投手は、勝率や勝利数でなく、WHIP(Walk plus Hits per Inning Pitched、つまり四球とヒット数を投球回数で割ったもの)、打者は打点や打率でなく、OPS(On-base Plus Slugging、つまり出塁率に長打率を足したもの)で評価すべきだというのが、ビル・ジェームズの理論だ。
だから駅に行く道を聞くにも、How can I go to the station?はおかしく、How can I get to the station?と言うべきだ。
★Youをあたかもoneの様に使う例
大リーグの名選手のインタビューという設定で。
It's important to remember that everything you do and say is being watched by a lot of different people. You have to think about what you're doing, and especially how children are looking at you.
次に名詞を選ぶが、スペイン語の場合は una mesa や un escritorio(どちらも机だが、mesaは食卓、escritorioは勉強机の意味)の様に名詞と冠詞とセットになって覚えているので、女性形でも男性形でも名詞に冠詞がくっついて出てくる感じだ。
★a を付けてはいけない例
a を付けない例としてエビスビールのラベルを挙げている。
以前は、"YEBISU, the legendary character, brings you a good luck"と長年書かれていて、ピーターセンさんは英語の教育者として落胆していたそうだが、"87.07.下"の刻印のビールから a がなくなり、"YEBISU, the legendary character, brings you good luck"となったのだと。
"The possibility of building a new hospital with funds provided by both private donation and governmental assistance under the new law was investigated"という感じだ。
これは、シンプルに
"We investigated the possibility of building a new hospital …"とすればわかりやすい。
どの「従って」を使うか?
accordinglyは、従ってというよりは、それに応じてという感じで、consequentlyはas a resultと同じく、結果として何らかの状態となることだ。
よく使われるthereforeは大げさすぎるという。
As, so, since, becauseについては、soは口語的なので、論文では使わない方が良いという。Asはbecauseともwhenともとれるので、意味が正確に伝わらないおそれがあり、科学論文には使わない方が良いという。
sinceとbecauseが、論文などにちょうど良い堅さなのだと。
ピーターセン氏が推薦するのは、therebyとthus、それに論文にふさわしいhenceだ。
この本を有名にしたmyの用法
★電子レンジは my で、冷凍庫は the?
この本を有名にしたもう一つの指摘は、この電子レンジは my で、冷凍庫は the という説明だ。
電子レンジと冷凍庫を比較すると、冷凍庫は一般家庭に普及しているので in the freezer だが、電子レンジは当時では珍しく、自分のモノという所有意識があるので、in my microwave なのだと。
(注:ケネディの大統領就任演説で最も有名な"Ask not, what your country can do for you. Ask what you can do for your country. Ask not, what America will do for you but what together, we can do for the freedom of man"は、最後の12分20秒くらいにある。)