2014年07月13日

人は誰でも講師になれる 中谷彰宏さんの本領発揮

人は誰でも講師になれる
中谷 彰宏
日本経済新聞出版社
2012-08-25


著書が約900冊ある多作の中谷彰宏さんの本。

一度会社で中谷さんの講演を聞いたので、その後いくつか中谷さんの本を読んでいる。

中谷さんはいろいろなところで講演をしているので、この本はまさに本領発揮というところだ。

この本はアマゾンの「なか見!検索」に対応しているので、ここをクリックして目次をみてほしい。

自分が講師をやる場合の様々な注意事項が、次の章立てで説明されている。

1章 講師になる勉強をする10の方法

2章 講師の依頼をされる11の方法

3章 講師を依頼されたらする20のこと

4章 講師を続ける10の方法

5章 自分主催でする18の方法

中谷さんの経験に基づくアドバイスだけに実践的だ。こんなキーワードが全部で71並ぶ。

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出典:本書6〜9ページ

たとえば、35.の「反論に、反論しない。」というのは、まさに経験しないとできない局面打開法だと思う。

中谷さんは、基本的に同じネタは使い回ししないそうだが、この件の対応方法については、別の本にも説明されている。

中谷さんの「大学時代出会わなければならない50人」という本の「そんな考え方もあるのかと吸収することで大きくなる」という節のなかに、「ときどきこんなお手紙をいただきます。『あなたの考えはまちがっている』というのです。…」という文がある。




「あなたの言う通りですね」と答えるのだと。

講演内容を聞かれて、1分で説明できない話に、依頼は来ないという。まさにエレベータートークだ。

テーマは狭く絞り、1分でできる話をベースに、メモを見ずに1時間でも2時間でも話すのだ。

謝礼は自分の基準料金を伝え、最終的には先方の予算に合わせるというような実践的なTIP(秘訣・助言)も参考になる。

筆者も時々、会社でセミナー講師をやることがある。やはり自分で講師をやると大変勉強になる。

中谷さんは「生徒の10倍、毎回勉強して引き分け」という言い方をしている。その通りだと思う。

講師をやる上で大変参考になる本である。

1時間程度で簡単に読めるので、今度自分が講師になるという人には、是非一読をおすすめする。


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2014年07月04日

運のいい人に好かれる50の方法 中谷彰宏さんの成功哲学

運のいい人に好かれる50の方法
中谷 彰宏
ダイヤモンド社
2005-03-04


先日中谷彰宏さんの講演を聞いたので、著書をいくつか読んでみた。

この本は860冊(今はもう900を超えているのかもしれない)あるという中谷さんの2005年の作品だ。

2005年の時点で、ダイヤモンド社からは「なぜあの人は…のか」シリーズなど、約120冊の著書を出版している。

中谷さんはさすが元CMプランナーだけに、自らのスタイルを大事にしている。たとえば、すべての著書に共通して、「この本は、3人のために書きました」という冒頭言を書いている。

