2012年09月27日

再掲 生き方 稲盛和夫さんの70万部を超えるベストセラー

2012年9月27日再掲:

このブログの管理者機能では、人気記事ランキングを表示する機能がある。現在のトップはヴィクトール・フランクルの「夜と霧」で、2位は稲盛和夫さんの「生き方」だ。

夜と霧 新版夜と霧 新版
著者:ヴィクトール・E・フランクル
みすず書房(2002-11-06)
販売元:Amazon.co.jp
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このブログのPV(ページ・ヴュー)が9月で21,000PV、「夜と霧」が227PV、「生き方」が150PVだから、毎日10人弱の人が「生き方」のあらすじを読んでいることになる。

2012年9月19日の日本航空再上場につながる日本航空再建の立役者として注目を集めているからだと思う。

このブログでは稲盛さんの本は5冊紹介している。その中でもやはりベストセラーとなっている「生き方」が最も参考になると思うので、そのあらすじを再掲する。


2010年6月1日初掲:

生き方―人間として一番大切なこと生き方―人間として一番大切なこと
著者:稲盛 和夫
販売元:サンマーク出版
発売日:2004-07
おすすめ度:4.0
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京セラ最高顧問、稲盛和夫さんの本。

日航の会長に就任されたので、一躍注目を浴びている。この本の売れ行きも70万部を突破したとのことだ。

読み始めて、既に読んだ本であることがわかったが、このブログにはあらすじを収録していない。おかしいと思ったら、ブログを始めた2005年1月以前に読んだ本だった。

この本の発行はもともと2004年8月で、出たばかりの頃に読んだ。強い印象を受け、稲盛さんの本はその後何冊かブログに紹介している

稲盛さんの本をどれか一冊ということになると、やはりこの本だろう。


この本の構成

この本では稲盛さんの考え方を次の5章にわけ、それぞれ15前後のサブタイトルで紹介している。アマゾンのなか見、検索に対応しているので、是非目次をチェックして欲しい。

1.思いを実現させる

2.原理原則から考える

3.心を磨き、高める

4.利他の心で生きる

5.宇宙の流れと調和する


ひとつひとつに稲盛さんの考えが現れており、どこから読んでも良い本だ。

初めて読んだときに強烈な印象を受けた。筆者がいまだに覚えているものを箇条書きで紹介する。

★心に描いたものが実現するという宇宙の法則

★松下幸之助さんの「ダム式経営」発言に衝撃を受ける
聴衆から「どうやったらダム式経営ができるかやり方を教えてくれ」というQuick-fix質問に対し、松下さんはポツリと「そんな方法は私も知りませんのや。知りませんけども、ダムをつくろうと思わんとあきまへんなあ」と語ったという。

聴衆は失笑を漏らしたが、この言葉に稲盛さんは大きな衝撃を受けたという。松下さんのつぶやきに、稲盛さんは「まず思うこと」の大切さを学んだという。寝ても覚めても強烈に思い続けることが大切だ。

そして有名な言葉が続く。

★現実になる姿が(夢が)カラーで見えているか?
思い続けると、成功への道筋が見えてくる。それもカラーで夢が見えるという。

「手の切れるようなものをつくれ」が稲盛さんの教えだ。

★本田宗一郎さんのエピソード
あるとき稲盛さんは本田宗一郎さんの話が聴きたくて、高価なセミナーに参加した。本田さんは遅れてきた上に、到着一番「みなさんは、いったいここへ何しにきたのか。経営の勉強をしにきたらしいが、そんなことをするひまがあるなら、一刻も早く会社へ帰って仕事をしなさい。」と一喝されたという。

稲盛さんは本田さんの人柄に、よりいっそう魅せられたという。

★好きであればこそ「燃える」人間になれる
人には3つのタイプがあるという。1.可燃性、2.不燃性、3.自然性の人だ。仕事を好きになれば自然性の人間になれる。

★アンドリュー・カーネギー博愛賞を受賞
2003年に稲盛さんは、カーネギー協会から日本人ではじめてアンドリュー・カーネギー博愛賞を受賞したという。過去テッド・ターナー(CNN創始者)、ビル・ゲイツ、ジョージ・ソロスなどが受賞している賞だ。

「個人の富は社会のためにつかわれるべきだ」というカーネギーの言葉に強い共感を覚えると語る。

★人間の細胞1個には30億もの遺伝子情報が詰まっている
遺伝子学の権威の村上和雄筑波大学名誉教授が、「サムシング・グレート」と呼ぶ偉大な力、森羅万象を絶え間なく成長させる宇宙の流れ、そんなものを感じて、65歳で仏門に入ったのだと。

一度は仏門に入った稲盛さんだけに、以前紹介した「1メートルのはしで釜ゆでうどんを食べる話」や、旅人の話などの仏教講話も面白い。

「旅人の話」は、旅人が虎に追いかけられ松の木に登ると、上からは龍が、下からは虎が迫ってくる。そんな絶体絶命の立場にありながら、ふと松の木の上から流れてくるハチミツに旅人は心を奪われるという話。人間の弱さ・欲深さを象徴しているという。


200ページ余りの本だが、活字が大きく、簡単に読める。稲盛さんの本をどれか一冊読むなら、間違いなくこの本だ。

松下さんの講話と比べて、稲盛さんの講話はややクセがあるが、松下さんの450万部を超えるベストセラー「道をひらく」と同じように、座右の書にしても良い本である。

道をひらく道をひらく
著者:松下 幸之助
販売元:PHP研究所
発売日:1968-05
おすすめ度:5.0
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Posted by yaori at 13:03│Comments(0)TrackBack(0) 成功哲学 | 稲盛和夫

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