飲んでいる。

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キンキンには冷えないが、冷えすぎないで良い。

日本酒はワインに比べて安いので、良い日本酒を何本か飲み比べても、720MLの瓶であれば、せいぜい一本1,000〜2,000円で買える。

冒頭に紹介した「日本酒事典」や「日本酒の教科書」を読んで、基礎知識をつけた上で、日本酒を飲んで頂きたい。大手の酒蔵は江戸時代から続く老舗ばかりであることに驚くだろう。まさに日本酒は日本の伝統文化である。

東北の酒を飲めば東北復興にも微力ながらつながる。そんな気持ちも込めて日本酒を飲んで欲しい。


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2011年12月26日

日本酒は奥深い 銘柄その1 福井県の早瀬浦と白岳仙

2011年12月26日追記:

日本酒は奥深い。燗にすると全然違うことは下記したが、福井県の「早瀬浦」を近くの日本酒と焼酎のコレクションで有名な「まさるや」という酒屋で買って「熱燗」、「ぬる燗」など、いろいろな温度で燗にして飲んでみた。

2011121820570000















「早瀬浦」の裏には次のラベルが貼ってある。

2011121820570001















享保3年(1718年)創業というのには驚く。

純米酒らしい、ほっとするような飲み心地の酒だ。冷酒で良いと思った「浦霞」本醸造はアルコール添加していることもあり、燗にするとアルコール臭が気になる。やはり燗にするには純米酒に限るようだ。

東日本大震災を契機に日本酒を飲みだしたわけだが、日本酒は奥深い。さらにいろいろ試してみる。


2011年12月12日追記:

友人の内田さん(俳優の内田朝陽君のお父さん)の店で、日本酒の飲み比べをした。といっても五百万石という米を使った純米酒を2本飲み比べてみただけだが、あまりの違いに驚くとともに、日本酒の奥深さを感じた。

飲み比べたのは同じ福井県の「早瀬浦」と「白岳仙」。内田さんの店はワインで有名なので、たまたま内田さんが店に置いていた日本酒だ。(楽天のリンクは必ずしも飲んだものと一致していないが、ラベルデザインの参考として紹介する)。

早瀬浦 純米酒 1800ml
早瀬浦 純米酒 1800ml
白岳仙 純米吟醸 奥越五百万石 1800ml
白岳仙 純米吟醸 奥越五百万石 1800ml


「白岳仙」はヒヤの状態でタル香がして、いわゆる吟醸酒のつくり。樽で熟成しているのだと思う。ぬる燗にするとタル香はなくなる。

「早瀬浦」はヒヤではほとんど香りがしないが、ぬる燗にするために湯で温めた器に移すと、バニラ香のようななんともいえないいい香りが漂う。赤ワインではバニラ香がするものがあるが、日本酒でバニラ香がするとは驚きだ。どういった成分がバニラ香を生みだすのかよくわからないが、なにか醸造の秘訣があるのだろう。

同じ福井県という産地で、同じ五百万石という米を使っていても、全然違う酒ができる。日本酒の奥の深さを垣間見た気持ちだ。これからも機会をつくって、もっと日本酒を研究していこうと思う。


2011年12月1日初掲:

蔵元を知って味わう日本酒事典蔵元を知って味わう日本酒事典
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日本酒の教科書日本酒の教科書
著者:木村 克己
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筆者は1978ー80年のアルゼンチン駐在以来、ずっとワイン派だった。自宅で飲むのはほとんどワイン。昨年くらいから食事によってはロゼも飲むようになったが、ほとんどずっと赤ワインだった。

日本酒は買ったこともないし、法事などでもらったものを飲むほかは家で飲んだこともなかった。

とはいえ、やはり刺身や煮魚などの日本料理には、ワインより日本酒の方が合うのではないかと思っていたことも事実だ。それのあらわれが、昨年からロゼワインを飲むようになったことだ。

そんなワイン党の筆者が宗旨変えして、上記に紹介した「日本酒事典」と「日本酒の教科書」を読んで、日本酒を飲み始めた。(どちらも参考になるが、「日本酒事典」の方が瓶の写真も紹介しており、銘柄ラベル写真だけの「日本酒の教科書」よりもなぜか親しみを感じた)

きっかけは東日本大震災だ。日本酒を飲むことで、すこしでも東北地方の復興の役に立てるのであればと思って飲み始めた。



醸造業の裾野は広い。もちろん原料の農業の振興にもなるし、バイオ技術や醸造設備産業にも貢献するとともに、地元の観光振興にも役立つ。

山梨の勝沼が良い例だ。ワイン産業としては世界的には小規模ではあるが、日本でも最大級のワイン産地として一大観光名所となっている。ワイナリー巡りなど観光客が一年を通して訪問するし、山梨大学工学部にはワイン科学特別教育プログラムもあり教育産業にも波及効果がある。