ちなみに、この本はつぎの3人のために書いたという。

1.運のいい人に、なりたい人。
2.運のいい人に、出会いたい人。
3.運のいい人に、好かれたい人。

裏表紙にはAとNをシンボル化したマークと、「Move Your Heart」というキャッチフレーズを掲げている。

中谷さんの他の本と同様に、1時間弱で簡単に読める。

運のいい人に好かれる、というか、自分で運を引き寄せる、あるいは自分は運がいいと思い込む心の持ち方をコーチングしている。

50の方法はそれぞれ、すぐにも実行可能なものばかりだ。全体を通して中谷さんの感受性のするどさ、中谷さん自身が「デリカシー」と呼んでいるものが伝わってくる。

中谷さんの主張を一言でいうと、成功哲学でよくいわれる「Positive Mental Attitude」(PMA)に尽きる。

PMAの代表作が、最近文庫化された世界的ベストセラー・ナポレオン・ヒルの「Think and Grow Richー思考は現実化する」だ。

思考は現実化する〈上〉
ナポレオン・ヒル
きこ書房
2014-04-10



この本で印象に残った点を紹介しておく。

★会っていきなり、ムカついた体験談をしない。

人に会うと、最初にネガティブな話をする人と、ポジティブな話をする人の2種類がいる。

ムカつく話はマイナスの連鎖を引き起こす危険がある。だから、最初はポジティブな話をするのだ。

初めから、「この前、こんな嫌なことがあった…」などという話はしないのだ。


★食べ終わったテーブルにその人の精神状態が出る。

人が集まってくる人の食べた後はきれいで、人が寄り付かない人の食べた後は汚い。

ただ汚れているだけではなく、悪い波動が漂っている。一方、人が集まってくる人の食べた後は、きちんと割り箸が置かれている。

その人の隠せない素顔が、そこに出てしまうのだ。

汚いままにする人は、それを誰かが、かたずけるということが思い浮かばない。サービスをしてもらっているという感謝の気持ちもない。


★ネガティブな言葉は、1回まで。2回言わない。

まさにPMAだ。ネガティブな話をすると、自分の思いまでネガティブになる。

悪口を言ったら、必ずフォローしよう。


★「高ければ高いほどよい」という人は、ものの値打ちがわからない。

これは大変参考になった話だ。一番高いものは、実は一番いいものではない。

一番高いものを一番いいものにしないのは、お店の人はそのものに対して愛情があるから、本当にモノの値打ちがわかる人に持ってもらいたいのだ。

一番高いものは、値打ちのわからない人が買う。

そういう人には一番いいものは売りたくないから、一番高いものは一番いいものではないものを、わざわざ置いておくのだ。

本当に値打ちのわかる人は、値段に振り回されずにきちんと見る。

「一番高くないけど、こっちのほうがいい」と選べる力を持っているのだ。

特にワインはそうだという。

「一番高いワインを持ってきて」というお客様には、こだわりは何もない。一番高いものは、ただ店が儲けるために用意してあるだけだ。

ホテルでも、一番高い部屋は、ただ儲けのために置いてあるのだ。


★「…は間違っている」という人の話は、聞かない。

「…は間違っている」という話から始める人の話は聞き流せと。聞いても何のプラスもない。自分のプラスになる話を聞けばよいのだ。

間違いのなかにヒントはない。その人のユニークなところ、面白いところ、ヒントになるところを見つけるのだ。


というように50の例が紹介されている。

1時間でゆうゆう読める。

松下幸之助の「道をひらく」のような、人生訓的な重みはないけれども、軽く読めて頭にスッと入る。

道をひらく
松下 幸之助
PHP研究所
1968-05



2005年の本なので、もう本屋には置いていないと思う。もよりの図書館で、この本に限らず、中谷さんの書いた本を手に取って、パラパラとめくってみることをおすすめする。


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2014年06月17日

面接の達人 2015 バイブル編 中谷彰宏さんの就活定番本



会社で中谷さんの講演を聞いたので、著書を読んでみた。

中谷さんは中谷塾ということで、いろいろな対象のオーディエンスに講義している。



最近モバイルでも中谷塾を始めたそうだ。



YouTubeで中谷さんの1時間20分の講演が全編公開されている。中谷さんの講演がどんな感じがわかるので、時間があれば、見て欲しい。筆者が聞いた講演も、大変面白く、わかりやすくて説得力のある良い講演だった。



最初の登場から中谷さんは違う。帽子を斜めにかぶって、体にぴったりしたスリムなスーツで、颯爽と登場した。いかにもフィットという感じで、相当体を鍛えているのだと思う。

講演は「仕事は最高に楽しい!!〜楽しさは面倒臭さの中にある」というタイトルで、1時間15分の持ち時間をオーバーして、1時間半ほど熱弁をふるっていた。

仕事には意味が無くて単調な仕事と、難しい仕事がある。

単調な仕事は、「面白がる」ことが重要だ。工夫するのだ。空港の駐車場に案内するシャトルバスの運転手の話をしていた。

難しい仕事は、できないことを楽しむのだ。できるかどうか50:50の時が、一番成功する確率が高いという。受験でも、80%の合格確率の時はかえって危ない。

仕事にはJobとCareerとMissionがあるという。お金のためにするのがJob、自分の成長のためにするのがCareer、人のためにするのがMissionで、Missionが天職だ。

というような内容だった。

中谷さんは多作の人で、全部でもの860点の著作がある。著作リストはこんな感じだ。

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出典:「なぜあの人の話は楽しいのか」

まずは「メンタツ」と呼ばれ、就活の定本となっているこの本を読んでみた。

いまさら就活について学んでも、筆者が生かす機会はたぶんないと思うが、興味深く読めた。

中谷さんの本はアマゾンの「なか見!検索」に対応しているので、ここをクリックして目次と、この本のエッセンスが詰まっている最初の数ページを見てほしい。

特に疑問2.の「面接で言うべきことはたったの2つ。自己紹介と志望動機のみ。自己紹介が言えればトップ合格。」は、まさにその通りだと思う。面接官はその点が知りたいのだ。

自己紹介と志望動機については、150字くらいで書いてみることを勧めている。150文字で、だいたい30秒程度の話になる。面接では、相手からの質問も出る。2分版を用意して、質問があって、言い足りないということも起こる。

30秒で用意しておけば、尻切れトンボにならなくてすむ。時間が余りそうなら、30秒を1分にも5分にも引き延ばすのだ。逆に2分の話を、30秒で終わらすのはプロのアナウンサーでも難しい。

参考になる話が満載だ。たとえば、

★「社交性」、「協調性」、「好奇心」、「指導力」、「企画力」は自分からは使っていけない言葉だ。

★「同好会の幹事をやっていた」というのは有利か。

★「アルバイトをいっぱいやりました」というのは有利か。

★「勉強ばっかりしてました」というのは不利か。

★志望理由は会社のオベンチャラを言っていいのか。

★企画や商品開発の仕事をしたいと言ってもいいのか。

★「僕」が学生らしいのか、「私」と言うべきなのか。マナーでしくじると、中身を見てもらえない。

★プレエントリーシートは本番だ。書きにくい欄から逃げない。そこが一番差のつくところだ。”プレ”をつけているのは、油断させて素の姿を見るためだ。

★グループディスカッションでは、自分だけは抜け出そうと思わない。「この5人で通っていくんだ」というつもりで進めていく。困った意見をフォローしていくのがリーダーシップだ。お笑い番組でも、ちゃんとフォローのツッコミを入れるのは一番腕のある芸人だ。


いまさらではあるが、なんで落とされたのかわかった

もう40年近く前の話だが、筆者は就職活動では、あまり積極的ではなかったので、会社説明会も含めて訪問したのは7〜8社で、本格的な就職活動をしたのは3社だけだった。

そのうちの1社は面接で落とされた。

メーカーなのにリクルーターが法律の専門知識について質問してくるので、「ちょっと違うな」と感じていた。

だから自分から辞退しようと思っていた会社なのに、リクルーターが課長面接をどうしても受けてくれというので、課長面接を受けてしまったのが間違いだった。

その時に、出てきたのが、この本の84番目に出てくる疑問だ。

★「ほかに何か質問はありませんか」と聞かれたら。

筆者は、実は課長面接のときに、こう質問されたので、「次は健康診断か?」と聞いてしまったのだ。

この質問は面接で一番大事な質問なのだと肝に銘じろと中谷さんは言う。

そして、その真意は「あなたがわが社に対して一番関心のあることは何ですか」ということなのだと。

面接でもアウトだったと思うが、この本を読んで、さらになぜ落ちたのかわかった。

最後に中谷さんは、企業の人事部長様へということで、採用した学生より、採用しなかった学生の方が大切なのだと説く。落とされる学生の方が、何百倍も多く、その口コミ効果はTV CMどころではない。

採用されなかった人は、得意先か消費者になる。中谷さんも、博報堂にいたときに、「私もおたくの会社を受けまして」という人に何人も会ったという。

「ダウンからボクシングは始まる」、「就職界のゾンビ」になれと、中谷さんはエールを送っている。

巻末の付録には、お礼などの各種手紙の文例や、エントリーシートや履歴書の書き方サンプル、「面達ノート」(会社訪問の時に聞かれたこと、自分の答え、次回はこう答えようという比較メモ)などを載せている。

中谷さんは、学生相手に面接相談をやることもある。しかし、中谷さんの面接相談を受けるためには、まずどこかの会社の内定を取らなければならないという。就活を実際に経験した学生でないと、中谷さんの言うことの意味がわからないからだと。

たしかに就活生には大変役立つ実用的な本だと思う。

中谷さんも最初に言っている通り、就活のハウツー本の受け答え例などを暗記せず、採用面接のための準備の基本を学ぶことで、応用が利くように作られている。

就活の渦中にある人は不安ばかりで大変だろうが、多くの会社を見るチャンスということで、ポジティブに考えてほしい。中谷さんは、その会社の社風を知るためのテクニックを次の様に挙げている。

1.会社の中に入る。
2.トイレに入る。
3.社員食堂に入る。
4.会社の前の食堂に入る。
5.出社・退社風景を見る。
6.店舗を見る。
7.就活イベント以外のイベントに参加する。
8.会社の中にできるだけ長くいる。

その会社に入らなくても、社会人となって、その会社を知っていることが役立つ日もくるだろう。


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Posted by yaori at 12:36Comments(0)TrackBack(0)