もちろん筆者が日本酒に切り替えたからといって、効果はたかがしれており、えらそうに言うべきことではない。しかし気は心、同じように賛同してくれる人もあると思うので紹介する。

筆者が飲み始めたのは宮城県塩竃の浦霞。もろに被災地にある酒蔵だ。浦霞自身もかなりの地震の被害を受けたはずだが、一本につき5円という復興資金を寄付することを実施している。

次が浦霞の種類だ。左から本醸造、ササニシキを使った純米酒、特別純米酒の「禅」と外箱というラインアップだ。

2011102317230000





本醸造は仕込みの段階で10%まで醸造アルコールを添加している。本来日本酒は純米酒が正統であり、アルコール添加酒は邪道、儲け主義だという非難の声がある。たとえば「美味しんぼ」では、純米酒こそが日本酒だといい、青リンゴなどの香りのする吟醸酒はハナから受け付けない。

美味しんぼ (54) (ビッグコミックス)美味しんぼ (54) (ビッグコミックス)
著者:雁屋 哲
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しかし筆者は浦霞で本醸造、純米酒、特別純米酒を飲み比べた結果、本醸造が一番気に入ったので、本醸造の一升瓶を買った。いままで40年近く酒を飲んでいるが、自分用に一升瓶を買ったのは初めてだ。

2011112719100000














アルコール添加はあくまで仕込みプロセスの一環であり、アルコールを10%添加することによって、いわゆる吟醸香が増し、「キレ」が良い辛口の酒に仕上がる。「美味しんぼ」の作者はアルコール添加酒を全く受け付けないが、筆者はこと浦霞に関しては、本醸造が安くてうまいと思う。

【佐浦】浦霞 本醸造 1800ml
【佐浦】浦霞 本醸造 1800ml

要はその人が飲み比べて一番気に入ったものを選べば良いので、別に純米酒にこだわる必要はないと思う。

ちなみに筆者は次の氷ポケットのあるデキャンターに入れて冷やして飲んでいる。

2011100910310000














キンキンには冷えないが、冷えすぎないで良い。

日本酒はワインに比べて安いので、良い日本酒を何本か飲み比べても、720MLの瓶であれば、せいぜい一本1,000〜2,000円で買える。

冒頭に紹介した「日本酒事典」や「日本酒の教科書」を読んで、基礎知識をつけた上で、日本酒を飲んで頂きたい。大手の酒蔵は江戸時代から続く老舗ばかりであることに驚くだろう。まさに日本酒は日本の伝統文化である。

東北の酒を飲めば東北復興にも微力ながらつながる。そんな気持ちも込めて日本酒を飲んで欲しい。


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2011年12月08日

知識ゼロからの焼酎入門 知らなかったモダン焼酎の進歩

知識ゼロからの焼酎入門知識ゼロからの焼酎入門
著者:日本酒類研究会
幻冬舎(2004-02)
販売元:Amazon.co.jp
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日本酒の本をいろいろ読む一方、もうひとつの代表的”日本酒”である焼酎の本も読んでみた。

フルカラーの「日本酒事典」などに比べて、こちらは焼酎の銘柄の紹介も白黒写真で、ややショボい感じが否めないが、それでも焼酎の基礎知識を得るには格好の本だと思う。


蔵元を知って味わう日本酒事典蔵元を知って味わう日本酒事典
ナツメ社(2011-01-21)
販売元:Amazon.co.jp
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焼酎が蒸留酒であることは知られているが、あまり知られていない焼酎にしかない特徴としては次が挙げられる。

1.血栓を予防するのではなく、できた血栓を溶かす効果があるのは焼酎だけ

赤ワインなどのポリフェノールは血管に血栓ができるのを防ぐ効果があるとされているが、焼酎は血栓を溶かすウロキナーゼを増やす効果がダントツに高い。scanner253



















出典:本書8ページ


2.焼酎の原料はでんぷん質であればなんでも良く、世界のアルコール飲料の中でも原料の制限のないユニークな存在

麦、芋、米、そば、黒糖など様々な原料から焼酎ができる。変わったところでは、ミルク、しそなどがある。その他にも多くの原料から焼酎が造られている。

scanner254












出典:本書85ページ

マンガ「美味しんぼ 95 焼酎革命」でも最近の焼酎の劇的な変化がわかる。特に若い造り手が焼酎の近代化を積極的に推進している。

美味しんぼ (95) (ビッグコミックス)美味しんぼ (95) (ビッグコミックス)
著者:雁屋 哲
小学館(2006-05-30)
販売元:Amazon.co.jp
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山翡翠 (山せみ) 720ml
山翡翠 (山せみ) 720ml

幻冬舎の「知識ゼロからの〜」シリーズは大体1日で読めて、手軽に基礎知識を得られるので、ありがたいシリーズ本だ。


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2011年12月01日

日本酒事典 日本酒を飲み始める人のために

蔵元を知って味わう日本酒事典蔵元を知って味わう日本酒事典
ナツメ社(2011-01-21)
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日本酒の教科書日本酒の教科書
著者:木村 克己
新星出版社(2010-02)
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筆者は1978ー80年のアルゼンチン駐在以来、ずっとワイン派だった。自宅で飲むのはほとんどワイン。昨年くらいから食事によってはロゼも飲むようになったが、ほとんどずっと赤ワインだった。

日本酒は買ったこともないし、法事などでもらったものを飲むほかは家で飲んだこともなかった。

とはいえ、やはり刺身や煮魚などの日本料理には、ワインより日本酒の方が合うのではないかと思っていたことも事実だ。それのあらわれが、昨年からロゼワインを飲むようになったことだ。

そんなワイン党の筆者が宗旨変えして、上記に紹介した「日本酒事典」と「日本酒の教科書」を読んで、日本酒を飲み始めた。(どちらも参考になるが、「日本酒事典」の方が瓶の写真も紹介しており、銘柄ラベル写真だけの「日本酒の教科書」よりもなぜか親しみを感じた)

きっかけは東日本大震災だ。日本酒を飲むことで、すこしでも東北地方の復興の役に立てるのであればと思って飲み始めた。



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山梨の勝沼が良い例だ。ワイン産業としては世界的には小規模ではあるが、日本でも最大級のワイン産地として一大観光名所となっている。ワイナリー巡りなど観光客が一年を通して訪問するし、山梨大学工学部にはワイン科学特別教育プログラムもあり教育産業にも波及効果がある。

もちろん筆者が日本酒に切り替えたからといって、効果はたかがしれており、えらそうに言うべきことではない。しかし気は心、同じように賛同してくれる人もあると思うので紹介する。

筆者が飲み始めたのは宮城県塩竃の浦霞。もろに被災地にある酒蔵だ。浦霞自身もかなりの地震の被害を受けたはずだが、一本につき5円という復興資金を寄付することを実施している。

次が浦霞の種類だ。左から本醸造、ササニシキを使った純米酒、特別純米酒の「禅」と外箱というラインアップだ。

2011102317230000





本醸造は仕込みの段階で10%まで醸造アルコールを添加している。本来日本酒は純米酒が正統であり、アルコール添加酒は邪道、儲け主義だという非難の声がある。たとえば「美味しんぼ」では、純米酒こそが日本酒だといい、青リンゴなどの香りのする吟醸酒はハナから受け付けない。

美味しんぼ (54) (ビッグコミックス)美味しんぼ (54) (ビッグコミックス)
著者:雁屋 哲
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しかし筆者は浦霞で本醸造、純米酒、特別純米酒を飲み比べた結果、本醸造が一番気に入ったので、本醸造の一升瓶を買った。いままで40年近く酒を飲んでいるが、自分用に一升瓶を買ったのは初めてだ。

2011112719100000














アルコール添加はあくまで仕込みプロセスの一環であり、アルコールを10%添加することによって、いわゆる吟醸香が増し、「キレ」が良い辛口の酒に仕上がる。「美味しんぼ」の作者はアルコール添加酒を全く受け付けないが、筆者はこと浦霞に関しては、本醸造が安くてうまいと思う。

【佐浦】浦霞 本醸造 1800ml
【佐浦】浦霞 本醸造 1800ml

要はその人が飲み比べて一番気に入ったものを選べば良いので、別に純米酒にこだわる必要はないと思う。

ちなみに筆者は次の氷ポケットのあるデキャンターに入れて冷やして飲んでいる。

2011100910310000














キンキンには冷えないが、冷えすぎないで良い。

日本酒はワインに比べて安いので、良い日本酒を何本か飲み比べても、720MLの瓶であれば、せいぜい一本1,000〜2,000円で買える。

冒頭に紹介した「日本酒事典」や「日本酒の教科書」を読んで、基礎知識をつけた上で、日本酒を飲んで頂きたい。大手の酒蔵は江戸時代から続く老舗ばかりであることに驚くだろう。まさに日本酒は日本の伝統文化である。

東北の酒を飲めば東北復興にも微力ながらつながる。そんな気持ちも込めて日本酒を飲んで欲しい。


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